映画『誰よりもつよく抱きしめて』名古屋での公開記念舞台挨拶に三山凌輝さん、久保史緒里さん、ファン・チャンソンさん、内田英治監督が登壇
2月7日(金)より公開中の映画『誰よりもつよく抱きしめて』はNHK連続テレビ小説「虎に翼」に出演し、「BE:FIRST」のRYOKIとしても活躍する三山凌輝さんと「乃木坂46」のメンバーで俳優としての注目も高まっている久保史緒里さんがW主演しています。強迫性障害による潔癖症を患う青年と同棲する恋人の2人を中心に、愛する人に触れることができないもどかしさやせつなさを丁寧で繊細なタッチで描き出した作品です。新堂冬樹の同名恋愛小説が原作で、映画『ミッドナイトスワン』(2020年公開)の内田英治監督の最新作となります。
公開3日目に名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで公開記念舞台挨拶が行われ、上映後のスクリーンの前に三山凌輝さん、久保史緒里さん、ファン・チャンソンさん、内田英治監督が登壇しました。三山さんの地元での舞台挨拶とあって、東京よりもさらにリラックスした様子で、映画に纏わるトークを繰り広げました。舞台挨拶の様子をたくさんの写真とともにご紹介します。(取材日:2025年2月9日)
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愛知出身の三山凌輝さん 子どもの頃から来ていた映画館での登壇に「確かに凄いことですね!」
映画『誰よりもつよく抱きしめて』は新堂冬樹さんの同名恋愛小説が原作で、俳優であり「BE:FIRST」のRYOKIとしても活躍する三山凌輝さん、「乃木坂46」の久保史緒里さんがW主演し、「2PM」のファン・チャンソンさんも出演しています。監督を務めたのは「ミッドナイトスワン」の内田英治さん、強迫性障害による潔癖症を患って同棲する恋人に触れることもできない良城と恋人の治療のために自分の気持ちを抑えて彼を支え、複雑な心情を抱える月菜の2人の気持ちを繊細に描き出しています。月菜に近づく恋人と触れあっても心が動かない青年をファン・チャンソンさんが演じ、良城と距離を縮めていく同じ症状を抱える女性を穂志もえかさんが演じています。
公開3日目に名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われた、公開記念舞台挨拶に三山凌輝さん、久保史緒里さん、ファン・チャンソンさん、内田英治監督が登壇しました。主題歌が流れる中、上映後のスクリーンの前に4人が登場すると、会場から大きな拍手が起き、歓声が湧き上がりました。三山さんが「右奥の頬裏に大きい口内炎ができました三山凌輝です!」と挨拶すると会場から笑いと拍手が起きました。
司会者から愛知県出身ですよね?と聞かれた三山さんが「ウっす」と答えると、隣に立つチャンソンさんが「雰囲気変わったね。東京とは全然違うよ」とつっこむと、三山さんが「いらっしゃい!!」とノリノリの様子。地元だからこそ和んでいるのかと問われると、三山さんは「僕の性格ですか?これいつもです。こんな感じでやらせてもらってます」と答え「ミッドランドスクエアシネマさんは、僕が子供の頃にできて、母親や学校の友達と一緒に映画に行ったり、大人になったら商業施設で買い物したりと思い出の深い場所です」と話しました。さらに三山さんは「舞台挨拶で戻って来れたことは、、確かに凄いことですね!」と改めて気が付いた様子で「そっち(客席)側にいたと思います。映画の邪魔してここ(スクリーン前)に立っていることはないと思います」と会場を盛り上げました。
グループの活動で毎年来ているという久保さんは「ケータリングで手羽先を2種類置いてもらって、みんなで食べ比べるのが好きです」と話し、どちらが好みか聞かれると「胡麻が付いているほうが好きです」と教えてくれました。
チャンソンさんは「2PM」のコンサートで何回か来たことがあるそうで「来るたびにひつまぶしと手羽先、風来坊、めっちゃ好きなんです!」と発言。それぞれに名古屋の名物を良く知っていることがわかり、映画の撮影やキャンペーン、映画祭などで愛知によく来ている内田監督は「映画監督の中で出没率No.1」と自ら言い「味仙に行かないと」と話すなど、キャストも監督も食べ物の話が止まらない様子でした。
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「凌輝は事前準備をしなさそうに見えて、めっちゃするタイプ」三山凌輝さんと久保史緒里さんは正反対
