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2018-06-28

日福生からのサプライズに絶句の高杉真宙さん!映画『世界でいちばん長い写真』愛知県常滑で舞台挨拶


 

6月23日に公開した映画『世界でいちばん長い写真』が公開2日目を迎え、映画のロケ地である知多半島にあるイオンシネマ常滑で舞台挨拶が行われました。主演の高杉真宙さん、武田梨奈さん、BOYS AND MENの水野勝さん、黒崎レイナさん、そして脚本も担当されている草野翔吾監督が登壇しました。この日は撮影に参加した日本福祉大学付属高校の生徒から御礼の手紙と花束の贈呈がサプライズで行われ、1年前に同じ場所で行われた製作発表会見を振り返るなど、登壇者にとって特別な時間となりました。イオンシネマ常滑のエントランスにはキャストや監督のサイン入り巨大バナーやロケ地マップが掲出されていました。(取材日:2018年6月24日)

共演者のマイクのフォローも完璧な高杉真宙さん

公開2日目を迎えた映画『世界でいちばん長い写真』の舞台挨拶が愛知県常滑市のイオンシネマ常滑で行われ、上映後の客席から主演の高杉真宙さん、武田梨奈さん、BOYS AND MEN(以下:ボイメン)の水野勝さん、黒崎レイナさん、そして草野翔吾監督が登壇しました。高杉さんに続いて一人ずつ挨拶をすると武田さんと水野さんのマイクのスイッチが入っていなかったのか高杉さんがすかさずフォローをする様子をみて、水野さんが「真宙くんすごいね。ありがとう。」と高杉さんの気配りを称えていました。

草野監督は「ここに立つのは3回目。帰ってきたなというホーム感があって、込み上げてくるものがあります。」と話し、客席に向けて映画の感想を尋ねると大きな拍手が起き「もうこれで、今日は大丈夫です。」と笑顔をみせました。

日福の卒業生として帰省してきた気分

イオンシネマ常滑のシアター9は1年ほど前に映画『世界でいちばん長い写真』の製作発表記者会見が行われた場所で、映画は知多半島で全編ロケ撮影されました。映画の原作は誉田哲也さんによる同名小説ですが、小説のモデルとなったのは知多郡美浜町にある日本福祉大学付属高校(以下:日福)で実際にあった出来事です。

映画化にあたっては日福が全面的に協力し、多くの生徒が撮影に参加したそうです。客席には「おかえり」というボードを持っている方もいて、高杉さんは「日福の卒業生として帰省してきたみたいな感じでいます。」と感慨深げな様子を見せました。

武田さんも1年前の会見を振り返りながら「お芝居では埋められない青春を知多半島の皆さんと日福生の皆さんが一緒に作り上げてくれたので、今の時間を一緒に共有できて嬉しいです。」と想いを伝えていました。

1年前の製作発表記者会見 高杉真宙さんが知多半島での撮影で楽しみにしているのは〇〇畑

高杉さんのお芝居で変更になったクライマックスシーン

映画『世界でいちばん長い写真』のクライマックスシーンで高杉さん演じる高校生ノロブーが中心となって実際に写真の撮影をするのですが、生徒たちの中心にいる高杉さんのお芝居には共演者も監督も大きく心を動かされたそうです。特に、ノロブーの同級生役を演じた松本穂香さんから「高杉さんをみて、こんなこと(脚本にあったセリフ)言えません」との直談判に監督も納得し「高杉くんのお芝居でラストシーンが変わったんですよ!」と草野監督が興奮気味に教えてくれました。

愛知県出身の黒崎さんは先月にも常滑のコストコに行ったと言いながら「撮影で過ごした時間がキラキラしていて、自分の高校時代はこんなにキラキラしてなくて」と話すと水野さんが「真宙くん2号だ!」と突っ込みを入れていました。

武田さんは「(黒崎さんをみた)日福生の男子がやばい、可愛いと言っていて、生足がまた素敵で。」と話すと黒崎さんは照れた顔を見せ、自身が演じた役について「クラスの美少女なんていいのかなとニヤニヤしてしまいました。私とは違う、こんなに動く子じゃない。」と恥ずかしそうに話していました。

ドキュメンタリーのような一面のある映画

好きなシーンについて聞かれた高杉さんは文化祭の後片づけのカットを挙げました。これは草野監督がクランクアップした後に、実際に日福の文化祭へ行って撮影をした映像だと明かしました。草野監督は「ドキュメンタリーなのかフィクションなのかわからないような作品にしたかったので、みんなのお芝居もナチュラルでリアルなものだと思うし、ああいう表現が合うのかなと思いました。」と話し、高杉さんは「こんなシーンあったっけ?とびっくりしたんですよね。」と自身の撮影中にはなかったシーンの登場に驚いたそうです。

また草野監督はノロブー達がプロジェクト名を決めるシーンの撮影について「自分たちで演じながらカメラを回したので、お芝居のNGはないけどカメラワークでNGが出たりしました。部屋の中にはスタッフを入れずにやったりとか、変わったことをみんなで一致団結してやりました。」と撮影秘話を教えてくれました。

