「アニメは人生の柱」劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』名古屋 舞台挨拶に高杉真宙さん、Lynnさん、藤井ゆきよさん、牛嶋新一郎監督が登壇
9月1日に公開となった劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』の公開2日目に名古屋で行われた上映後の舞台挨拶に声優をつとめた高杉真宙さん、Lynnさん、藤井ゆきよさん、そして牛嶋新一郎監督が登壇しました。原作小説は累計260万部を突破した住野よる氏によるベストセラー小説で、劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』では美しい映像や音楽とともに原作の読後感を大切に表現されており、主人公の「僕」の声をアニメ好きを公言している高杉さんが声優初挑戦で演じていることでも話題となっています。
劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』の舞台挨拶はこの回が最後ということで、登壇した面々は感慨深げな様子をみせ、トーク中に涙をみせたり、作品への熱い想いを語るなどしました。高杉さんとLynnさんが作中に登場する「真実か挑戦か」というゲームにちなんだミニコーナーにチャレンジし、会場を盛り上げました。(取材日:2018年9月2日)
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最後の舞台挨拶に感慨深げな様子の面々
劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』の公開2日目に名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われた上映後舞台挨拶に声優をつとめた高杉真宙さん、Lynnさん、藤井ゆきよさん、そして牛嶋新一郎監督が登壇しました。主人公の男子高校生「僕」の声を担当した高杉さんは「今日、これで最後なんですよ。たくさんお話ししたいことがあります。」と舞台挨拶の機会はこの回が最後であることを伝え、「公開前は不安で緊張してたんですけど、皆さんに温かく迎え入れてもらえると安心する感じがあります。」と笑顔をみせました。
膵臓の病気で余命いくばくもない天真爛漫な女子高生・山内桜良の声をつとめたLynnさんは「多分、名古屋に初めて来ました。それがこのキミスイでよかった。」と話し「アニメーションでしか表現できない部分、アニメーションだからこそ際立って皆さんの心に響いていくっていうシーンがたくさんあって、こういう作品に参加できて幸せだと思いました。」と作品への想いを語り、初日から続いている舞台挨拶について「ついつい泣いちゃったりしても、暖かい涙なので、心が満たされている2日間でしたね。」と振り返りました。
桜良の親友である恭子の声を演じた藤井ゆきよさんは客席を見つめながら「優しい顔をされてますよね。皆さんの心の中にもキャラクターが存在してくれているのかなと思うと、親ではないんですけど、我が子のような気持ちで(嬉しいです)。」と上映後のお客さんとの時間を心から楽しもうとしている様子が伝わってきました。
今作が初監督という牛島監督は「2年近くかけてこの作品を作って来て、感謝の気持ちと感慨深い気持ちでいっぱいです。」と話し、「原作が高く評価されている作品なので、ずっと不安に思っていて、やっとグッスリ眠れるなと思います。sumikaさんのエンディング「春夏秋冬」が流れると、いろいろな涙が流れます。」と鑑賞後のお客さんの表情を見てホッとしたと素直な気持ちを明かしていました。
高杉さんが母親とのエピソードを、Lynnさんは涙
作中での「僕」と桜良のそれぞれの母親との掛け合いのシーンについて話が及ぶと高杉さんは「母親には見抜かれている、見透かされているんだなぁと感じました。」と話し、「(僕の母親は)面倒を見るタイプじゃない、放任、放っておく、あんまりいい言葉じゃないなぁ」と表現に困りながら「この仕事を始めるときも自分で決めなさいって小学生の時に言われて、人生、わりと大きな選択肢ですよ。」と実の母親との関係も教えてくれました。
Lynnさんは作中の桜良と母親との病室でのシーンを振り返って涙ぐむ一幕もありました。桜良の母親の声を担当した和久井映見さんとの共演を光栄だと思ったと話し「桜良も強いし、桜良のお母さんも強いなと思いました。」と強い思い入れのあるシーンだったことを明かしました。
アニメ好きの高杉さんが叫び、冒頭シーンを生再現!
作中で「僕」と桜良が福岡旅行の際にトランプを使って行った「真実か挑戦かゲーム」にちなんで、高杉さんとLynnさんが司会者の出すお題にチャレンジすることになりました。
高杉さんは「共演者のみなさんに伝えたいことを叫ぶ」という「挑戦」を選択し、「普段、あんまり大声出さないですけど、叫びますよ。」とマイクを藤井さんに預け、両手で口を囲って「皆さんとお仕事できて良かったです!一ファンより!!」と大きな声を張り上げました。アニメファンを公言している高杉さんにとって、今回の仕事は特別なものだったようで「僕にとってアニメは人生の柱なんです。僕の青春の全てなんですよ。」とアニメを作っている人々への感謝の気持ちを伝えました。
Lynnさんへの「映画内の好きなシーンを再現せよ」というお題が発表されると間髪入れずに藤井さんが「挑戦で!!」と選択し、どのシーンを再現するかについてもスクリーンに視線を投げて「タイトルあるね~」などと藤井さんが誘導し、オープニングの桜良と「僕」のシーンが再現されることになりました。
藤井さん「シーンは図書館。」
Lynnさん「やっぱり君にしか頼めないんだよ~」
高杉さん「えっ?まさか!」
Lynnさん「君の膵臓をたべたい!」
と鳥肌モノの再現が披露されると藤井さんがオープニングテーマのメロディを口ずさんで、まさに映画が始まりそうな雰囲気になり、「あのオープニングいいですよね。」などと盛り上がり、会場からも大きな拍手が贈られました。
本気の再現を目の前で目撃できたことで、もう一度、劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』観たくなりました!!
日常のありふれた出来事を愛おしく感じる作品
舞台挨拶も終盤になって最後の挨拶を求められた牛島監督は「いろんなキャラクターがいろんな想いを持っている作品なので、もう一度観ていただけるのであれば、違うキャラクターの視点で観ると違う楽しみ方ができると思います。」と語りました。
藤井さんは「日常のありふれたひとつひとつが愛おしく思いました。」と親友を失った恭子の気持ちを呼び起こしながら隣に立つLynnさんに優しく触れて少し涙ぐみ「五感がより鮮やかになるような作品です。皆さまの毎日がここからまた彩鮮やかになりますように!」と気持ちを伝えました。
Lynnさんはこの日、京都から名古屋へ来る新幹線の窓から見えた空の綺麗さに桜良のことを考えて感動したそうで「日常の何気ない景色が尊くて美しく思えたのは、この作品に桜良に出会えたからで、私は幸せです。」としっかりとした口調で話しました。
高杉さんは「皆さんと出会って、いろんな方と出会って、「僕」というキャラクターを演じられて幸せだなと思います。」と話し、お客さんの中で作品やキャラクターをさらに成長させてほしいと想いを語り「この子たちをぜひ、よろしくお願いします。」と舞台挨拶を締めくくりました。
作品概要
9 月1日(土)よりミッドランドスクエア シネマ他全国公開
原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』
原作イラスト:loundraw
監督・脚本:牛嶋新一郎
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
美術監督:小川友佳子
キャスト:高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、福島潤、田中敦子、三木眞一郎、和久井映見
音楽:世武裕子
アニメーション制作:スタジオヴォルン
オープニングテーマ・劇中歌・主題歌:sumika
配給:アニプレックス
公式サイト:http://kimisui-anime.com/
(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ
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