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2023-01-04

「俺、リミッター外すから」ガチンコアクションから目が離せない映画『BAD CITY』小沢仁志さんに名古屋でインタビュー


 

1月20日より公開となる映画『BAD CITY』は【Vシネマの帝王】【顔面凶器】などの異名を持ち数々のフィールドで活躍する俳優・小沢仁志さんが還暦記念映画として、生き様のすべてをぶつけた怒涛のアクション映画で、主演・脚本・製作総指揮を務めています。「俺、リミッター外すから」と100人以上の敵をスタントなしでなぎ倒していく小沢さんの姿、そして描かれる人間模様に胸が熱くなる映画『BAD CITY』の公開を前に、小沢さんが名古屋でインタビューに応えてくれました。俳優仲間との絆・アクションのこと・総指揮の仕事について語りました。(取材日:2022年12月14日)

また、映画『BAD CITY』の公開を記念して名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)から小沢仁志さんサイン色紙を2名様にプレゼントします。インタビューの後に応募方法をご紹介します。

豪華キャストが集結「兄イの還暦記念に俺らが出てないのはおかしい」

映画『BAD CITY』は俳優・小沢仁志さんの還暦記念作品として製作された怒涛のアクション映画です。「犯罪都市」と呼ばれる街で起こった殺人事件の背景には街に縄張りを持つ桜田組、韓国マフィア、巨大財閥の影が…。検察と公安が秘密裏に特捜班を結成し、欲望が渦巻く「犯罪都市」の“真の悪の存在”や“裏切り者”に迫るスリリングな展開に目が離せない、善と悪が混濁するノワールとしても楽しめる作品です。

主演の小沢さんは本作で脚本も担当していて「街が主役。そこに住んでいる人たちの姿を描きたかった。出てくるキャラを全部立たせての群像劇だと思っています。ストーリーを、本当にスゲー練った」と明かしました。脚本は手書きでなくパソコンで執筆していると、慣れない手つきを見せながら教えてくれました。そして小沢さんの役名:虎田は、自分が寅年生まれであることから名付けたと話し、遊び心を見せました。他にも動物の名前が入った役名もありますのでぜひ確かてください。

小沢さん自ら企画し進めてきた映画『BAD CITY』には、劇場版も制作された大人気任侠シリーズ「日本統一」で共演した本宮泰風さん、山口祥行さん、勝矢さん、波岡一喜さんなどのゴリゴリのタイプから、浮遊感がある壇蜜さん、リリー・フランキーさん、存在感で魅せるかたせ梨乃さん、加藤雅也さんなど魅力的なキャストが出演しています。小沢さんは「カズ(小沢和義さん)とヒデ(中野英雄さん)だって…」とスケジュールの都合で出演は断念していたとポツリ。「でも兄イの還暦記念に俺らが出てないのはおかしいと言ってくれたので、少ないシーンでしたが出てもらいました」と嬉しそうに述べました。

また、ヒロインの坂ノ上茜さんについて「“キリッとした顔の、いい女優にして帰すから”とマネージャーに現場に同行しないように頼みました。あいつ、役通りに成長しています」と称賛する様子に親心のような温かなものを感じさせました。小沢さんの人徳によって集結した豪華キャストの熱演をお見逃しなく。

園村健介監督の「ここからはフリーで」 三元雅芸さん×TAK∴さんの対決!「この二人が対決する映画は他にはない」

小沢仁志さんは「はじめからアクションは肉弾戦にしようと決めていました。俺を監督にという声があったけど、若手(監督)を育てたかった」と話しました。アクションの嗜好が合う監督を探していたところ園村健介監督を紹介されたそうです。園村監督はスタントプレイヤーの経験があり、映画『マンハント』(2017)、『ベイビーわるきゅーれ』(2021)でアクション監督をしたドンピシャの人物。小沢さんと園村監督を繋げたのは山口祥行さんについて小沢さんは「ヤマ(山口さん)に俺も出られますよねって脅迫されちゃった」と悪戯っぽい口調で話しました。配役について小沢さんは「山口と本宮(泰風)を撃ち合わせたら『日本統一』ファンが別の楽しみを持てるのではないかと狙いました」とニヤリ。群像劇の中で一人ひとりのキャラが立ち、スパイスを効かせています。

