toggle
2024-06-02

生田斗真さんとヤン・イクチュンさんが握手&ハグ「こんなに仲いい2人だけど、ビックリするから!!!」映画『告白 コンフェッション』名古屋舞台挨拶


 

5月31日(金)より公開の映画『告白 コンフェッション』は、日本漫画界が誇る「カイジ」の福本伸行さんと「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじさんの黄金タッグによる人気コミックを生田斗真さんとヤン・イクチュンさんのW主演で実写映画化した作品です。大学の山岳部OBの生田さん演じる浅井とイクチュンさん演じるジヨンが、登山中に猛吹雪で遭難するところから始まります。脚に大怪我を負い、死を覚悟したジヨンの最期の“告白”を聞いてしまった男と、言ってしまった男。助かってしまった2人が過ごす山小屋でのこの上なく気まずい一夜を圧倒的なスリルとスピード感で描ききっています。

映画の公開を記念した舞台挨拶が名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われ、生田斗真さんとヤン・イクチュンさん、山下敦弘監督が登壇しました。名古屋に初めて来たというイクチュンさんにおススメの名古屋メシを紹介したり、撮影中の様子を話すなどした映画上映前の舞台挨拶を紹介します。(取材日:2024年6月1日)

生田斗真さんと山下敦弘監督がヤン・イクチュンさんに「味噌カツ」「天むす」名古屋メシを紹介

映画『告白 コンフェッション』の公開記念舞台挨拶が名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われ、映画の上映前に生田斗真さんとヤン・イクチュンさん、山下敦弘監督が登壇し、大きな拍手で迎えられました。この日は、大阪での2回の舞台挨拶を終えて、名古屋へ移動。名古屋での映画上映後の1回目の舞台挨拶に続いて行われた上映後の舞台挨拶。司会者が「公開おめでとうございます!」と声をかけると、満席の客席からさらに大きな拍手が起きました。

山下監督は愛知県出身で「半田市出身で豊田にも住んでいました」と話し、生田さんも名古屋には舞台挨拶等で何度も来たことがあるのですが、イクチュンさんは「初めてです!」と告白。司会者が「初上陸おめでとうございます!」と言うと、両手を広げて笑みを見せ、会場からは拍手が起きました。

「おススメの名古屋メシは?」と話題を振られた生田さんは「僕は味噌カツが好きで、名古屋に来ると必ず行くお店があるんです」と紹介し「今日は、まだ劇場のポップコーンしか食べていない」と忙しかった様子を打ち明けると、イクチュンさんは「ポップコーンも美味しかったです!」と日本語で答えました。山下監督は「僕は千寿の天むすが好きです!」とそれぞれに名古屋メシを紹介。食べ物の話が続くと「食べたいです。唾が出てきました」とイクチュンさん。韓国にはない味噌カツの味を生田さんと一緒に堪能してほしいですね。

〈関連記事〉

「今日も雨です!」映画『友罪』名古屋での特別試写会に生田斗真さんと瑛太さんが登壇

「2人の未来の大女優の初共演」映画『みをつくし料理帖』角川春樹監督、松本穂香さん、奈緒さんに名古屋でインタビュー

岡田将生さんと清原果耶さんによる京都が舞台の映画『1秒先の彼』山下敦弘監督に名古屋でインタビュー

生田斗真さんが歌う主題歌に弟の生田竜聖さんも参加「全然、話題になっていない。誰も気づいていないとかあります?」

山下監督は「僕としては初めて挑戦したジャンルで、僕がやるべき仕事は、いかに登場人物、役者たちを魅力的に見せるかということなので、充分にやりきったなと思っています」と自信を覗かせました。また「3人のお芝居のアンサンブルが良いモノができたなと思っています」と話し、生田さんとイクチュンさん、そして奈緒さんの3人の相性の良さを伝えていました。

