【2/10公開】映画『犬猿』吉田恵輔監督に名古屋でインタビュー 愛知・岐阜での上映映画館
2月10日に公開となる映画『犬猿』は窪田正孝さんと新井浩文さんが演じる兄弟とニッチェの江上敬子さんと筧美和子さんが演じる姉妹が出会ったことで兄弟・姉妹が衝突し、互いの関係性が表面化していく様子を描いた作品です。『麦子さんと』『ヒメアノ～ル』などの吉田恵輔監督のオリジナル脚本で兄弟と姉妹のいがみ合う様子や壮絶な喧嘩が描かれています。吉田監督が名古屋に来られた際にインタビューをすることができました。愛知県・岐阜県で映画『犬猿』が観られる映画館もご紹介します。（取材日：2018年1月18日）
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兄弟と姉妹が絡む斬新なオリジナル脚本兄弟と姉妹が絡む斬新なオリジナル脚本
斬新なオリジナル脚本による映画『犬猿』の吉田監督はこの作品の企画の成り立ちについて「兄弟の話、姉妹の話を２つ別々に考えていたが、くっついたらどうなるのかと思った。兄弟姉妹の話って誰もやってなくて斬新でお金も集まりそうだと閃いた。」と話してくれました。
スポンサーリンク窪田正孝さんは印刷会社に勤める真面目な弟、新井浩文さんは乱暴者でトラブルメーカーの兄を演じていて、兄が刑務所から出所してきたことで再会します。ニッチェの江上敬子さんは見た目はよくないけれど頭がよく勤勉で家業の印刷工場を切り盛りする姉、筧美和子さんは可愛くて人当りが良いだけで売れないタレント活動をしながら印刷工場を手伝っている妹を演じ、姉も妹も常に互いを疎ましく感じていがみ合っています。
映画『犬猿』では登場人物4人のキャラクターがそれぞれに際立っていて、吉田監督は「理想としているところは4人全員がある意味主役に見えるように、（映画を観ている）お客さんが（4人の）誰かには当てはまるように考えた。」と教えてくれました。
芝居のうまい人と飛び道具を組み合わせたキャスティグ
吉田監督は映画のキャスティングをする際にいつも「凄い（芝居の）うまい人と飛び道具の組み合わせで作ることが多い。」と話し、今回もお芝居の上手い窪田さんと新井さんにニッチェの江上さんと筧さんという4人の出演が決まったそうです。
スポンサーリンク出演者が決まって決定稿にするときに吉田監督は筧さんの役に「胸だけしか取り柄がない」と追加したそうです。吉田監督は「悪意のこもったものが増えていたので、（脚本を読んだ筧さんは）カチンときたと言っていた。」と振り返っていました。役の設定を追加した理由について「隠そうとせず、自虐ネタにしていったほうが良いと思った。」と言い、『バードマン』を撮ろうとしているなどと言って筧さんを頷かせたことを教えてくれました。
また窪田さんと新井さんの現場での様子について吉田監督は「プロとプロが芝居で戦っている感じがした。新井くんが凄いと思ったら、それを喰う窪田くんがいたり。」と話すほどで兄弟の喧嘩シーンでの言い合いの緊迫感は見事です。一方の姉妹については事前のリハーサルで不安を感じることもあったようですが「（江上さんも筧さんも）本番になったら、芝居のうまい男2人につられてぐっとよくなった。」と話していました。江上さんと筧さんによる姉妹のいがみ合いもジメジメとしていて、女性ならではの表情や態度はリアルです。
やらなくていい無駄なことにお金をかける遊び心
映画『犬猿』には本筋とは全く関係のない『恋する君の隣には』という青春キラキラ映画の映像が流れてくるシーンがあります。“恋とな”と略して呼ばれるこの作品では『デキメン』で主演をつとめた健太郎さんと『リベンジgirl』で桐谷美玲さん演じる宝石美輝の妹役を演じた竹内愛紗さんが高校生カップルを演じています。
この劇中映画について吉田監督にお聞きしたところ当初は別の企画を考えていたそうで「（プロデューサーから）無駄なことをやめてくださいと言われ、もっとやらなくていいことを考えて決定稿で差し込んでみた。」と笑いながら話してくれました。吉田監督は“恋とな”のストーリーについては細かな設定を決めていなかったため健太郎さんから質問されても「俺だってわかんないよ。タイムリープ系じゃない？とりあえず叫んで。」などと答えたり、撮影機材も特機クレーンを使うなど、贅沢な撮影を楽しんでいたようです。
映画『犬猿』が観られる愛知県・岐阜県の映画館
センチュリーシネマ（栄）
Address:名古屋市中区栄三丁目29-1パルコ東館8F
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Address:愛知県西春日井郡豊山町豊場林先1番8
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Address:愛知県安城市浜富町6-8
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Address:愛知県豊橋市藤沢町141 ホリデイ・スクエア アミューズメントビル
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Address: 岐阜県大垣市三塚町字西沼523−1 イオンタウン大垣
作品概要
2018年2月10日（土） テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本 吉田恵輔
出演：窪田正孝 新井浩文 江上敬子（ニッチェ） 筧美和子
製作：『犬猿』製作委員会（東映ビデオ、博報堂ＤＹミュージック&ピクチャーズ、東京テアトル、TBSラジオ、スタジオブルー）
製作プロダクション：スタジオブルー
配給：東京テアトル
公式HP kenen-movie.jp
公式Twitter @kenen_movie
2017年/日本/カラー/ビスタ/DCP5.1ch/103分
©2018『犬猿』製作委員会
※吉田恵輔の「吉」はつちよし。
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