園村監督をはじめ日本のアクション監督が絶大な信頼を寄せる、アクションの達人である三元雅芸さん(『ベイビーわるきゅーれ』『るろうに剣心~京都大火編~』などに出演)とTAK∴さん(別名:坂口拓。『キングダム』の左慈役など多数出演)の格闘も映画『BAD CITY』の見所の一つです。小沢さんは「この二人が対決する映画は他にはない!」と大きくアピール。そして「監督が本番で“ここからはフリーで”って指示したの」と思い切った演出をしたことを明かし「本当に(拳やナイフを)当てないけど、狙いにいっているのはマジ」と小沢さんが声を大にするほどの熱演が繰り広げられています。達人同士の、ギリギリを攻める動きに釘付けになることでしょう。

園村監督の“ここからはフリーで”という演出は三元さんと山口さんの対決でもあったそうで「あんなに切羽詰ったヤマを見たのは初めて」と、にやりとする小沢さんの表情からアクションシーンへの満足感と自信が滲んでいました。TAK∴さんについて小沢さんは「以前からいつか戦おうなと話していた」と言い、登場しただけで“最強感”を漂わせるTAK∴さんに敢えて台詞を与えなかったと語りました。TAK∴さんとのタイマンシーンについて「タクは動きが速いからね。当てに行っても避けるから本気でこの野郎~って思う。めっちゃ速くて大変だよ」と振り返りました。

映画『BAD CITY』の仕事が始まるとき、小沢さんは仲間たちに「俺、リミッター外すから。お前ら死ぬ気でついてこないと、まだまだ俺ヤバイぞ」と激を飛ばしたそうです。小沢さんは「みんな必死だった。40代・50代・60代のオッサンがまだあんなに動いてんだよ」とスタントやCG無しで体を張って応えてくれた仲間たちを絶賛しました。ラスト23分の格闘シーンは必見で、観る者たちの心に火をつけてくれること間違いありません。

きつい撮影でも太った??「楽しい祭りにしよう」製作総指揮として監督にある注文

映画『BAD CITY』で小沢さんは製作総指揮として、スタッフやキャストが良い状態で撮影にのぞめることを第一に食事や移動の飛行機にも気遣って配備したそうです。「総指揮として、衣食住だけは文句が出ないようにしたいと思いました。現場に小沢会のテントがあって、おでん・炒飯・ラーメンなど好きなものが食べられるようにしたり、弁当もあるが、その横でバーべキューしたりして…楽しい祭りにしようと」と意気込んだ撮影裏を語りました。「差し入れのお菓子も半端なかった。どんなに撮影がハードでも乗り越えられるエネルギーは摂っていたね。あんなに撮影がきついのに、みんな太った」と笑顔で話しました。

小沢さんは総指揮として唯一、園村監督に口出ししたこととして「100人以上の大乱闘を24時間撮影していて、みんなが倒れちゃうから明日の分量を軽くして欲しいと監督に頼んだら、あるシーンを全部削ろうとしたんだよ…。でも、総指揮としてそれは許さんと。“撮ればよかった”と後悔するだろうから100%でなくても撮れ!」と愛ある注文をしたエピソードを語りました。そのシーンを園村監督と映像確認した際に「(撮って)正解だろ。粘れ!!」とエールを送ったことを教えてくれました。「監督は孤独。現場で臨機応変にどうするのか、これからの勉強ですから」と園村監督に期待を寄せました。