本作の主題歌はマキシマム ザ ホルモンが本作のために書き下ろした「殺意vs殺意(共犯: 生田斗真)」です。生田さんは「映画のエンドロールで流れる主題歌でゲストボーカルとして歌わせてもらっているんです」と話し出し「(主題歌の中に)ニュース原稿を読む声が入っているんですが、あれ、僕の弟が読んでいるんですよ」と告白。会場がざわめく中で生田さんは弟でフジテレビアナウンサーの生田竜聖さんから「全然、話題になっていない。誰も気づいていないとかあります?」と連絡があったと話すと隣に立つ山下監督は「言っちゃいけないのかと思っていた」と、これまで公にしてきていなかったことが、この舞台挨拶で明らかにされました。

主題歌についてイクチュンさんは「生田さんの声があんなに美しい声だったとは」と褒めると、イクチュンさんと生田さんが見つめ合い「愛してる」「ありがとう」と言葉を交わすなど2人の間に深い絆が生まれている様子が伝わってきて、イクチュンさんは「映画の中でもスキンシップをたくさんしているので、恋に落ちてしまいました」と振り返りました。本作のあの内容を“スキンシップ”と紹介するあたり、イクチュンさんのお茶目な人柄が伝わってくる一幕でした。

生田さんは宮藤官九郎さんから連絡があったと話し「ヤン・イクチュンさんの匍匐前進が怖かった」と感想を伝えてくれました。イクチュンさんは宮藤官九郎さんが監督をつとめる2013年に公開した映画『中学生円山』に出演しています。元韓流スターの電気工で、円山の妄想内では全身タトゥーの“処刑人プルコギ”という過激な男に変貌する役柄だったため、役名として“キラープルコギ”と伝えるのですが、通訳さんは役名だと理解できなくて、少し困った様子もありましたが、生田さんが映画『中学生円山』だと気が付いてフォローしてくれました。

漫画の実写化にあたり「映画ではモノローグを排除して、芝居だけでみせていくのがテーマでした」

漫画の実写化にあたって心がけていることを聞かれた生田さんは「漫画のキャラクターは目の表現に注目しています。目を見開いたり、生気がなかったり、漫画でしかできないような表現を、少しでも自分のお芝居や表現に取り込むことができたらと思っています」と、イクチュンさんは「いい意味で、原作を裏切ることを心がけています。漫画原作の映画化にあたってのモットーになっています」と話し、それぞれに役者として心がけていることを紹介しました。原作漫画の話題から生田さんはイクチュンさんが韓国で経営しているお店に原作漫画が置いてあったことを話すと、イクチュンさんが「誰かドロボーが漫画本を持って行っちゃって、、殺したい(笑)」と冗談交じりに悲しい出来事があったことを明かしました。

山下監督は「なるべくコスプレにならないように、映画にする上で変換するように、原作と向き合って考えています」と話し「今回の原作にはモノローグが多いんですが、映画ではモノローグを排除して、動きやシチュエーション、芝居だけでみせていくのがテーマでした」と話しました。本作での生田さんとイクチュンさんの演技は凄まじく、2人の脳内のモノローグはセリフではない形で表現されています。イクチュンさんが「リミットがどこまでかわからなくて」と言う程に限界を超えています。山下監督も「2人はリミットを超えているんで、今から見てもらえればわかる、そこまで行っちゃう?っていうシーンがあります」とこれから映画を観る観客に伝え、生田さんは「イクチュンさんのパワフルなエネルギッシュなお芝居の前、何かが起きそうな、だんだん緊張感が高まっていく、空気の変化も感じ取ってもらえればうれしいです」と伝えました。

雪山での遭難シーンや山小屋でのシーンが続く本作、撮影についての質問にイクチュンさんは「暑かったです。たくさん汗をかいて、服の中がビショビショでした。学校の体育館の中にセットを作って撮影したので、撮影時はドアを閉めて、空気も淀んでいて、本当に暑かったです」と話しました。生田さんは「去年の今ぐらいに撮影していて、冬の装備、風の通らない、ぶ厚いのを着て、匍匐前進で追いかけられる、たまったもんじゃなかったです」と笑いながら苦労を話しました。