内田監督は三山さんについて「撮影の時はもっと幼い感じだったんです」と三山さんの成長を感じているようで、三山さんは「人よりはいろいろな経験と気づきを得た1~2年だったので、考え方も変わったし、成長もあったのかと、それに気づいてもらえるのは嬉しいです」と答えました。
内田監督は三山さん、久保さんの成長を喜んでいる様子で、久保さんは「内田監督は私が映画やお芝居の経験がない頃に初めて会って、この世界に引き入れてくださった方なので、3度目で主演でやらせていただけるのは嬉しかったです」と話しました。また久保さんは内田監督に助けられたこととして「私は言葉でコミュニケーションを図ることが下手で、些細な自分のモヤモヤや感情を汲み取って、私が思っていることを言葉にしてくださいました」と言い、感謝の気持ちを伝えました。
撮影現場の様子が話題になり、チャンソンさんは「リハーサルをした上で、もっと良い自然な雰囲気を探そうとする撮影が情熱的でした」と説明しました。
内田監督が「凌輝は事前準備をしなさそうに見えて、めっちゃするタイプ」と言うと笑いが起き、三山さんは「下げて、上げて、下げて、上げてですか?」と内田監督からの発言に反応しながら「納得できないと自分に嘘をついているような気がしちゃうから、性格もあると思うんですよ」と本読みの段階から役について深堀して、内田監督とも細かく話をしていたことを明かしました。
内田監督は「(三山さんと久保さんの)2人はすごく正反対ですよね。彼女は現場でかみ砕いていくタイプ」と紹介し「芝居、演技への持っていき方は人によって違いますね」と様々なタイプの俳優がいると話しました。
海辺での撮影で三山凌輝さんはメンバーを探し ファン・チャンソンさんは限界突破?
鎌倉が舞台となっている本作の撮影を振り返り、久保さんは「海を眺めて考えるシーンが多かったです」と海が印象に残っているそうで、三山さんは「僕の親しい人間に湘南出身の奴がいて、ずっとそいつの顔が浮かんでいました」と発言すると、会場から笑いと拍手が起きました。さらに三山さんは「もしかしたら、その辺でサーフィンしているんじゃないかと思って、ちょっと探しました。SOTAって奴ですけど」とメンバーの名前を出してくれました。
チャンソンさんは「海沿いが美しくて、気持ちが良くなりました」と答え、久保さん演じる月菜を海辺で助けるシーンについて「よかったです」と笑いながら、何か言いたいことがありそうな様子。
チャンソンさんが「心の中で、できる。頑張れ~って」と当時の気持ちを言葉にすると、久保さんは「私を抱えてけっこう歩かせてしまっていて、腕が限界だったと思うんですが、紳士なので、何も言わずに」とチャンソンさんの頑張りを紹介。
三山さんが「だから今年、筋トレの量が増えてるの?」と問いかけると、チャンソンさんが「もしかしたら??」とお茶目に答え、会場を沸かせました。
内田監督は海のシーンの撮影について「雨が降っていたけれど、5分くらいだけ晴れてくれてその間に撮ったカットですね。映画の神様が降りてきてくれました」と天気に恵まれていたことも話しました。
「ここでも浮気するのか!?」三山凌輝さんが久保史緒里さんに詰め寄り大盛り上がり
内田監督は「僕は人の悪意が好きなんです。みんな、善意の塊という人たちなので、悪意を探すのが大変でした。僕は役者さんの悪意を常に探しています。気を付けてください」と3人に向けて言いました。
前日の舞台挨拶でもレディーファーストぶりが称賛されていたチャンソンさんに対して「チャンソンの悪意を知りたい」と三山さんが話を振り、チャンソンさんが「悪い人です、僕は。気をつけろ!!」と低めの声でニヤリと笑うと会場は盛り上がり、三山さんが「これに乗っかっている時点でイイ奴なのよ」とまとめました。
チャンソンさんは劇中でイタリアンのシェフを演じていて、実際に料理をしているシーンがあり「趣味が料理なので、家でも時間があるときはやっています。現場でもシェフさんからやり方を教えてもらって、やりました」と話しました。内田監督は料理の手元は別の人で撮影する予定だったそうですが「チャンソンは手元も含めて全部、自分でできていて、シェフレベルでした」と見事な腕前だったことを紹介しました。得意料理を聞かれたチャンソンさんは「最近はパスタ、イタリアンが多いです」と答え、内田監督は「すごく本格的です」と太鼓判を押しました。
