山﨑賢人さんや清野菜名さんのエピソードも!映画『キングダム2 遥かなる大地へ』佐藤信介監督が名古屋でトークイベントに登場
7月15日より大ヒット公開中の映画『キングダム2 遥かなる大地へ』は原泰久さんの大ヒット漫画(集英社)を実写化した映画『キングダム』の続編です。公開から10日間で動員観客数155万人、興行収入22.7億円を突破!作品の満足度は東宝調べで驚異の95%を記録し、老若男女、世代を問わずたくさんの人々から高い評価を得ています。邦画実写NO.1(2019年)を記録した前作を遥かに凌駕するペースで記録を更新し続ける今作は、IMAX®、DOLBY ATMOSなどの大きなスクリーンの劇場でも大盛況を収め、“大スクリーンで観るべき作品”とSNS上でも口コミが広がり、初めての方はもちろん2度3度と感動を味わいにくるリピーターも続出しています。まさしく“キングダム旋風”が映画界を席巻する中、メガホンをとった佐藤信介監督が名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われた《月イチトークライブ 松岡ひとみのシネマコネクションvol.22》にゲストとして登壇しました。
原作や原作ファンを大切にしつつ映画を楽しんでもらうための制作秘話や、今だから話せる撮影の裏側を教えてくれました。山﨑賢人さんの乗馬技術や難役と言われる羌かいを演じた清野菜名さんを絶賛する場面もありましたよ!また、上映後のイベントということで、観客の質問に答える企画や監督のサイン入りポスターがもらえる抽選会などもありました。映画ナビゲーターとしても活躍するモデルのヴィトルさんもゲストコメンテーターとして登壇し、大盛り上がりしたイベントをレポートします。(取材日:2022年7月24日)
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映画『キングダム』シリーズ佐藤信介監督 名古屋駅前ミッドランドスクエアシネマに登場!
名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われた≪月イチトークライブ 松岡ひとみのシネマコネクションvol.22≫のゲストとして、佐藤信介監督が上映後の興奮冷めやらぬ観客の前に登場しました。ちょうど1年ほど前にNetflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン2の撮影で名古屋を大封鎖しての撮影以来の来名という監督は懐かしそうな表情で観客席を見渡すと「おかげさまでヒットしていて嬉しいです!」と挨拶。続けて「元気がなくなるようなことも多い昨今なので、吹き飛ばすような作品を作りたかった」と、この時代にふさわしい作品ができたと笑顔で話しました。
前作に続き、原作マンガの実写化となった今作ですが、監督は原作やアニメにそれぞれの良さがあることをふまえ「(観る人が)原作を楽しむ、アニメを楽しむ、さらに映画を楽しむというようにしたかった」と、映画には映画のエッセンスやスパイスを加え色々なカスタマイズを行ったことを教えてくれました。例えば、渋川清彦さん演じる縛虎申(ばっこしん)は“原作とちょっと違う”と感想が届くことがあるそうですが、監督は「渋川さんのキャラクターも縛虎申の中に入っているので、原作の真似をするということはないです」と、キャストの個性も含めてゼロからキャラクターを作っていったと話しました。それは他のキャラクターについても同じだそうで、羌かいの洋服に使われているトレードカラーともいえる赤色も、実は他の色も試したうえで赤に決まったとのこと。「本当にいいモノって何だろう?って、(原作など)なにもかも忘れてトライしているんです」と、細部に至るまで追及しながら制作したことを明かし「それぞれが“この世界を生きている”という表現ができたんじゃないかなと思う」と、力強く話しました。
また、「制作しているときは、原作を全く知らない方に届いたときに、頭から観てちゃんとグッとくるかなぁとか、驚いてくれるかなぁとか、そっちのほうばかり考えていました」と話していたのも印象的で、原作マンガやアニメのファンの事を大切にしつつ、初めて『キングダム』を観る人たちのことをおきざりにしなかった監督の配慮が大ヒットに繋がっていると感じました。
前作に続き豪華キャストが集結した映画『キングダム2 遥かなる大地へ』ですが、今作から登場する新しいキャラクターのキャスティングも話題になっています。その中でも秦国の大物・呂不韋(りょふい)について監督はファンの気持ちを代弁するように「前作から名前だけでていたあの呂不韋が、(今作で)ついにでるのかと思って奥から出てきたら佐藤浩市さんだった!オーッてなるのかな?!」と勢いよく話し「と、思ったんですけど」と、隣にあったポスターを指し「最初から宣伝に出てて(笑)」と苦笑。観客席からも笑い声が聞こえてくるようでした。「そりゃそうだよな。名前出さないわけにいかないよな。このご時世、内緒にするとか秘密にするって非常に難しい(笑)」とコメントしていました。映画のどの辺りで呂不韋が登場するのかは、映画館でチェックしてくださいね!
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「まるで昔から乗っていたんじゃないか」と山﨑さんの乗馬シーンを絶賛! 清野菜名さんは“トーンタンタン”でクランクイン!
前作以上に大迫力のアクションシーンが満載の映画『キングダム2 遥かなる大地へ』ですが、話題が“馬”に及ぶと監督は「(山﨑さんは)実は最初は馬に乗れなかったんですよ。乗馬訓練から始まりました」と明かしました。そして、前作を制作する際に、続編があるのか決まっていないにも関わらず「パート2では信が馬に乗って活躍するっていうのをやりたいと思って、パート1では馬を走らせるのはやめた」と早くから続編の構想を練っていたことを教えてくれました。合わせて「まるで昔から乗ってたんじゃないかっていうくらい乗りこなしてましたね」と山﨑さんの乗馬シーンを絶賛。「(豊川悦司さん演じる)麃公将軍と馬に乗って突っ込んでいくシーンは本当に走らせています」と、その横を車で追いかけながら撮影していたエピソードも聞かせてくれました。山﨑さんの公式インスタグラムでは乗馬シーンのメイキング映像も見られますので、ぜひチェックしてみてくださいね。改めて山﨑さんの身体能力の高さに驚かされますよ!
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また、難役と言われる羌かいを演じた愛知県稲沢市出身の清野菜名さんの話題になると、監督は思い出したようにクランクインの時のことを話してくれました。羌かいといえば“トーンタンタン”と独特なリズムを奏でながら舞うように戦う姿が印象的なキャラクターですが、「確か、羌かいは“トーンタンタン”の前の(敵に)取り囲まれるところが(清野さんの)クランクインの日だったんですけど、“トーンタンタン”のシーンを先に撮っているんです」と、思わぬ監督の発言に観客席もザワザワ。監督は「いちばん難しいところなんじゃ?と思ったんですけど、何ヶ月も前から練習していましたので良かったです」と話しながら、難役を演じきった清野さんを称えるように微笑んでいました。
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コロナ禍に試みた中国とのリモート撮影
2019年公開の前作は中国での撮影も行われていましたが、今回はコロナ禍となり中国に赴いての撮影が困難に。それでも中国での撮影はどうしても必要とこだわり、諦めなかった監督は中国で絶対必要なシーンと日本でも撮影ができるシーンを絵コンテで分けて作成。そして、中国で撮影できる現地チームを編成し、キャストの衣装も中国へ送り、日本で撮影した素材をすぐに編集して中国へ送り「こういう場面のこういうシーンを撮影してほしい!」と、中国チームとリモートで打ち合わせをしながら現地での撮影を行ったそうです。「本当にこんなことが可能なのか?っていうのは誰もやったことがなかったので・・・」と話す監督は改めて映画が完成したことを喜んでいるようでした。通常の映画制作とは比べようのないくらいの労力がかかったことが容易に想像できる今作。「とても緻密な作業ばかりでした」と振り返っていました。
王騎役の大沢たかおさんのバルクアップ延長に感謝!「最高のシーンが撮れました!」
この日は上映後のイベントだったので、観客からの質問に監督が応えるティーチインが実施されました。男性から「原作、アニメ、とあるなかで、映画のキャスティングはどうやって決めたのか?」という質問を投げかけられると監督は「難しいんです。原作のキャラクターに似ている人がいいのか、似ていなくても世界がある人がいいのか考えさせられる」と話し、「王騎役の大沢さんは世界があるんです。大沢さんが王騎に似ているかどうかは当時、それほど考えていませんでした」とキャスティングの理由を明かし「今では王騎としか言いようがない。他の人ではできないと言えるくらい」と話しました。
