吉沢亮さんも「天才!」と絶賛 映画『AWAKE』主人公の少年時代を演じた梅谷祐成さんに名古屋でインタビュー
2020年12月25日に公開となった映画『AWAKE』は2015年に行われた棋士とコンピュータが対局する電王戦に着想を得て作られた作品です。本作が商業映画デビューとなる山田篤宏監督が書き下ろしたオリジナルストーリーで、将棋のプロを諦め将棋AIのプログラミングに新たな夢を見出し、将棋ソフト“AWAKE”を開発する主人公・英一を吉沢亮さんが演じています。英一の幼い頃からのライバル・陸を若葉竜也さんが演じ、男たちの“静かな戦い”に胸を熱くさせられる青春物語です。
本作で注目してほしいのは英一の少年時代を演じた梅谷祐成(うめやひろなり)さんです。1月2日に東京で行われたお正月舞台挨拶で登壇した吉沢さんから「天才!」と絶賛された梅谷さんは実は愛知県在住の中学一年生。本作への出演のきっかけから撮影中のエピソードなどをインタビューしました。インタビュー当日、名古屋のセンチュリーシネマで舞台挨拶の生配信を楽しんでいた梅谷さんの様子とあわせてご紹介します。(取材日:2021年1月2日)
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愛知県在住の中学1年生!映画『AWAKE』への出演は突然に!
映画『AWAKE』で主人公・英一の少年時代を演じている梅谷祐成(うめやひろなり)さんは愛知県在住の中学1年生です。映画『AWAKE』で撮影を担当している今井哲郎さんと2年ほど前にショートフィルム『記憶の灯』の撮影で知り合い、オーディションに参加することになったそうです。2019年4月上旬のオーディションで出演が決まり、5月下旬に撮影が始まるという急展開だったことを振り返り、梅谷さんは「出演が決まったときは嬉しい気持ちがほとんどでしたが、ほんのちょっとだけ緊張がありました」と当時の気持ちを教えてくれました。
英一の少年時代を演じるにあたって「陰な感じが自分と似ていて、わかる部分がありました」と話し、将棋の経験は遊び程度だったことから「撮影中もホテルで寝る前に将棋盤に駒を置く練習を何度もしていました」と教えてくれました。将棋の符号を含んだ台詞について「あんな難しい言葉が台詞に出たことがないので、録音して聞きながら、言いながら、何度もやって覚えました」と話しました。また梅谷さんは「台詞を覚えるのは得意なほうですが、今回のはトップ3に入るくらい覚えるのが大変でした」と苦労もあったことを明かし「正座は辛くて、足がしびれました」と撮影時のエピソードも語りました。
映画『AWAKE』では吉沢さんと梅谷さんが演じる英一の歩き方や将棋の指し方などが見事にリンクしていることに驚かされます。梅谷さんは「似ていると言われることは嬉しいです」と話し「吉沢さんの演技を取り入れたり、吉沢さんも僕の演技を見てくれたりとお互いに共通のイメージがあった感じだと思います」と撮影時の様子を教えてくれました。演技で意識したことを聞くと「目線を意識しました」と将棋の駒を追う視線などに注意をしていたことも話してくれました。
公開初日に刈谷日劇で映画を観た感想を聞くと「撮影の時は顔が丸かったです」と照れた様子をみせました。梅谷さんは「吉沢さんが役作りで太ったと知って、もしかして僕に合わせて太らせてしまったのかも(笑)」と冗談まじりに話していました。インタビュー時の梅谷さんは撮影時から10センチほど身長も伸び、顔もスッキリとしていました。劇中とのギャップがあることを伝えると成長期なのでと言いながら「顔が丸くなりやすいので最近は意識しています」と笑顔をみせました。趣味を聞くと「家ではオンラインゲームをしています」と答え、台湾ラーメンなど辛いものが好きだという中学1年生の素顔ものぞかせてくれました。
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「(吉沢亮さんは)“絶”の使い手かと思いました」
撮影期間中のエピソードを聞くと、吉沢さんとお弁当を食べたときのことを「とても緊張しました!」と教えてくれました。梅谷さんは「緊張しすぎて何を話したかあまり覚えていないんです。強いて言うなら…鯖の話をしました」と前にテレビで吉沢さんが“鯖が好き”と話していたことを思い出し話題にしたと少し興奮気味に話してくれました。一緒に過ごした時間はお弁当の味も忘れてしまうくらい貴重な時間だったようです。
また、吉沢さんの印象を聞くと「思ったより暗くて“絶”の使い手かと思いました」と一言。「“ゼツ”?」とこちらが聞き直すと「あっ、僕の好きな漫画で…(笑)」と梅谷さんらしい表現で吉沢さんを例えてくれました。ちなみに、“絶(ゼツ)”は、漫画『HUNTER×HUNTER』に出てくるオーラや気配を絶つ技術とのこと。気配をコントロールできる吉沢さん、さすがです。
吉沢さんの「天才!」に嬉しそうな笑顔で大興奮!
