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2023-02-01

映画『生きててごめんなさい』穂志もえかさん初共演の黒羽麻璃央さんについて「自分を追い込める方」


 

2月10日(金)より名古屋・センチュリーシネマで公開となる映画『生きててごめんなさい』(2月3日(金)よりシネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開)は『余命10年』や『新聞記者』の藤井道人さんが企画・プロデュース、藤井さんとともにTVドラマ『アバランチ』を手掛けた山口健人さんが監督・脚本を務め、現代の日本の若者たちが抱える「病み」を描いた作品です。ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズで人気の黒羽麻璃央さんと『少女邂逅』『街の上で』などの穂志もえかさんが同棲中のカップルを演じています。

黒羽さん演じる主人公・修⼀の同棲中の恋人・莉奈を演じた穂志もえかさんが名古屋でインタビューに応じました。山口監督と一緒に作っていった莉奈というキャラクターについて、初共演だった黒羽さんの様子なども語ってくれました。(取材日:2023年1月24日)

「莉奈の絶対的な味方でいたい」「莉奈みたいな子も認められてほしい」

映画『生きててごめんなさい』は小説家になるという夢を抱きながら出版社の編集部で働いている主人公・修一と同棲中の恋人・莉奈の関係を中心に、現代の日本の若者たちが抱える生き辛さをリアルに描いた作品です。主演の黒羽麻璃央さんが忙しい仕事に追われながら夢に向かっている修一を演じ、穂志もえかさんは何をやっても上⼿くいかず、いくつもアルバイトをクビになり、家で独り過ごすことが多い莉奈を演じています。

穂志さんは莉奈について「一見すると彼氏に甘えて、言いたいことだけ言っているように見えてしまう」と言い、山口監督から「莉奈は絶対に見ている人に嫌われてほしくない」「莉奈みたいな子も認められてほしい」と言われていたことを明かしました。完成した作品を観た穂志さんは莉奈がどう受け取られるか心配していたと吐露しながら「バイトを何度も挑戦していて、ちょっと疲れた状態であることが伝わると思います」と話しました。さらに「莉奈の絶対的な味方でいたいと思っていたし、私の中にも内在している感情だったので、莉奈には共感てきる部分が多かったです」と精神的に不安定な部分のある莉奈を演じるしんどさは感じなかったと話しました。

“役者と一緒に作りたい”山口健人監督と作り上げた莉奈

穂志さんはオーディションを振り返り、莉奈というキャラクターについて「とても理解できるなと思って、私がやるべき役だと思いました」と力強く答えました。オーディションの頃から台本が変わっていったことを明かし「変更した経緯を含めて、莉奈と言う人物に疑問がなくなるまで、台本の最初から最後まで1ページずつ質問攻めにするくらい話し合うことができました」と山口監督とたくさん話したことを教えてくれました。穂志さんは山口監督の“役者と一緒に作りたい”という思いを感じたそうで「撮影前からセリフについて意見を求められたり、役者の意見に耳を傾けてくれて撮影中も役者の意見が採用されたこともありました」と役者として面白い経験ができたと語りました。

家にいることが多い莉奈の髪型や服装について聞くと「余裕も元気もなくて、見た目にあまり気を使っていない」「髪型がぼさっとしていたのは、監督の意向もありました」と山口監督と相談しながら決めて行ったことを教えてくれました。事前に演技のプランニングをしっかりしていたわけではなく「カメラの前に立つと、自然と莉奈になっていて、途中から自分と莉奈との境界線が分からなくなっていました」と撮影中の様子を話しました。

「こんなにも自分を追い込める方なんだ」黒羽麻璃央さんとの初共演を振り返る

映画『生きててごめんなさい』で初共演した黒羽麻璃央さんについて「すごくストイックで、現状に満足せず、もっとよくなるようにという気持ちを強く持っている方だと思いました」と本作に取り組む黒羽さんの姿勢から感じ取ったことを話しました。黒羽さん演じる修一は小説家になるという夢とうまくいかない仕事との間でもがき、同棲している莉奈との関係も変わっていってしまいます。

完成披露上映会の舞台挨拶で山口監督は、「カットがかかったら膝から崩れ落ち、泣いていました」とあるシーンの撮影時の様子を話し、黒羽さんは「殴られたかのようにダウンしました。(自分は)そういう悪口って言えないんだなと思いました。カットがかかって、気持ちを引きずっている自分と、黒羽麻璃央に戻った時の揺らぎみたいなのに襲われました」と、修一を演じたことで予想外の経験をしたと話していました。

1月23日(月)完成披露上映会舞台挨拶 シネ・リーブル池袋

舞台挨拶での発言を受けて、インタビューで穂志さんに黒羽さんの撮影中の様子を聞くと「黒羽さんがとてもしんどそうで、こんなにも自分を追い込める方なんだ、素敵だなと思いました」と話しました。また穂志さんは「役者としてありがたい経験をさせていただきました」と撮影を振り返り、脚本で知っているはずの修一とのやり取りを始めて聞いたかのように莉奈としてリアクションできたと「全ては修一でいてくれた黒羽さんのおかげです」と感謝の言葉を述べていました。

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作品概要

映画『生きててごめんなさい』

2月10日(金)より名古屋・センチュリーシネマで公開

2月3日(金)よりシネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開

出演:黒羽麻璃央 穂志もえか 松井玲奈 安井順平 冨手麻妙 安藤聖 春海四方 山崎潤 長村航希 八木アリサ 飯島寛騎

監督:山口健人

企画・プロデュース:藤井道人

エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介

プロデューサー:河野博明 雨無麻友子

脚本:山口健人 山科亜於良

制作プロダクション:スタジオねこ

配給 渋谷プロダクション

製作 「イキゴメ」製作委員会

公式サイト:https://ikigome.com/

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