最後に小沢さんは「先行公開で九州のスクリーンで観たけど、立ち回りの音ヤバ!これは5・1chの大きなスクリーンで見てくれないと」とアピールしました。「鑑賞後の感想に、忘れていたけど、昔持っていたものを見せられて、何かがんばろうと思ったとありました。熱がね、熱が伝わると良いと思います」と結びました。

映画『BAD CITY』小沢仁志さんサイン色紙 プレゼントの応募方法

映画の公開を記念し、映画『BAD CITY』の主演・脚本・製作総指揮である小沢仁志さんのサイン色紙をCine@nagoya (シネアナゴヤ)の公式Twitterをフォロー&リツイートされた方の中から抽選で2名様にプレゼントします。タテ13.5cm×ヨコ12cmの黒色の色紙に白いペンで直筆のサイン、名古屋でインタビューを行った日の日付が入っています。

応募方法:Cine@nagoya (シネアナゴヤ)のTwitterアカウントをフォローし、以下の投稿をリツイートしてください。映画『BAD CITY』への期待や鑑賞予定の日程、鑑賞後の感想など、作品に向けた熱い想いのコメントは当選者決定の参考にさせていただきます。

プレゼント内容:映画『BAD CITY』小沢仁志さんサイン色紙

応募期間:2023年1月30日(月)まで

当選数:2名様

*当選者には後日DMにてご案内をいたします。

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作品概要

映画『BAD CITY』

2023年1月20日~ミッドランドスクエア シネマ他全国公開

あらすじ

ある夜、「犯罪都市」の異名を持つ開港市に縄張りをもつ桜田組の組長が死体となって発見された。それは、韓国マフィアの仕業であった。その韓国マフィアの幹部・金数義が密談していたのは、巨大財閥である五条財閥の会長・五条亘。

五条が無罪となった判決には必ず裏があると踏んでいる検察庁検事長の平山健司は、公安0課の小泉香を使い、秘密裏に特捜班を結成。メンバーは、熊本、西崎、野原、そしてもう一人…ある事件を起こした罪で拘置所に拘留中の元強行犯警部・虎田誠である。

果たして虎田たち特捜班は、五条を検挙することができるのか?

「真の悪の存在」や「裏切り者」は誰なのか?

欲望が渦を巻くこの街で繰り広げられる、欲望の果てに見える景色とは―。

出演:小沢仁志 坂ノ上茜  勝 矢  三元雅芸 諏訪太朗 島津健太郎 友 和 桐生コウジ 浜田 晃 松永有紗 許 秀哲 圭 叶 桑田昭彦 福田健次 中野英雄  小沢和義  永倉大輔 山口祥行  本宮泰風  波岡一喜  TAK∴ 壇 蜜  加藤雅也  かたせ梨乃  リリー・フランキー

製作総指揮・脚本:OZAWA ×

監督・アクション監督:園村健介

主題歌:クレイジーケンバンド「こわもて」(doublejoy international/UNIVERSAL SIGMA)

製作:人見剛史 岡本全竜 小林未生和  エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介  プロデューサー:服巻泰三 小林良二 角田 陸

音楽:森野宣彦 撮影:伊集守忠  照明:大町昌路 藤井隆二  録音:山口 勉 西岡正巳  美術:貝原クリス亮  衣裳:片柳利依子

メイク:坂口佳那恵  助監督:金沢勇大  アクションコーディネイター:川本直弘  ラインプロデューサー:山鹿孝起 本田大祐

協力プロデューサー:河野博明  ガンエフェクト:遊佐和寿  特殊造型:JULIA  刺青:竹林 弘(H&M’s TATOO)  編集:園村健介  VFX:恒川岳彦  音響効果・整音:丹 雄二

撮影協力:九州小沢会  スペシャルサンクス:福岡県中間市  製作:映画「BAD CITY」製作委員会  製作幹事:ライツキューブ

制作プロダクション:ソリッドフィーチャー

配給・宣伝:渋谷プロダクション

© 2022「BAD CITY」製作委員会

117分/シネマスコープ/DCP/5.1ch

レイティング:PG12


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