握手やハグを交わした生田斗真さんとヤン・イクチュンさん「こんなに仲いい2人だけど、ビックリするから!!!」

舞台挨拶も終盤になり、マスコミ向けのフォトセッションが行われました。パネルを持って撮影に応じる中で、生田さんが可愛くピースをしたり表情を変え、隣に立つイクチュンさんもピースをするなど、楽しそうにしていました。

山下監督は「ある密室、山小屋の中での物語。映画館で観ると同じ場所にいるような感じになると思います。こんなににこやかなイクチュンさんですが、浅井の気持ちになっていたら、あっという間の74分だと思います」と伝え、イクチュンさんも「何よりも、楽しんでください。映画的な体験を皆さんにしてもらえれば」とこれから映画を観る観客に伝えました。生田さんは「僕はヤン・イクチュンさんと国境を越えて、映画を作れてすごく嬉しく思っています。表舞台で一緒に立つのは今日が最後だと思うので。ありがとう。楽しかったね。」と言いながらイクチュンさんに握手を求め、ハグを交わしました。そして生田さんは「こんなに仲いい2人だけど、ビックリするから!!!」と伝えて、舞台挨拶は幕を閉じました。

この日、客席の前列に座っている観客が日本語と韓国語で「名古屋に来てくれてありがとう」とメッセージを書いたスケッチブックを持っているのを見つけたイクチュンさん。舞台挨拶中も嬉しそうにしていて「アイラブユー」と声をかけるなど、喜びを表現していました。そしてステージを降りる際に、イクチュンさんが客席に駆け寄り、メッセージを書いたページが貰いたいと声をかけ、突然のことに驚いた様子のお客さんでしたが、スケッチブックからメッセージを書いたページを切り取り、イクチュンさんは嬉しそうに受け取っていました。名古屋での舞台挨拶の良い思い出になったのではないでしょうか?

作品概要

映画『告白 コンフェッション』

5月 31日(金) 全国公開

〈ストーリー〉

聞いてしまった“あいつ”が…悪いのだ…‼

究極に気まずい一夜に、ざわざわする―。

大学山岳部OBで親友の浅井とジヨンは、16年前、大学の卒業登山中に行方不明となって事故死とされている同級生の西田さゆりへの17回忌となる慰霊登山中、猛吹雪により遭難してしまう。脚に大怪我を負ってしまい、死を確信したジヨンは、実は16年前にさゆりは自分が殺害したのだと浅井に‘告白’する。長きに渡り背負ってきた十字架を降ろしたことで安堵し、死を受け入れたジヨンだったが、その直後、眼前に山小屋が出現し、二人は一命を取り留めることに。薄暗い山小屋の中、明け方まで救助隊が来るのを待つ二人だったが、浅井はジヨンの態度がどこかおかしいことに気づく。「ジヨンは明らかに告白したことを後悔しているに違いない…」。この上なく異様で“気まずい”空気が流れる山小屋内。そして、ジヨンの行動は常軌を逸し始め、狂気をはらんでいく―。やがて一線を越えた親友同士二人の攻防は、ある真実を浮かび上がらせ、想像の上をいく、衝撃の朝を迎えることに。

キャスト:生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒

監督:山下敦弘

原作:福本伸行 かわぐちかいじ 『告白 コンフェッション』(講談社「ヤンマガ KC」刊)

主題歌:マキシマム ザ ホルモン

脚本:幸修司 高田亮

音楽:宅見将典

製作:『告白 コンフェッション』製作委員会

製作幹事:日本映画放送 NTTドコモ 制作プロダクション:ギークサイト

配給:ギャガ

©2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会

映画公式サイト:gaga.ne.jp/kokuhaku-movie

映画公式X:@kokuhaku_movie

映画公式instagram:@kokuhaku_movie

 


関連記事