中部電力 MIRAI TOWER前にレッドカーペット!主演の中村耕一さん、遥海さん、日比遊一監督が登場 映画『はじまりの日』トークイベント
10月5日(土)からミッドランドスクエアシネマで先行公開され、10月11日(金)から全国公開される映画『はじまりの日』は、名古屋オールロケで撮影された日比遊一監督の最新作です。かつて一世風靡したロックスターの「男」とシンガーを夢見る「女」という対照的な二人を軸にして描かれるのは、再び光を放つことへの優しい視線と、自信を小さな一歩に変える勇気です。人間模様に加え、映画オリジナルの素敵な楽曲・圧巻の歌唱シーンが魅力的な音楽映画です。
先行公開2日目の10月6日(日)、劇中の大事なシーンを撮影した中部電力 MIRAI TOWERで公開記念のトークイベントが行われました。日比遊一監督と主演の元JAYWALKの中村耕一さん、ヒロインの遥海さんが笑顔を浮かべながら登壇しました。タワー下のブースでは映画『はじまりの日」のパンフレット、CDが販売され、多くの方が買い求める姿が見られました。大盛況のトークイベントの模様を紹介します。(取材日時:2024年10月6日13時)
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中部電力 MIRAI TOWER前のレッドカーペットを歩いて登場 主演の中村耕一さん「日比野のコメダで」4回目のオファーで承諾
10月6日(日)秋晴れの中で、映画『はじまりの日』の印象的なシーンを撮影したロケ地、中部電力 MIRAI TOWER(旧名古屋テレビ塔)で映画公開記念のトークイベントが開催されました。13時からのイベントでしたが、一時間ほど前から良い場所をゲットするために並ぶ方や、タワーと看板を背景に写真を撮る方などがいて熱気が伝わってきます。BGMに劇中で歌唱される歌も流れており、期待が高まります。13時少し前からソワソワしだす観客の前に、主演の中村耕一さんと遥海さん、日比遊一監督がレッドカーペットをゆったりと歩いて登壇しました。
はじめにMCが客席に「映画『はじまりの日』を観た人~」と声をかけると、多くの人が挙手。あたたかな雰囲気でトークがスタートしました。中村さんは「僕は昨日(初日)の皆さんの感想をまだ見ていないんですよ。どうでしたか?」と問いかけると客席から拍手が起こりました。中村さんは「僕はSNSとか苦手で、見てなくてすみません」と頭を搔くと、遥海さんは「教えますよ。私、エゴサで自分や『はじまりの日』とか見ています」と掛け合いました。
中村さんは「僕はお芝居をしたことがなくて、日比監督からのオファーを何度かお断りしていたんです。でも色々お話ししていって、4回目だったかな…日比野のコメダでオファーを受け入れました」と振り返りました。「やってみたい自分もいたような気がします」とも明かし、日比監督に自分の過去を話していくうちに、ほぼ自分と言えるようなキャラクターができていったと述べ「どんどん台詞が減ったんです」と笑いました。中村さんの演技について遥海さんは「何も言わなくても…」と言い出すと、レコード大賞受賞曲の『何も言えなくて…夏』を想起した観客がクスリ。遥海さんは「何もしない演技は難しいのに、そこに中村さんは存在していて素晴らしかった」とコメントしました。
日比監督は「遥海さんも台本を最初に見たとき、『これ、ほぼ私です!』って目をキラキラさせていたことが忘れられません」と述べると、遥海さんも恥ずかしそうに頷いていました。アットホームな雰囲気で和むのとは裏腹に、秋晴れの空から10月とは思えない強い陽光が降り注ぎ、気温が上昇。遥海さんが「皆さん、暑いですから水分を補給してくださいね」と率先して声を掛けて優しい素顔を見せました。人懐っこい笑顔を見せる遥海さんに熱視線を送るファンの方々が最前列で応援しています。
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「この塔は世界に自慢できる!」中部電力MIRAI TOWERは日比監督にとって特別な場所 中村さんと遥海さんの歌声を絶賛
映画『はじまりの日』は、熱田の宮の渡し公園やセントラルパーク、ボトムラインなど、名古屋のいたる場所で撮影されています。トークイベントが行われた中部電力MIRAI TOWERでは、印象深いミュージカルシーンが撮影されました。そのシーンに登場するダンサーたちは愛知の大学生たちで、数か月みっちりと練習してきたそうです。遥海さんが歌唱する歌と、ダンスがスクリーンいっぱいに広がります。中村さんは、ミュージカルシーンの出演はないものの撮影見学に来ていたと話し「一般の人と思われたのか『ちょっと下がってくださいとか言われました』」と語りました。