また、今日が5回目の鑑賞という女性からは「麃公将軍と王騎将軍が二人で話す夕日のシーンがとても好きですが、監督の思いれのあるシーンはどこですか?」という質問が飛ぶと、「あのシーンは実は使わない予定でいたんですけど、たまたまロケをしていた所で、すごくいい夕陽が落ちて、急遽、撮影することにしたんです!」と明かしました。ただ、大沢さんはすでにクランクアップしたくらいのタイミングで1ヶ月後にしか撮影できないというスケジュール。監督は「もうバルクアップしなくていいと思っていたら、1ヶ月ずっと鍛えなきゃいけないっていうことをやっていただき最高のシーンが撮れました」と当時を振り返りました。このシーンでは麃公と王騎のツーショットも胸アツですが、個人的には豊川さんと大沢さんの豪華俳優の共演に感動が止まりません!何度でも観たいシーンのひとつです。これから鑑賞予定の方は、この夕陽のシーンもお楽しみに!
また、監督は同じ夕陽のシーンとして信と羌かいのラストシーンを挙げ「このシーンもすごい気合い入ってますし、思いれもあります」と話しましたが「実はこの二人の撮影時は、粘りすぎて夕日が沈んでしまったり、曇ってしまったりで、なかなかできなくて。二人のスケジュールも空けてもらって三回目でようやく撮影ができました」とのこと。「完璧を期したいということで、何回も同じシーンを撮りました(笑)」と今作を締めくくる名シーンの裏側を教えてくれました。
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作品概要
7月15日(金)からミッドランドスクエアシネマほかで全国公開中
<ストーリー>
半年後、王宮に突如知らせが届く。隣国「魏」が国境を越え侵攻を開始した。秦国は国王えい政の号令の下、魏討伐のため決戦の地・蛇甘平原(だかんへいげん)に軍を起こす。歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、同郷の尾平(岡山天音)と尾到(三浦貴大)と再会。戦績もない信は、尾兄弟に加え、残り者の頼りない伍長・澤圭(濱津隆之)と、子どものような風貌に哀しい目をした羌かい(清野菜名)と名乗る人物と最弱の伍(五人組)を組むことになってしまう。
魏の総大将は、かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される軍略に優れた戦の天才・呉慶(小澤征悦)将軍。かたや秦の総大将は戦と酒に明け暮れる猪突猛進の豪将・麃公(豊川悦司)将軍。信たちが戦場に着く頃には、有利とされる丘を魏軍に占拠され、すでに半数以上の歩兵が戦死している隊もあるなど戦況は最悪。完全に後れを取った秦軍だったが、信が配属された隊を指揮する縛虎申(渋川清彦)は、無謀ともいえる突撃命令を下す―
キャスト:山﨑賢人、吉沢 亮、橋本環奈、清野菜名、満島真之介、岡山天音、三浦貴大、濱津隆之、真壁刀義、山本千尋、豊川悦司、髙嶋政宏、要 潤、加藤雅也、高橋 努、渋川清彦、 平山祐介、玉木 宏、小澤征悦、佐藤浩市、大沢たかお
原作:原 泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:佐藤信介
脚本:黒岩 勉、原 泰久
音楽:やまだ豊
主題歌:Mr.Children「生きろ」(TOYʼS FACTORY)
製作:映画「キングダム」製作委員会
製作幹事:集英社 日本テレビ放送網
制作プロダクション:CREDEUS
配給:東宝 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
© 原泰久/集英社
©2022 映画「キングダム」製作委員会