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2024-05-24

新井美羽さんが金城学院中学校の映画『ディア・ファミリー』試写会に登場 1000人の女子中学生の黄色い歓声を受け笑顔


 

6月14日(金)から全国公開される映画『ディア・ファミリー』は「余命10年」と宣告された娘の命を救いたい一心の父親が、医療の素人ながら人工心臓を作ろうと奔走する姿と家族愛を縦糸に、開発に関わる人々の背景が横糸となって紡がれた人間ドラマです。大泉洋さん、 菅野美穂さん、 福本莉子さん、 新井美羽 さん、川栄李奈さん、松村北斗さん、有村架純さんなど豪華な顔ぶれが出演しています。愛知県春日井市の町工場から始まった、世界で17万人もの命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生の実話がもとになっており、春日井市を中心に、名古屋市、豊橋市、豊川市、西尾市など愛知県各所でも撮影されました。

公開前に、映画『ディア・ファミリー』のモデルになった筒井家の三姉妹が通っていた金城学院中学校(名古屋市東区)で在校生1000名を対象とした試写会が行われました。映画の上映後のステージ上に三女役の新井美羽さんと、三女のモデルの藤井寿美さん、長女のモデルの筒井奈美さんが登壇しました。(取材日:2024年5月24日)

新井美羽さんへの黄色い歓声で揺れる講堂!撮影で名古屋に滞在「名古屋駅周辺は結構マスターしました」

映画『ディア・ファミリー』は、余命10年の宣告を受けた次女のために医療の世界とは無縁だった平凡な町工場の男が、後に医療界を揺るがすことになる大きな奇跡を生みだすまでの道のりが描かれたドラマです。その奇跡を生み出す源は「家族への愛」。絶対に諦めない家族が起こした実話に基づく物語です。物語のモデルである筒井家の三姉妹と母親が金城学院中学校のOGであることから、映画の公開前に金城学院中学校の講堂で特別試写会が行われました。エンドロールが流れると大きな拍手が起こり、映画が思春期の生徒たちの心に強く響いたことが伝わってきました。金城学院中学・高校・大学を卒業している元CBCのアナウンサーの加藤千佳さんがMCとして登場すると「何がはじまるの?」とザワザワ。舞台挨拶が行われるとアナウンスされると大拍手が起こりました。

MCの加藤さんに呼ばれて登壇したのは、映画で坪井家の三女を演じた新井美羽さんです。「キャーキャー」という黄色い歓声や「キャー、可愛い!」という大きな声に、一瞬圧倒された様子をみせた新井さんでしたが、笑顔でマイクを握りました。MCから「お話が聞けなくなっちゃいますから」と注意されて、ようやく少し落ち着いた生徒の皆さんを前に新井さんは「登壇前に舞台袖から、皆さんの声が聞こえてきて嬉しかったです」と挨拶。自身は共学だったので、女子生徒ばかりの学校の雰囲気を「活気がある」と新鮮に感じたようでした。そして、劇中で金城の制服を思わせる衣装を着用していたからか、1000人の在校生を前にして「セーラー服って気品があっていいですね」と述べました。すると新井さんの言葉に反応して歓声が沸き起こり、講堂が揺れるようでした。

名古屋の話題になると新井さんは「撮影中はずっと名古屋にいました。名古屋駅周辺は結構マスターしたと思います」と二コリ。名古屋名物のお菓子屋や差し入れ、鰻も楽しんだと振り返りました。撮影時、劇中の家族のシーンはシリアスなシーンが多かったがキャストや監督とシーンを作りあげていくことが学べたと話し、「休憩中は(両親役の)大泉洋さんと菅野美穂さんのトークが面白かった」と明かしました。三女の役柄と同じように可愛がられていたようで「撮影が終わるのが寂しかった」と述べ、新井さんにとって実りある時間だったことが感じられました。劇中で演じた坪井ファミリーのイメージを聞くと「台本を読んだ当初は現実味がないというか、こんなに逞しい家族がいたのか…と驚きました」と率直に答え「でも演じていく中で、逞しくて、格好良くて、勇敢な家族だと思いました」と実感を込めて話しました。

「彼女の人生のなかで一番元気だった時期が金城での6年間でした」金城OGのエピソードに大きく頷く在校生たち

新井美羽さんが作品に対する想いを同世代の目線で学生たちに語った後に、三女のモデルの藤井寿美さん、長女のモデルの筒井奈美さんが登壇しました。三女の寿美さんは「懐かしいです、30年ぶりです」と母校の講堂を見渡し、「私を新井さんという可愛らしい方が演じて下さるということで、とても嬉しいです」と話しました。

