【8/26公開】『幼な子われらに生まれ』が観られる名古屋の映画館
8月26日に公開となる映画『幼な子われらに生まれ』は21年前に書かれた重松清さんの同名小説を原作とした三島有紀子監督による作品です。浅野忠信さんが2人の連れ子のいる女性と再婚して、血の繋がらない娘との関係に悩む40歳の男を演じている大人の家族のドラマです。この映画が観られる名古屋の映画館を紹介します。
三島有紀子監督の描く家族の物語
映画『幼な子われらに生まれ』の監督をつとめたのは、私の大好きな女性監督のひとりである三島有紀子さん。2012年に公開された『しあわせのパン』を観て、なんという優しい映画を作る方なのだと一気にファンになりました。『しあわせのパン』は北海道を舞台に、大泉洋さんと原田知世さんが小さなパンカフェを営む夫婦を演じています。春夏秋冬それぞれの季節に「マーニ」という名前のパンカフェに様々な事情を抱えたお客さん訪れます。どのエピソードも優しさに溢れていてしあわせを感じさせてくれました。
今作『幼な子われらに生まれ』の脚本は『共喰い』や『ヴァイブレータ』など男女のドロドロした内容や激しめの映画の脚本を手がけてきた荒井晴彦さんによるもので、優しさというよりも、痛々しさを感じる夫婦であり家族の物語です。三島監督の手腕でしょうか、子供たちの演技がとても自然だったので観ていて物語の中に没入しやすかったです。
家族の間にできた溝
浅野さん演じる信は、田中麗奈さん演じる2人の娘がいる奈苗と4年前に再婚し、一家の大黒柱として真面目に働きながら、仕事よりも家庭を大切にするお父さんです。長女は小学6年生、次女は幼稚園の年長さん、信と奈苗の間に子供ができたことがわかり、長女の複雑な気持ちが加速し家族をギクシャクさせてしまいます。次女は信と血の繋がりがないことをまだ知らず、長女は信に対して辛辣な態度を取り続けます。
センチュリーシネマ劇場ロビーに掲示中のパネル、ぜひ映画鑑賞前後にご覧ください!
余談ですが、、次女役の新井美羽ちゃんは大河ドラマ「おんな城主 直虎」で主人公の子供時代を演じて“天才子役”
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それぞれに悩みを抱えた大人たち
信もバツイチで前妻のもとで暮らす12歳の娘がいます。寺島しのぶさん演じる前妻との結婚生活も描かれているのですが、かなり自分勝手な印象でした。信は相手のことを頭で理解しようとして共感するのが苦手なタイプのようです。男の人って、こういう信みたいなタイプが多いのでしょうか。信は仕事も出向させられたり、家庭でも居心地が悪かったりと辛そうな日々を過ごしているのですが、行動力があるとことは素敵でした。
奈苗は能天気な性格というか、娘の気持ちに鈍感すぎないかと少しイライラしました。6歳と生後間もない2人の娘を抱えてDV夫から逃げだした過去があり、温厚な夫と再婚したことにより平穏な生活を手に入れた安堵感の中で日々を過ごしています。そのせいか、できるだけ波風を立てたくない、大ごとにせずに穏便にすませたい気持ちからあえて呑気に振舞っているようにもみえました。でもラストに近いとあるシーンで一気に好感が持てました。
寺島さん演じる信の前妻も自分の行動に対する後悔の念が強すぎて生きづらそうな姿や宮藤官九郎さん演じる奈苗の元夫が奈苗に辛く当たっていた本当の理由から、どんな大人もたくさんの悩みとともに生きていることを感じました。
子育ての大変さの先にあるもの
家庭を作って、子供を育てるのは大変なことです。実際に経験するまではわからなかった苦労がたくさんあります。映画を観て、子育てから逃げ出したいと思うことがあっても一度手を離してしまったら子供との時間は返ってこないのだと感じ、明日からも踏ん張れそうな気がしています。そして、相手の言動の裏にある気持ちを想像することの重要さに気づかせてもらいました。ぜひ、映画『幼な子われらに生まれ』を名古屋の映画館でご覧ください!!
『幼な子われらに生まれ』名古屋での上映館は
Address:名古屋市中区栄三丁目29-1パルコ東館8F
Tel:052-264-8580
Map:
Address:愛知県名古屋市港区品川町2-1-6
Tel:050-6868-5005
(24時間自動音声案内・お客様お問い合わせ・FAXサービス)
※AM 10:00 ~ PM 9:00 は、オペレーターへ転送できます。
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作品情報
8月26日(土)全国公開
監督:三島由紀子
出演: 浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、寺島しのぶ、南沙良、鎌田らい樹、新井美羽、
公式サイト:http://osanago-movie.com/
(C)2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会
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