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2022-09-21

「今の福山さんが演じる湯川先生が一番いい」映画『沈黙のパレード』名古屋舞台挨拶に福山雅治さんと柴咲コウさんが登壇


 

9月16日(金)より全国で公開中の映画『沈黙のパレード』は福山雅治さんが演じる天才物理学者・湯川学が難事件に挑むガリレオシリーズの映画最新作です。東野圭吾さんによる累計1500万部を超えるガリレオシリーズ第9弾「沈黙のパレード」を原作に、すべての登場人物に暖かな眼差しを向けながら、絡み合う群像劇と二転三転する展開に一気に引き込まれる極上ミステリーです。2007年にフジテレビで連続ドラマ「ガリレオ」が放送され、2008年に映画『容疑者xの献身』が公開、2013年に連続ドラマ「ガリレオ」第2シーズンが放送、映画『真夏の方程式』が公開されました。

9年ぶりに再始動したガリレオシリーズ、映画『沈黙のパレード』の公開5日目に名古屋で公開記念舞台挨拶が行われ、福山さんと内海薫役の柴咲コウさんが登壇しました。名古屋や伊勢神宮に関するトークから、本作の衣装合わせの際のエピソード、キャラクターの魅力についてなど、会場に集まった観客を巻き込んで和やかな雰囲気で繰り広げられた舞台挨拶の様子をレポートします。(取材日:2022年9月20日)

「皆様のおかげ、強い願いの力です!」台風14号の影響が残る中で無事開催に安堵の表情

映画『沈黙のパレード』は東野圭吾さんによる小説を原作に、福山雅治さん演じる天才物理学者・湯川学が難事件の謎を解き明かしていく姿を描いた「ガリレオ」シリーズの劇場版最新作です。公開5日目に名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで公開記念舞台挨拶が行われ、福山雅治さんと柴咲コウさんが映画の上映前に登場しました。満員の客席からの大きな拍手で迎えられた福山さんは「天気も良くてよかったです。朝方までどうなることかと思っていましたが、お会いすることできました」と笑顔で挨拶。柴咲さんは「みなさん、こんばんは。東京だけでなく全国、台風の影響がありましたが、朝5時くらいにゴウゴウという風の音で目が覚め、行けるのかと思ったのですが、たどり着けて良かったです」と名古屋に来られた喜びを口にしました。司会者から「晴れ男・晴れ女なんですかね?」と振られると福山さんが客席に大きく手を広げて「皆様のおかげでございます。強い願いの力です」と集まった観客に感謝の気持ちを伝えました。

愛知・岐阜・三重など東海エリアについての話題で、福山さんが「CBCで『地底人ラジオ』をオンエアしてくださっていて、ありがとうございます」と言うと、舞台挨拶の司会をつとめていたのが東海テレビのアナウンサーさんだったからでしょうか、劇場内に微妙な空気が流れ「あれ?聞いてない?」と客席に問いかけると「聞いてますよ~」というような拍手が起きました。福山さんと荘口彰久さんによる『地底人ラジオ』はCBCラジオで2022年4月2日より放送開始されています。また福山さんは「デビュー当時からライブでお世話になっていて、撮影でもお世話になっていて、東京から近いので親しみを覚えています」と話してくれました。

柴咲さんも「名古屋にはツアーや映画の宣伝で来させてもらっていて、ツアーの時に会場ごとに色を付けているのですが、茶色系の暖色を付けています。今日の衣装もオレンジ寄りなんですが濃い色を入れていて、名古屋は東と西がミックスしている印象です!ツアーの時もリラックスしてついつい喋っちゃいます」と名古屋トークを繰り広げました。

さらに福山さんは「お伊勢さんは1回行きました。素敵なところでした」と話したのに対し、柴咲さんは「何度も何度も、朝5時から」と伊勢神宮を訪れていることを話すと「さすがですね~」と感心した様子。伊勢神宮の「おかげ横丁」でのグルメについて聞かれた福山さんは「僕は(伊勢神宮に)直行して・・」と言い、柴咲さんが「私、全然しますけど」と伊勢を満喫していることを知ると「さすがです」と重ねて感心していました。また福山さんはライブで伊勢に行ったことがあると明かし「伊勢でサミットをやることになった理由って知ってます?いい意味で道路が1本しか走ってなくて、島が多くて入り組んでいて立地的に攻撃されにくいということらしいですよ」と豆知識も披露してくれました。

