ZIP-FM「Sparkling」(2025年4月5日放送)〈新しい始まりの季節にピッタリの作品〉
2017年7月にスタートした名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)は〝名古屋でもっと映画を楽しもう!″を合言葉に名古屋を生活圏とする皆さんに向けて名古屋に特化した映画情報を発信しています。「名古屋で映画に携わる活動がしたい」「名古屋で映画の魅力を伝えたい」という想いではじめたCine@nagoya(シネアナゴヤ)は今年でスタートから8年目。サイトの運営とあわせて、シネマアナウンサーという肩書きで映画イベントの司会やインタビュアーとしてのお仕事をしている水野由美子に面白いお声かけをいただきました。ZIP-FMで毎週土曜日13:00~16:00に放送、清里千聖さんがナビゲーターをしている「Sparkling」内のコーナー「SPARKLINGRAMMER」(13時20分頃)に映画インフルエンサーとして呼んでいただき、映画を紹介させていただくことになりました。
月に1度のペースで映画を紹介していく予定で、初回となる2025年4月5日(土)の放送では「4月の頭、新しい始まりの季節にピッタリの作品」を紹介してきました。いつかラジオで映画の紹介をしていきたいなと思っていたので、念願叶って嬉しい限りです。ラジオ出演に連動する形で、番組でご紹介した映画をCine@nagoya(シネアナゴヤ)にも掲載していくので、あわせてチェックしてくださいね!
放送はradikoでも聴けます!ZIP-FM「Sparkling」
新着情報
映画『小学校~それは小さな社会~』
映画『小学校~それは小さな社会~』は2021年4月から1年間に渡って、東京都世田谷区の公立小学校にカメラを入れ、入学したての1年生と卒業を控えた6年生に焦点を絞って、彼らの学校生活を追ったドキュメンタリー作品です。入学式、運動会、遠足などの学校行事やその準備、毎日の給食や教室の掃除、児童や先生方とのやり取りをつぶさに観ることができ、1年間の子供たちの変化や成長、先生方が思い悩む姿なども映し出されています。
本作はカメラと被写体である児童や先生との距離感がとても近く、登場人物の心情がしっかりと伝わってくるドラマティックな部分もあり、学校という環境で撮影したとは思えないほど映像や音声のクオリティが高いことにも驚かされます。小学校の普段のありのままの日常を覗き見している感覚になります。児童と先生とのやり取り、児童同士の会話や交流、学校という空間の中で与えられた役割を子供なりに全うしようとする懸命な姿は心を打つもので、1年間という時間の経過と共に子供の変化や成長を感じることができます。
授業以外の活動である給食の配膳や掃除、委員会活動などは日本人の私たちから見ると当たり前の光景ですが、海外では珍しく「日本特有の教育である」と大きな反響を呼んでいて、短編版『Instruments of a Beating Heart』が第97回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされました。2024年12月18日の公開からまもなく4ヶ月になりますが、全国で上映されている劇場があり、メイン館であるシネスイッチ銀座では4月5日に山崎監督の凱旋舞台挨拶が行われていて、東海エリアでは三越映画劇場と刈谷日劇で4月10日まで上映中です。
名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)では、昨年12月の映画公開前に山崎エマ監督にインタビューをしています。企画から取材に至る過程や取材時の工夫やこだわり、本作を通じて伝えたいことなどを話してくれました。
授業参観では見られない児童や先生の姿 ドキュメンタリー映画『小学校~それは小さな社会~』山崎エマ監督にインタビュー
映画『片思い世界』
4月4日(金)に公開したばかりの映画『片思い世界』は広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんのトリプル主演の話題作。東京の片隅の古い一軒家で一緒に暮らす3人の「片思い」が描かれているのですが、多くを語ることができない作品です。広瀬さんはしっかり者、杉咲さんは好奇心旺盛、清原さんはまっすぐな性格。3人は12年一緒にいて、楽しく暮らしているのですが、大切な人に会って、思いを伝えようとします。物語にはある大きな秘密が隠されていて、その秘密が何なのかは映画を観て気づいて、感じてほしいです。
