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2025-12-16

「『サマーウォーズ』以来?大きくなったね」16年ぶりの再会 神木隆之介さんのサプライズ登場に笑顔の細田守監督 名古屋で開催中の国際アニメ映画祭ANIAFF


 

2025年12月12日(金)から愛知県名古屋市で開催中の「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル(Aichi Nagoya International Animation Film Festival/ANIAFF)」は世界各国・地域からジャンルや表現方法を超えた最先端の優れたアニメーション作品が集結する新たな国際アニメーション映画祭です。会場はミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドスクエア シネマ2、109シネマズ名古屋などで、国際コンペティション部門、ニューウェーブ部門など6 つの部門で多くの作品が上映されるほか、多彩なゲストを迎えてのトークやワークショップ、シンポジウムなども行われています。

特集上映部門のディレクター・フォーカスとして細田守監督の全劇場作品9本が一挙上映され、『サマーウォーズ』の上映にあたって、フェスティバル・ディレクターの井上伸一郎さんと細田守監督のトークセッションが行われ、『サマーウォーズ』で小磯健二の声を演じた神木隆之介さんがサプライズ登壇し、細田監督と神木さんは作品に纏わる懐かしいトークを繰り広げ、神木さんが劇中の有名なセリフ「よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!」を生披露するなど盛り上げました。(取材日:2025年12月13日)

109シネマズ名古屋で『サマーウォーズ』上映後に細田守監督トークセッション

「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル(Aichi Nagoya International Animation Film Festival/ANIAFF)」の特集上映部門のディレクター・フォーカスとして細田守監督の全劇場作品9本を一挙上映する大型企画が行われます。最新作『果てしなきスカーレット』の公開を控え、世界中のアニメファンの注目を浴びている細田監督の原点ともいえるデジモンシリーズから『デジモンアドベンチャー』、『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の2本、『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』など東映アニメーション時代の初期3作品の貴重な上映も決定。人気作『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『竜とそばかすの姫』など9作品となります。

109シネマズ名古屋 スクリーン6で、細田監督の代表作ともいえる大ヒット映画『サマーウォーズ』の上映後に、フェスティバル・ディレクターの井上伸一郎さんと細田守監督のトークセッションが行われました。16年前に公開された映画『サマーウォーズ』で描かれている仮想世界OZ(オズ)は世界中の人々がアバターを使って集まり、ショッピングや行政手続き、金融取引などあらゆる活動を行うインターネット上の巨大な仮想世界です。仮想世界OZ(オズ)の中でのAI「ラブマシーン」の暴走が現実世界にも影響を及ぼし、田舎の大家族がそれを止めようと一致団結する物語です。

細田監督は映画『サマーウォーズ』が公開された2009年はAIがSFの世界だったと言い「AIやインターネットの世界がこんなにも身近になる前、様々ないい面、悪い面が出てくる前で、非常に牧歌的な世界でした。僕自身もインターネットの世界に希望を持って描くことができた時代の、非常に明るく健全な作品だと思います」と当時を振り返りました。

神木隆之介さんのサプライズ登場に細田守監督は「『サマーウォーズ』以来?大きくなったね」

作中に登場する“栄おばあちゃん”というキャラクターについて細田監督は「母方の祖母がモデルだっんです」と話し、自身の祖母が強くて、当主で、若い人を励ます人柄だったそうで、細田監督はかつて“橋本 カツヨ”という名義で活動していたことに触れ、祖母の名前だったと明かしました。

作中のキャラクターとして主人公の小磯健二の話題になると井上さんが「シークレットゲストをお呼びしております」と話し出し、「え??マジで?」と驚く細田監督を後目に、大きな花束を持った神木隆之介さんが登場しました。

「うわー久しぶり!ものすごく久しぶり、『サマーウォーズ』以来?大きくなったね」と矢継ぎ早に話しかける細田監督に、「32歳になりました。当時は16歳、高校1年の時でしたから16×2で2倍になりました」と笑顔で応える神木さん。

細田監督が「当時の瑞々しさ、神木くんの素敵な感じは変わっていない。もう1回やりましょうか?いいモノをずっと保っていて、素晴らしいですね」と16年ぶりの再会を喜んでいる様子でした。

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健二の声は神木さんの声変わり直後の声「高校生になったばかりで、いろんなことに挑戦したいと思っていた」

神木さんも着席しトークセッションに参加することになり、改めて神木さんが演じた小磯健二について掘り下げました。神木さんに健二の声を依頼した理由について細田監督は、主人公は知的なところもあるキャラクターと話し「神木くんは声変わりした直後で、一番最初にお願いしました。(声変わりした声を)誰も聞いたことがなくて、新鮮で、魅力的な声だなと思いました」と答えました。