名古屋で食べたいものを聞かれた福山さんは「味噌煮込みうどんは毎回食べるようにしているんですけど、今日はその余裕がないですね」と話し「(お昼に)ひつまぶしをいただきました!美味しかったです」と堪能した様子、柴咲さんも「ご馳走様でした!美味しかったです」と2人とも名古屋のひつまぶしを楽しんだことを教えてくれました。

福山雅治さんがガリレオ再始動の衣装合わせで決めていたこと

福山さんは「沈黙のパレード」の原作が発表された時を振り返り「もしかして、もしかするのかなと思って読んでいたんですが、(映画を)やりましょうという話になって、ただただ楽しみでしたし、嬉しかったですね」と話してくれました。柴咲さんは「テレビドラマで出演して以来、久しぶりにお声がけいただいて、映画で、西谷監督で、この原作で、声をかけていただけたことが嬉しかったし、今のこの年齢で、時を重ねた薫であり、私だからこそ演じられるものがあると思ってお引き受けしました」とオファーを受けた時の気持ちを教えてくれました。さらに柴咲さんは「お引き受けした後に感じたのは、“湯川先生・内海さん・草薙さんのトライアングルを待ち望んでいた”という温かい声と制作陣の愛情がフィッティングなどの準備の段階から伝わってきて、いい現場になりそうだと思って始まった作品です」とガリレオシリーズ再始動の喜びを口にしました。

衣装合わせ(フィッティング)について話題になると、福山さんは「僕はドラマの撮影から先に入っていて、映画の撮影の2か月くらい前で、スペシャルドラマ「ガリレオ 禁断の魔術」(2022年9月17日放送)の衣装合わせで最初のピークを持っていきました」と当時の気持ちを語り「スタッフさん全員の前に衣装を着て出るときに“湯川学”として出ていこうと思っていて、スタッフに『テレビで見ていた湯川さんだ~』と思ってもらえたら“まず合格”かなと思って、臨みましたね」と9年ぶりのガリレオ再始動に並々ならぬ思いがあったことを明かしました。

柴咲コウさん「今の福山さんが演じる湯川先生が一番いい」に「ありがとうございます」

9年ぶりに再始動したガリレオで意識したことを聞かれた柴咲さんは「人間には変わる良さがあると思っていて、時を重ねた厚みが薫もですが、湯川先生に特に感じました」「30代の福山さんが演じた福山さんも素敵なんですが、今の福山さんが演じる湯川先生が一番いいなと思っていて、やっぱり、いいなって、ひっそり声になってしますが」と福山さんを見ながら話すと、福山さんはちょっと照れたように「ありがとうございます」と答えました。柴咲さんは「(湯川先生は)特殊なキャラクターだと思うんです。プライベートがわからないままなんですが、どんどん心のボトムが深くなっていっているのがスクリーンでも出ていて素敵だなと思います」と伝えました。

湯川学というキャラクターについて福山さんは「登場してきた当初は人としての人情味は描かれていなくて、薫さんに怒られても何を怒られているかもわからずポカンとしてる。でも『容疑者xの献身』で石神とのこともあったり、『真夏の方程式』で少年との出会いがあったりして、彼自身も実は人情味がある、情に脆いところがあることが浮き彫りになってきて、両方を併せ持っているから魅力的なのかなと思いました」と今回の撮影が始まる前にドラマから映画までガリレオシリーズを全部観た上で感じたことを話しました。

「15年間も自分が好きな作品に携われて幸せ」

舞台挨拶も終盤になり、司会者から「ガリレオシリーズはどんなもの?」と聞かれると、柴咲さんは「かけがえのない作品なので、これで一切終わりですということではなく、希望をもって、これからも関わっていけたらいいなぁ」と恐縮したように次第に声を小さくしながら答えると福山さんが「モジモジしてる」と柴咲さんの様子に笑顔をみせました。柴咲さんは「西谷監督率いるスタッフ陣の愛情が詰まっている作品ですし、原作のパワーがあって、ずっと湯川先生を演じている福山さんの愛情もあるので、皆さん、これからそれを心で感じてもらえればと思います」と観客に想いを伝えました。

