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2023-04-28

「帰ってまいりました!」ロケ地の恵那市に凱旋した豊田裕大さんと成島出監督 映画『銀河鉄道の父』特別試写会


 

5月5日(金・祝)より公開となる映画『銀河鉄道の父』は直木賞を受賞した門井慶喜さんの同名小説が原作で、役所広司さん主演で実写映画化された作品です。成島出監督がメガホンをとり、宮沢賢治の生涯を“父親の視線”から捉え、宮沢賢治と父の“親子愛”を描き出し、宮沢賢治役で菅田将暉さん、妹トシ役で森七菜さんが出演しています。4月28日(金)に恵那市特別試写会が恵那文化センターで開催され、上映前の舞台挨拶に、賢治の弟・清六役の豊田裕大さんと成島出監督が登壇しました。恵那市での撮影中の思い出を語り、エキストラとして参加した方々への感謝の想いを伝えました。恵那市観光協会の阿部伸一郎会長と小坂喬峰市長も参加した舞台挨拶の様子をご紹介します。

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「帰ってまいりました!」ロケ地・恵那市への凱旋で「目はうるうるです」

映画『銀河鉄道の父』は第158回 直木賞を受賞した同名小説が原作で、宮沢賢治の父・政次郎を主人公に人間味あふれる親バカとダメ息子の日々がユーモアたっぷりに描かれ、親子の衝突や家族の絆に共感し、底なしの“親子愛”を堪能できる映画です。映画『銀河鉄道の父』は、2022年5月14日~6月30日までの48日間のうち、34日間に渡って岐阜県恵那市で撮影が行われ、恵那市に滞在したスタッフは最大で総勢100人以上。主なロケ地は恵那市岩村町(岩村町本通り、木村邸、勝川家他)、明智町(さつき旅館、逓信資料館)で、恵那市ではエキストラとして延べ235人も参加したそうです。

ロケ地である恵那市で行われた特別試写会の舞台挨拶に登壇した豊田裕大さんは「賢治の弟、清六役を演じました豊田です。恵那市に帰って来れて嬉しいです!清六、帰ってきました!」と挨拶。成島監督も「成島、帰ってまいりました。映画の中で賢治が同じ挨拶をします。温かい応援の中で胸いっぱい、目はうるうるです。今日は楽しんでください。」と挨拶しました。

およそ1年ぶりに恵那市に帰ってきた成島監督は「江戸時代なら京都などで撮影ができるのですが、明治時代や大正時代はなかなか場所がなくて。全国探して、ここ恵那で通りも家もお借りしました。ぜひこの景色は文化庁にお願いして50年100年と遺産として残してもらいたいです。」とロケ地に恵那を選んだ理由や恵那市への熱い気持ち、エキストラとして参加してくれた市民の方々に感謝の気持ちを伝えました。

宮沢賢治の弟・清六役の豊田裕大さん「同じ坊主頭だったため、よく菅田さんに間違えられた」

本作が役者を始めて最初に決まった仕事で「僕の中でもとても大切な作品」と話す豊田さんは撮影で初めて恵那市に来たと言い「恵那市の皆さんは温かい方ばかりで、どこか懐かしさを感じる雰囲気で、とても思い出深い街です。」と語りました。恵那市での撮影中に、菅田さんと同じ坊主頭だったため、よく菅田さんに間違えられたという豊田さんは「僕が歩いているとみなさんに「菅田くーん!」と声をかけられ、「豊田です」と返すというやりとりを100回ぐらいしました(笑)。」と笑いながら話し「ちなみに、監督も僕と菅田さんを何回も間違えていました(笑)。」と明かしました。

さらに豊田さんは「疲れている中で美味しいものを食べるとまた頑張ろうという気持ちになりますね。」と昼休憩中に差し入れの五平餅を食べたことを振り返りました。成島監督は「エキストラの皆さんには朝から夕方まで長時間お付き合いいただきました。恵那市は僕たち映画監督にとって本当に貴重な町なので、また映画を撮りに来たいですね。」と伝えました。

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役所広司さんと菅田将暉さんと共演「人間力やパワーを感じ、彼らの姿勢を見習わせていただきました。」

豊田さんは自身が演じた宮沢賢治の弟・清六について「自由な賢治に対して堅実で真面目な弟なんだなとわかりました。清六がいなければ、宮沢賢治作品が世に知られなかったので重要な人物ですよね。」と話しました。撮影がない日も撮影現場に足を運んでいたそうで「勉強はもちろん、大切な思い出を心のメモリに刻みつけたかったんです。」と振り返りました。役所広司さんと菅田将暉さんとの共演を「まさかこんなに早く共演できるとは思っていなかったので嬉しかったです。」と感想を述べ、「人間力やパワーを感じ、いつも自分もそうなりたいと思いました。役所さんは現場でずっと台本を開いていたり、菅田さんは目のパワーがものすごく強かったり、彼らの姿勢を見習わせていただきました。」と現場で学ぶことも多かったようです。

成島監督は「豊田くんは清六と同じようにしっかり者で真面目です。宮沢家の皆さんにお話を聞くと、賢治はすぐどこかに行ってしまうから、清六が凧みたいに糸を持っていたと。清六が賢治の死後、全く無名だった賢治の原稿を整理して、爆発的にヒットさせました。ゴッホも生前は絵が1枚も売れなかったことで有名ですが、彼も弟が支えていましたよね。自由な天才の兄としっかり者の弟という図式はよくあるのかもしれません。真面目で誠実な清六は、もともと誠実な豊田くんにぴったりですね。」と話していました。

舞台挨拶に参加した恵那市観光協会の阿部伸一郎会長は「成島監督が明治大正昭和の撮影ができる街並みや恵那市の皆さんの心に感動して、「こんなロケ地は他にない、日本のハリウッドだ」と絶賛してくださいました。「ロケ地と言えば、恵那」「ロケ地めぐりと言えば、恵那」。今日は観光恵那の新たな船出です」と熱く語り、小坂喬峰市長も「恵那市の皆さん、撮影を快く受け入れてくださって、本当にありがとうございます」と挨拶。恵那市のメインロケ地・岩村町で作られた地酒「女城主」が贈呈され、2升半で「一升一升半升で、益々繁栄、銀河鉄道の父、大ヒット祈願」との願いが込めらていることが紹介されました。

作品概要

映画『銀河鉄道の父』

5月5日(金・祝)より全国公開

<STORY>

宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。
学校卒業後は、農業や人造宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも―。

出演:役所広司 / 菅田将暉 森七菜 豊田裕大 / 坂井真紀 / 田中泯

監督:成島出

原作 門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫)

脚本 坂口理子

音楽 海田庄吾

主題歌:いきものがかり「STAR」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

製作:木下グループ

制作プロダクション:キノフィルムズ / ツインズジャパン

配給:キノフィルムズ

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

©2022「銀河鉄道の父」製作委員会

Twitter:@Ginga_Movie2023

公式サイト:ginga-movie.com


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