1月2日に東京で行われた映画『AWAKE』お正月舞台挨拶には、吉沢亮さんと山田篤宏監督が登壇し、その様子が全国16劇場に生配信されました。
凛々しい和服姿で登壇した吉沢さんは、梅谷さんの事を「挨拶、喋り方、言葉遣いもきっちりしていて。お芝居も素晴らしいですし、すごい子だな!天才だな!と思いました」と絶賛していました。「僕の子供時代を演じてくれた子役さんの中でもかなり雰囲気が近い子だと思いました」と話しました。
名古屋のセンチュリーシネマでその様子を見ていた梅谷さんは、まさか自分のことが話題になるとは思ってもいなかったこともあり、目を大きく開いて驚いた表情を見せ、マスクの上からでもわかるほどの笑顔で喜びを表していました。
山田監督が舞台挨拶中に「梅ちゃんは普段は凄くオシャレなんですよ」と話していた通り、インタビューの際の梅谷さんの服装もとてもオシャレで「服が好きで自分で選んでいます」と話していました。舞台挨拶では英一の服装が話題になっていましたが、子供時代の英一の衣装の一部は梅谷さんの私物だったそうで「家にあった毛玉だらけのものを・・・」と普段は着ていないものを持って行ったことを教えてくれました。
クランクアップの時の涙は本物です(笑)
梅谷さんは人生初のインタビューにひとつひとつ丁寧に質問に答えてくれました。「こんなに大きな映画は初めてで、クランクアップのときに感動して僕、泣いちゃったんです」と話し、奨励会の山崎先生役の川島潤哉さんから「その涙は演技?」と茶化されたことも明かしました。「このメンバーでもう撮影できないんだという悲しさもあって」と本物の涙であることを少し照れながら話す姿も印象的でした。お芝居を始めるきっかけは5歳の頃に幼稚園の同級生が「おかあさんといっしょ」に出演しているのを見て「やってみたい」と思ったことと教えてくれた梅谷さん、現在はフリーで活動し、ショートフィルムやミュージックビデオへの出演で演技の経験を積んでいて、吉沢亮さんや菅田将暉さんのような俳優になりたいと日々、頑張っているそうです。
最後に今後挑戦してみたいことを尋ねると「今までにした事がないことにチャレンジしてみたい。ミステリーが好きなので、ミステリー系の役も演じてみたいです」と真っ直ぐな瞳で力強く答えてくれました。これからもワクワクする気持ちや感動をたくさん届けてくれそうな魅力的な俳優さんが愛知県から誕生してくれたことが嬉しいですね!まずは映画『AWAKE』の梅谷さんに注目して作品を楽しんでみてください!
インタビュー場所となったセンチュリーシネマの控えスペースで吉沢さんのサインを発見した梅谷さんはスタッフに促されて、近くにサインをしてくれました。吉沢さんのサインは2017年9月に『トモダチゲーム劇場版 FINAL』の公開記念舞台挨拶で来館した際のもので、梅谷さんに『AWAKE』のオーディション参加を薦めてくれた今井さんが撮影監督をされていた作品です。いろいろなご縁を感じるインタビューとなりました。
2017年9月 吉沢亮さんがセンチュリーシネマで映画『トモダチゲーム劇場版 FINAL』舞台挨拶
吉沢亮さんが二楷堂ふみさんと名古屋に!映画『リバーズ・エッジ』舞台挨拶に登壇
作品概要
2020年12月25日よりセンチュリーシネマ、刈谷日劇ほかで公開中
キャスト:吉沢亮 若葉竜也 落合モトキ 寛一郎 馬場ふみか 川島潤哉 永岡佑 森矢カンナ 中村まこと
監督・脚本:山田篤宏
©2019「AWAKE」フィルムパートナーズ
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名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)ではこれまでにも愛知県出身の俳優さんや監督さんの取材を多数行ってきました。
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これからも地元の才能を全力で応援すべく、名古屋&愛知&東海エリアの在住&出身の俳優さん、女優さん、監督さんをこれからも積極的に取材していきます。