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2019-11-06

劇団EXILE・佐藤寛太さん主演 街の課題の処方箋になる映画『いのちスケッチ』瀬木直貴監督に名古屋でインタビュー


11月15日に全国公開となる映画『いのちスケッチ』は福岡県大牟田市に実在する動物福祉に特化した動物園を舞台にしたヒューマンドラマです。劇団EXILEの佐藤寛太さんが主演をつとめ、漫画家の夢を諦めて地元に帰ってきた主人公の青年が動物園で働く中で、命と向き合うことの厳しさ、苦しさにもがいていく物語です。

これまで『マザーレイク』(16)『恋のしずく』(18)などで自然や地域コミュニティをモチーフにして、その地域の魅力を数多く撮ってきた瀬木直貴監督に名古屋でインタビューしました。(取材日:2019年10月17日)

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街の抱える課題への処方箋となる映画を作る

映画『いのちスケッチ』は劇団EXILEの佐藤寛太さんが主演をつとめ、漫画家の夢を諦めて地元に帰ってきた主人公の青年が動物園で働く中で、「命」と向き合うことの厳しさ、苦しさにもがいていく物語です。福岡県大牟田市に実在する動物園を舞台にした作品です。

監督・脚本をつとめた瀬木直貴さんは、これまでにも地域の魅力を描いた作品を手がけており「僕の映画作りは街のいいところを掘り出して唯一無二の価値を生み出すことだけでなく、街の抱えている課題に映画として処方箋を出すことができないかというアプローチをしています」と語りました。瀬木監督は映画作りの下調べをしている中で感じたこととして「大牟田市は高齢化、殺人事件、石炭などのイメージがあって、街の人たちは自分たちの街に魅力がないと言い、自信を失っていると感じました」と話しました。映画の題材として動物園を選んだ理由として「園全体で動物福祉に特化した動物園は世界唯一で、命を守るというところにこの街の未来があると思いました」と語りました。

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動物にストレスを与えない撮り方でリアルな動物園を描いた

毎日のように動物園に通ってシナリオ制作を進めていったという瀬木監督は「これまでの動物映画の描き方ではなく、動物園関係者が観てもリアルな描写になるようにしました」とこだわった点を話しました。動物にストレスを与えない撮り方に注意を払ったそうで「動物は声や音に反応して普段の様子が撮れなくなるんです。普段の彼らの日常生活を乱さないように撮影しました」と振り返りました。

間近で見たライオンの迫力や気高さに圧倒されて泣いてしまう俳優もいたと話しながら「そこで逃げないことで信頼関係が芽生えるんですよ」と飼育員や獣医を演じた俳優たちが動物園で積極的に動物と接していた様子を教えてくれました。

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園長役の武田鉄矢さんの芝居に喰らいつく佐藤寛太さん

主演の佐藤さんについて瀬木監督は「これまでもナイーブな役が多かったので、似合うと思っていました」と話しました。

出演者は福岡県出身の俳優さんが多いのですが、特に園長役の武田鉄矢さんについて「シナリオのセリフを使わず、俺だったらこうするというのを演じてみせてくれました。最初は佐藤くんもびっくりして、レベルが高すぎて笑ってしまったんですが、必死で喰らいついていきました」と2人の共演シーンを振り返りました。

瀬木監督は「武田さんとの共演シーンで若手の演技スキルがグングンあがっていくんです。武田さんのお陰でこの映画が別のステージに行けた気がします」と感謝の気持ちを口にしていました。



作品概要

映画『いのちスケッチ』

11月15日(金)より名演小劇場、イオンシネマ・ワンダー、イオンシネマ名古屋茶屋他全国ロードショー

佐藤寛太主演、世界も注目する 小さな町の小さな動物園を舞台にした感動の物語。

出演:佐藤寛太、藤本泉、芹澤興人、須藤蓮、林田麻里、前野朋哉、塩野瑛久、大原梓、今田美桜(友情出演)、風間トオル、高杢禎彦、浅田美代子、渡辺美佐子/武田鉄矢

監督:瀬木直貴

脚本:作道雄

音楽:高山英丈

主題歌:Insheart「瞳の中のあなた」

配給:ブロードメディア・スタジオ

ⓒ2019「いのちスケッチ」製作委員会

公式サイト:http://inochisketch.com/

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