長女の奈美さんは当時の思い出として「(心臓疾患を持つ)妹の佳美とは2学年違いで、彼女は母親の車で登校していました。私は雨や雪の日に便乗していましたが、その度に先生に公共交通手段で登校なさいと言われていました」と明かすと、登校ルールを先生に注意されることは現在もあるようで、在校生達は大きく頷いたり、クスクスと笑い声が上がったりしました。また、妹の佳美さんのために下駄箱・教室の配置・購買・運動会などについて学校側が心遣いを見せてくれたと感謝の気持ちを言葉にし「彼女の人生の中で一番元気だった時期が金城での6年間でした」と声に力を込めました。

3名の挨拶が終わると、生徒会長はじめ三役の生徒が新井さん、奈美さん、寿美さんに花束を贈呈しました。花束を贈る生徒会役員に「いいなア」「〇〇先輩!」と客席から声が掛けられ女子校らしい華やかなムード。花束を受け取った3人は、嬉しそうに目を細めていました。

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寿美さん「お父さん・お母さんを両手で抱きしめてあげて下さい」金城学院中学に佳美さんの“思い出”が残る

イベントの最後に三女の寿美さんは「思春期で難しい時期だと思いますが、おうちに帰ったらお父さん・お母さんを両手で抱きしめてあげてください、好きなお友達にも抱きしめてあげてください」と在校生に伝えました。映画を観終えたばかりの生徒の皆さんには、きっとその気持ちは届いたことでしょう。長女の奈美さんは「うちの会社は、一人でも多くの命を救いたいという想いの人が集まってできた会社です。そんな気持ちがある方、うちの会社に是非入ってください」と映画で大泉洋さんが演じた父親のモデルである筒井宣政さんが会長を務める株式会社東海メディカルプロダクツをアピール。映画で川栄李奈さんが演じた長女と同じようにしっかり者の一面を見せました。家族愛だけでなく物作りの側面もある映画であることに気づかされる一幕でした。

結びに新井さんが「皆さん、テストが終わったと聞きました。私も昨日テストが終わってスッキリしたところです」というと在校生たちも「私たちと一緒だ!」と同じ学生である新井さんに一層親近感を持ったようでした。新井さんは「皆さんに温かく迎えて頂いて、自分の学校みたいな安心感がありました。ありがとうございました」と心を込めて話しました。

講堂に集う1000人の在校生を背に、新井さんと記念写真の時間になると、生徒の皆さんは立ち上がり、とびっきりの笑顔を見せてくれました。舞台を降りる瞬間まで、生徒たちからの呼びかけに答え、手を振ったり、頭の上でビックハートを作るなど、講堂に集まった生徒たちとの時間を楽しんでいた新井さん。イベント終了後も生徒たちは興奮冷めやらぬ様子で「可愛かった~」「最高やった~」などと感想を述べながら、特別な時間を振り返っていました。

講堂を出て、校門まで向かう途中に噴水「愛の泉」があります。裏側に回ると「佳美さんの思い出に 1985年3月15日卒業 筒井家寄贈」と刻まれた寄贈プレートがあり、2008年に筒井家の寄贈で整備されて今の形になったと聞きました。佳美さんの青春が詰まった金城学院中学校。時を超えて、噴水として金城生に愛を注ぐ佳美さんが見えるようです。

なお、6月1日(日)金城学院高等学校にて「ディア・ファミリーデー from 金城学院」というイベントが行われます。金城学院高校の生徒会が企画してつくりあげたイベントで、岸田一晃プロデューサーによるトークイベントやパイプオルガン演奏、映画内に登場する衣装や映画紹介パネルの展示、IABPバルーンカテーテル国産第一号の写真、IABPバルーンカテーテルの実物、モデルとなった筒井佳美さんの思い出の品物の展示も予定されています。イベントには無料で参加できますが、事前予約が必要なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

金城学院中学校 高等学校「ディア・ファミリーデー from 金城学院」

作品概要

映画『ディア・ファミリー』

2024年6月14日(金)全国東宝系にて公開

原作:清武英利「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23 年間の記録」(文春文庫)

監督:月川翔

脚本:林民夫

音楽:兼松衆

出演:大泉洋 菅野美穂 福本莉子 新井美羽 上杉柊平 徳永えり ・ 満島真之介 戸田菜穂
川栄李奈 / 有村架純 ・ 松村北斗 光石研

制作プロダクション:TOHO スタジオ

配給:東宝

©2024「ディア・ファミリー」製作委員会

公式サイト:dear-family.toho.co.jp

公式 X:@dear_family_

公式 Instagram:@dear_family_movie

公式 TikTok:@dear_family_


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