『サマーウォーズ』でアニメ映画初主演した神木さんは当時の気持ちを聞かれ「嬉しかったですね」と一言。さらに「その時、高校生になったばかりで、いろんなことに挑戦したいと思っていた時でしたし、現場も楽しくて、嬉しかったです」と話しました。

「演じる上で苦労した点は?」と聞かれた神木さんは、健二の数学の天才というキャラクター設定で苦労したことはないと言い、複数の声優と一緒に1本のマイクの前に順番に移動して声を撮るのは初体験だったと振り返り「声優さんたちの足を引っ張らないように頑張りました」と教えてくれました。

細田監督は神木さんの顔を見ながら、丸いちゃぶ台の周りを走り回ってリモコンを奪い合うシーンについてアニメーションのあわせて声のテンションを上げていくのは大変っだったと振り返り「神木くんはやるほどに作画に近づいていって、どんどん自分のものにしていく神木君はすごいなと思いました」と当時、感じていたことを話しました。

神木さんは「声の仕事のプロではないので、未だにわからないこともたくさんあります」と謙虚に答え、ドラマ撮影の現場やファンの方々から今でも『サマーウォーズ』が好きと言われると誇らしい気持ちになると話し、毎年のようにテレビ放送されていることに触れ「一視聴者として楽しんでいますし、誇りに思っています」と伝えました。

神木隆之介さんの「よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!」が会場に響き渡る

井上さんから「『サマーウォーズ』が長く愛されている理由は?」と聞かれると細田監督は「長く愛してもらえることは幸運な作品。スタッフ、キャストに恵まれ、お客さんに恵まれた幸運な作品だと思います」と言い、神木さんも「携わった作品は全部、愛しているし、愛してもらいたい。愛してくれてありがとうという気持ちです」と話し、2人とも「長く愛されている理由」はわからないと答えました。

また現在32歳で芸歴30年という神木さんは「純粋にお芝居をするのが大好きな気持ちだけでやらせてもらって、周りに方や出会った方に助けてもらいながら、いつの間にか30年経った。感謝の気持ちしかない」と気持ちを語りました。トークセッションも終わりの時間が近づき、最後のメッセージを求められた神木さんは立ち上がり「長くこの作品を愛していただいて、嬉しい気持ちでいっぱいです」と話し「キャストの1人として嬉しい気持ちと、そして観客の1人としてもすごく嬉しい気持ちでいっぱい。今後もこの作品を愛していただけたらなと思っております」と感謝の言葉を重ねました。

そして神木さんは唐突に「ちょっと出るかどうかわからないですが、久しぶりに言ってみていいですか?」と喉に手をやり、「音量気を付けてください」「マイクでやるの初めてなので保証できないです」などと前置きして「よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!」と健二の名セリフが会場に響き話わたり、観客から割れんばかりの大きな拍手が贈られました。

細田監督は「神木くんの『よろしくおねがいします!!』がほんとに昨日のことのように思い出します」と話し「あの時一緒に映画を作っていた時間は、今も色あせずに続いているんだなと思います」と神木さんと目線を合わせて「楽しい思い出と充実した気持ちで一緒に映画を作り上げた、一緒にできて嬉しかったです」と気持ちを伝え「ありがとうございます」と頭を下げました。

さらに「作っている時は精一杯で、それ以降のことは考えられないんですが、何年も経って、作品のことを話せるなんて幸運で、映画は不思議なもので、こうやって続いていくことが映画、アニメーションの魅力なんだと思います」と集まった観客にも感謝の気持ちを伝えました。

開催概要

第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル(ANIAFF)

会期:2025年12月12日(金)~17日(水)

英語表記:Aichi Nagoya International Animation Film Festival

主催:あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル実行委員会

ジェネラル・プロデューサー:真木太郎

フェスティバル・ディレクター:井上伸一郎

アーティスティック・ディレクター:数土直志

東京事務局:株式会社ジェンコ

愛知事務局:株式会社新東通信

共催:愛知県、名古屋市

協力:中日本興業株式会社、株式会社東急レクリエーション、株式会社新東通信、学校法人 日本教育財団名古屋モード学園・HAL 名古屋、animate

協賛:アンスティチュ・フランセ

特別協力:ASIFA-Hollywood、Women in Animation

会場: ミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドスクエア シネマ2、109シネマズ名古屋を中核とした上映施設、名古屋コンベンションホール、ウインクあいち 5カ所を予定

 

 


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