人生が変わったのは◯◯

映画のストーリーにちなんで人生を変えたものを聞かれると水野さんは「文化祭で今のマネージャーさんにスカウトされて人生が変わりました。日常の中に、チャンスやきっかけがあるんだなと思いました。」とボイメンとして活動するきっかけとなったエピソードを披露しました。

高杉さんは「アニメ・漫画・ゲームは僕の人生の柱です。小学生の頃から好きで、監督と流行っているゲームの話をしていました。」と盛り上がり、監督とも一緒にゲームがしたいと笑顔で話していました。武田さんは「落ち込むことがあると映画館に行きます。」と話し、黒崎さんは「(女優になりたいという気持ちを)お父さんが察してくれて、家族が背中を教えくれました。」と感動的なエピソードを披露しました。

水野さんから先程の発言を変えた方が良いのではと促された高杉さんは「真面目な話にすると、仕事になりますね。いろいろな映画や人に会って、演技の面白に気がついて、今は演技に夢中です。」と改めて人生を変えたものを教えてくれました。

日福生への感謝の品の贈呈式でサプライズ!!

この日の会場には撮影にも参加した日福の生徒さんが来ていて、高杉さんからサイン入りポスターとパンフレットの贈呈が行われました。高杉さんから「日福生のみなさんのおかげで映画が完成したと思っています。」という感謝の言葉を伝えると「昨年の夏は私たちにとっても、かけがえのない夏になりました。キャストもスタッフも優しくて、あたたかい現場に参加させていただきました。」と撮影に参加した生徒を代表して気持ちを語りました。


そして、日福の生徒さんがキャストに向けた手紙を用意していることがわかると「本当のサプライズだ!」と驚いた様子をみせていました。何人かの在校生からのメッセージが読み上げられる中で「映画に携わる人になりたいという将来の目標ができた生徒もいたそうです。」というメッセージに高杉さんは少し言葉を詰まらせながら「サプライズ、ありがとうございます。一緒に撮影に参加してくれた学生さんの気持ちが知れて、よかったです。映画の仕事をしたいと言っていた方にお会いできるよう頑張りたいと思います。」と感激した様子で想いを語りました。

ラストメッセージと長い写真を持ってフォトセッション

舞台挨拶も終盤になり高杉さんは「この場に改めて帰ってくることができて本当に嬉しく思います。この撮影で日福生の皆さんとお会いできて撮影できてよかったなって思いました。」と話し、武田さんは「映画館でこの映画を、観てもらえる期間は限られているので、この機会に観てもらえたらと思います。」と劇中の「短いんだなぁ」というセリフを引き合いに出して、映画館での鑑賞を勧めていました。

水野さんは「(知多半島で撮影をした作品なので)ロケ地巡り、映画のワンシーンをやってみるのも楽しいと思います。」と映画を観終えたあとの地元ならでは楽しみ方をお勧めし、黒崎さんは「作品が出来上がって、ステキな場所で舞台挨拶ができて、素敵な皆さんに会えて嬉しかったです。」と素直な感想を述べていました。

草野監督は「ひまわり畑の大きさ、和太鼓の迫力、テレビやDVDでは伝わらない、スクリーンじゃないと伝わらないものがあると思います。ここがホームの映画だから、SNSなどで発信してこの映画を育ててもらえたらと思います。」と舞台挨拶を締めくくりました。

マスコミ向けのフォトセッションの際には映画の撮影で実際に使われた写真のうち7メートル分が登場し、登壇者とスタッフでステージいっぱいに広げてくれました。思い出深い写真を懐かしそうに眺めながら、フォトセッション後に写真を片付ける際にも全員が大切に写真を扱っている様子が印象的でした。

高杉真宙さん「高校生活を思い出す」ロケ地の知多半島ロスを語る

作品情報

映画『世界でいちばん長い写真』

2018年6月23日 公開

目標もなく、冴えない毎日を送っている内気な主人公・宏伸はある日、リサイクルショップで世界一長いパノラマ写真が撮れる特別なカメラを見つけます。その日から宏伸のモノクロだった人生がだんだんと鮮やかな色に変わっていきます。個性豊かな登場人物たちが巻き起こす笑いと涙の物語です。

原作は誉田哲也さんの小説「世界でいちばん長い写真」で故山本新一さんが開発した360度回転パノラマカメラを題材に愛知県の高校で実際にあった出来事を基にしており、同カメラを用いて撮影した全長145メートルの写真は「世界一長い写真」としてギネス記録に認定されています。

原作:誉田哲也 「世界でいちばん長い写真」(光文社文庫刊)

監督・脚本:草野翔吾 (「にがくてあまい」、「からっぽ」他)

出演:高杉真宙、武田梨奈 松本穂香、水野勝、吉沢悠、小松政夫ほか

製作:映画「世界でいちばん長い写真」製作委員会

配給・宣伝:スターキャット/キャンター

http://sekachou.com/

ⓒ 2018 映画「世界でいちばん長い写真」製作委員会


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