福山さんは「15年間もひとつの作品が続いていくこと、ひとつの役柄と人生を過ごしていけると思っていませんでした。自分が好きな作品に携われて、長く一緒に過ごせることは幸せで、そういう出会いがあったことを幸せに感じます」と作品やキャラクターのファンであることも語りました。さらに福山さんはガリレオシリーズは「皆さんによって育てられたもの」と言い「柴咲さんのモジモジで伝わったと思いますが、皆さんひとりひとりの心で育てていっていただけると嬉しいです」とこれからもシリーズを続けていきたい気持ちが伝わってきました。

「おかわり!ありがとうございます。追いパレード、追いパレですね!」

公開5日目を迎えた映画『沈黙のパレード』について、福山さんが観客に向けて「実はもう観ましたという方、どのくらいいますか?」と挙手を促すと、多くの手が挙がり「おかわり!ありがとうございます。追いパレード、追いパレですね!」と嬉しそうな笑顔をみせました。

柴咲さんはこれから観られる方に向けて「制作陣の愛、出演者の愛は観ていただければ伝わると思います」「濃厚な濃密な人間ドラマでサスペンスミステリーなので、観ていて心苦しくなる、憤りを感じる部分もあると思いますが、それぞれの気持ちに寄り添える作品になっていると思います。そして、最後に流れる『ヒトツボシ』が癒しになるのではないかなと思います」と客席に向けてメッセージを伝えました。映画『沈黙のパレード』の主題歌であるKOH+の「ヒトツボシ」について福山さんは「皆様のおかげでオリコンチャート一等賞いただきました!ありがとうございました!」と伝えると、大きな拍手が起きました。「最後までお席を立たず、最後までご覧になってください。本日の映画、お楽しみください!」と伝え、舞台挨拶を締めくくりました。

30年来のファンは自作のTシャツでアピール!

マスコミの取材席の近くの席でお揃いのTシャツを着ている2人組に舞台挨拶前に話を聞くと、30年来の福山さんのファンだといい「Tシャツは自作です」と最前列の座席に興奮している様子でした。大好きな俳優に直接会うことができる舞台挨拶を存分に楽しむ気持ちが伝わってきました。

ステージから降壇する福山さんに向かって大きく手を振ってアピールしていた2人。舞台挨拶後に話を聞くと「Tシャツに気づいてくれた!」と嬉しそうな様子でした。舞台挨拶に参加する時にメッセージボードを持参する方も多くいますが、自作Tシャツはかなり目立っていたのではないでしょうか?

名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)では、名古屋&近郊で開催される映画舞台挨拶や映画イベントを一覧で紹介しています。ぜひ皆さんも様々なアピールグッズを持参して、名古屋で開催される舞台挨拶に参加してみてくださいね!
【2022年9月開催】名古屋&近郊の映画舞台挨拶&映画イベント&映画祭 開催情報一覧※随時更新※

作品概要

映画『沈黙のパレード』

9月16日(金)より 全国公開

原作:東野圭吾「沈黙のパレード」(文春文庫刊)

脚本:福田靖

監督:西谷弘

音楽:菅野祐悟 福山雅治

主題歌:KOH+「ヒトツボシ」

出演:福山雅治 柴咲コウ・北村一輝 飯尾和樹 戸田菜穂 田口浩正 酒向芳 岡山天音 川床明日香 出口夏希 村上淳 吉田羊 檀れい 椎名桔平

製作:フジテレビジョン アミューズ 文藝春秋 FNS27社

©2022 フジテレビジョン、アミューズ、文藝春秋、FNS27社

公式HP:https://galileo-movie3.jp/

公式Twitter:@galileo_movie

公式Instagram:@galileo_movie

上映時間:2時間10分

スクリーンサイズ:シネマスコープ

撮影期間:2021年7月10日(土)~2022年5月5日(木)

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