2021年公開の映画『花束みたいな恋をした』の脚本・坂元裕二さんと監督・土井裕泰さんがタッグを組んでいるのですが、本作は一般的な恋愛映画ではないのですが、様々な愛が描かれています。気持ちが伝わらない寂しさ、切なさ、もどかしさも感じられて、3人が新たな1歩を踏み出す物語となっています。劇中で流れる合唱曲「声は風」もとても良い曲です。
名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)では、広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さん、それぞれの出演作品でインタビューや舞台挨拶取材などをさせてもらったことがあるのですが、この3人が1つの作品でトリプル主演というのはすごいことですし、それぞれが抱える想いを見事に演じています。
撮影の合間に散歩や昼寝も!?映画『市子』杉咲花さんと戸田彬弘監督にインタビュー
「新鮮な舞台挨拶」と笑顔の広瀬すずさん『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』名古屋舞台挨拶
映画『愛唄 -約束のナクヒト-』名古屋の舞台挨拶に横浜流星さん、清原果耶さん、飯島寛騎さん、川村泰祐監督が登壇
映画『インサイド・ヘッド2』
映画『インサイド・ヘッド2』は2015年公開の映画『インサイド・ヘッド』の続編。前作『インサイド・ヘッド』は11歳の少女・ライリーの頭の中に存在する5つの感情たちが彼女を守り幸せにするため、日夜奮闘する姿を描いた物語でした。映画『インサイド・ヘッド2』は13歳になって、高校入学という転機を迎えるライリーが新たな壁に直面します。彼女の幸せを<子供の頃から見守る感情>ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの前に、新たに<大人の感情>、シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れ、感情の嵐が巻き起こります。
ライリーはアイスホッケーを続けていて、強豪チームの合宿キャンプに参加することになるのですが、一緒に合宿に参加する仲良しの友達2人がライリーとは別の高校に進学することを知ってしまいます。仲良しの友達とこれから行くであろう高校のアイスホッケー部の憧れの先輩との関係、どちらを優先するのか。アイスホッケーで認められたいという焦りや、その場の空気に合わせようとして心にもないこと言ってしまったり、自分で自分のことがわからなくなってしまいます。
ライリーの心の中に現れた新たな感情の中で、特に暴走してしまうのが「シンパイ」です。ライリーの身に降りかかる災難を事前に予測して、それを回避するためにどう動くべきかを計画立てる役割ですが、一方の「ヨロコビ」は今後起こり得る未来に対して、ポジティブな考え方をさせようとします。様々な感情のバランスが取れなくなってしまう思春期ならではの複雑さをよく表現しています。
新しい環境に踏み出す今の時期の心構えとして観ておくとよい作品で、映画をきっかけに親子で学校での友人関係について話したり、思春期の子供の複雑な感情を知ることもできます。思春期になって初めて経験する感情、様々な感情を受け止めて前に進むことの大切さも学べるはずです。
名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)では、映画『インサイド・ヘッド2』公開前に直前に名古屋で行われた学生限定特別試写会を取材しました。シンパイ役の日本版声優である俳優・多部未華子さんがサプライズで登場し、シンパイを演じるにあたって気を付けたことを話したり、会場に集まった思春期を迎えた学生たちにアドバイスもしていました。
「開き直ること!気にしないこと!」多部未華子さんが名古屋に!映画『インサイド・ヘッド2』学生限定特別試写会にサプライズ登場
2025年4月5日(土)放送のZIP-FM「Sparkling」内のコーナー「SPARKLINGRAMMER」で紹介したのは映画『小学校~それは小さな社会~』、映画『片思い世界』映画『インサイド・ヘッド2』の3作品でした。思っていたよりも時間が足りなくて、用意していたことの半分くらいしか話せていないのが正直なところですが、各作品の詳細についてはこちらの記事でフォローさせていただきます。
次回はどんなテーマにしようかな?お楽しみに!
放送はradikoでも聴けるので、こちらをチェックしてくださいね!
ZIP-FM「Sparkling」毎週土曜日13時~16時放送