三山さん演じる良城も劇中で月菜のために鍋を作るシーンがあり、三山さんは「そうですね。怪我させてしまう。料理って言って良いのか」と話し出し、“鍋”の話題については、2人の間に何か因縁があるのか、三山さんが「あの時、おかしかったよね」と言い出すと、久保さんが「またケンカになっちゃう」と微妙な雰囲気に。
久保さんは「私は劇中で出てきた鍋が美味しくて、(お昼にこのまま)食べたいね~って言っていたら、『僕(三山さん)はケータリングが食べたかった』って言い出すから…」と説明しようとしましたが、三山さんには違う言い分があるようで「お弁当もあるよ~と言ったけど、久保ちゃん“は”『温かいのがいいよね!』って言ってて、『鍋、食べたいよね!ね!』って言うから、僕がスタッフさんに『鍋っていただけますか?』って聞いて…」と説明。久保さんが「これが人間の悪意です」と三山さんの発言をズバッと阻止。
二人の様子を楽しそうに見守る内田監督は「食は人を変えますね。人が揉めているとめちゃ楽しい」とニコニコしていました。さらに三山さんが「さんざん鍋の話をしておきながら一番美味しかったものは?と聞かれて、俺を通り越して『チャンソンさんのイタリアンが美味しかったですよね』って言ってたよな!」と過去の発言を持ち出すと、久保さんは「でも、本当に美味しかったんです!」と対抗しました。
三山さんが「ここでも浮気するんか!?」と久保さんに詰め寄るものの、久保さんとチャンソンさんがハイタッチする展開となり、会場はこの日一番の大きな盛り上がりを見せ、三山さんが「全員の悪意を見つけましたね」とまとめました。
主題歌「誰よりも」の話題で一騒動!?内田英治監督の横槍で久保史緒里さん大慌て
映画『誰よりもつよく抱きしめて』の主題歌「誰よりも」は、BE:FIRSTとして初めての日本語タイトル曲で、2月5日リリースのニューシングル『Spacecraft / Sailing』に収録されています。主演の三山さんが作詞に参加していて「自分にしかわからない等身大の良城の目線で歌詞にできました。撮影後だったので、スラスラと蘇るように書くことができました」と紹介。「具体的にし過ぎない歌詞にしたことで、どんな人でも共感できる曲になっていると思います。映画を観てからも聞いてほしいし、映画を観ていなくても聞いてほしいです」とアピールしました。
主題歌の感想を聞かれた久保さんは「この作品に寄り添った歌だと思いました」と話し、役者として自身が経験したことを歌に書き下ろすことの貴重さを語り「BE:FIRSTさんに歌っていただけて光栄ですし、嬉しいことだと思いました」と重ねました。さらに「完成披露試写会で実際に歌ってくださったのを生で聞いて、本当に泣きそうになって、響きました」と言うと、三山さんが「悪意がねーなぁ。善意しかねえなぁ」と反応。久保さんは「善意100%です」と断言しました。隣に立つ内田監督は「本当はうちのグループ(乃木坂46)でやっときゃよかったとか?」と横槍を入れると、目を丸くした久保さんが「なんてことーーー!!そんなことないですよ」と大慌てしながら「確かにいろんな人に歌わないの?って言われたけど」と会場を沸かせ「歌、素敵でしたよ!」となんとか場を収めました。
舞台挨拶の締めくくりに、久保さんは「自分の言葉と気持ちを持ってぶつかり合える登場人物たちを羨ましい思いましたし、そのぶつかり合いが人間らしくて、私には美しく見えたので、みなさんの様々なフィルターの中で観てもらって何か届くものがあればいいなと思います」と観客に向けて気持ちを伝えました。
三山さんは「ホームなんで、ここから30分くらい喋らしてもらおうかな?トークショー始めちゃおうかな?」とまだまだ喋り足りない様子。前日の舞台挨拶を振り返り「チャンソンがすごく大きな口を開けて笑っていて、すごくかわいくて、久保ちゃんもすごい笑ってて、内田さんも笑ってて、素敵な雰囲気だったなと思いました」と話し出しました。「お互いの感性を委ね合ってクリエイティブになる仕事なので、このチームに出会えてよかったと思います。好きな人、大切な人、近い距離だからこそ分かり合えないことはあると思います。映画を観て、自分の中のモヤモヤが少しでも和らいだら、この作品の意味があるんだと思います」とまとめました。
作品概要
2月7日(金)よりミッドランドスクエアシネマほか全国公開
原作:新堂冬樹「誰よりもつよく抱きしめて」(光文社文庫)
監督:内田英治
脚本:イ・ナウォン
出演:三山凌輝、久保史緒里(乃木坂46)、ファン・チャンソン(2PM)
配給:アークエンタテインメント
©2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN /アークエンタテインメント