日比監督は「このテレビ塔…今は中部電力MIRAI TOWERですが、実はテレビ塔を建設する前、僕の実家はこのタワーの真下辺りにあったんです。それで、熱田に移転したんです」と明かしました。そして「国の重要文化財にもなったんですよ。パリのエッフェル塔のように、世界に自慢できる!」とアピールし、外国の人に素晴らしいタワーが名古屋にあるんだと伝えたいという気持ちがあったと語りました。この中部電力MIRAI TOWERや、セントラルパークなどの撮影許可を得るために1年かかったと述べ「でもね、1年かけて許可を取って、セントラルパーク付近の撮影は1日だけ」とにやり。ロケ地は出演者のようなものだと以前語っていた日比監督らしいこだわりを感じさせました。
日比監督は「音楽で人を癒す、元気づける映画を作りたいと思っていました」と言い、物語に説得力、厚みを持たせた主演の中村さんと遥海さんの歌声を絶賛しました。中村さんが「一人で歌う場面があるのですが、一発で決めなきゃいけないって力が入り過ぎてしまいました」と反省すると、大きく頭を振った遥海さんは「いいえ、あの歌がみんなの心をつかんだと思います」と太鼓判。大先輩シンガーへのリスペクトを表しました。そんなふたりの会話を嬉しそうに眺める日比監督の眼差しも印象的でした。
遥海さんの歌について中村さんは「凄いよね!凄い歌声で、嫉妬しちゃう」と言うと遥海さんは「もうっ」と照れくさそうに中村さんの腕をポンと叩きました。顔を見合わせて笑顔の二人の姿は、まるで家族のようです。その二人が奏でるハーモニーは圧巻の一言!是非劇場でお聞きください。
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個性的な出演者たち 撮影中も和気あいあい 中村さん「竹中直人さんに”笑いながら怒る人”のやり方を教わった」
映画『はじまりの日』に出演する面々にも注目です。高岡早紀さん、竹中直人さん、麿赤兒さん、秋野暢子さん、羽場裕一さん、名古屋出身の岡崎紗絵さん、20年以上東海地方のレギュラー番組に出演する山口智充さんなどとても魅力的です。中村さんは「竹中直人さんがテレビに出始めた頃、僕はJAYWALKがデビューした時期が近くて」と話し、撮影中もお喋りをしたと述べました。「撮影の合間に”笑いながら怒る人”のやり方を教わったんです」と明かすと客席は披露を期待。その期待を感じたのか中村さんは「やりませんよ」と答えると客席からは笑い声や「えー」という声が上がりました。
遥海さんは「私はお母さん役の高岡早紀さんと初めて現場でお会いしました。とても優しくて懐に入りたくなる雰囲気だったのに、撮影となると”私、嫌われちゃったかな”って思うほど顔つきが変わった」と役者スイッチに驚いたと話しました。日比監督は「映画は(台本や時系列)バラバラで撮影するからね、独特だよね」と寄り添いました。
最後に日比監督は「皆さんに映画『はじまりの日』を何度でも鑑賞してもらいたいです。一度目はざっと物語や音楽を楽しんで、二度目は歌詞にも注目してもらって…と何度も見られる作品だと思います」と自信を見せました。そして「動員数で上映できる期間が決まるので…みなさん応援よろしくお願いします」と力を込めると、観客は大きな拍手で応えました。
トークが終わると、映画にエキストラ参加していた女の子が遥海さんに手紙を手渡す可愛い姿がキャッチできました。お話を伺うとエキストラに参加したときに、遥海さんが話しかけてくれたそうで、その優しさと図抜けた歌唱力のとりこになったと教えてくれました。遥海さんのファンの皆様も、ビッグスマイルでポーズを取ってくれましたよ。
伝説のロッカーの再生と、若き歌姫の誕生の物語『はじまりの日』。名古屋で盛り上げて、ロングランの応援をよろしくお願いします。
作品概要
10/5(土)よりミッドランドスクエア シネマ他にて 名古屋先行公開、
10/11(金)より全国公開
監督 日比遊一
出演 中村耕一、遥海、高岡早紀、山口智充、岡崎紗絵、羽場裕一、秋野暢子、麿赤兒、竹中直人
かつてロックスターとして一世風靡した「男」。ある事件がきっかけで、音楽を封印し、ビルの清掃会社で働きながら質素に暮らしている。仕事場とアパートを往復し、生きる意味を問う事すらしない男の日々。かつて男のファンだった同僚の寺田が、唯一心ゆるせる相手だ。男の隣人は会社の同僚の「女」だった。夜な夜な女と母親の激しいやり取りが男の部屋に響き渡ってくる。ある日、公園で一人口ずさむ女の歌声に大きく心を揺さぶられる男。それをきっかけに男の日々は、ゆっくりと動き出す。
※PG12
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント