「恭サマのおかげ」舘ひろしさん主演映画『終わった人』名古屋凱旋 中田秀夫監督と舞台挨拶に登壇
映画『終わった人』は内館牧子さんのベストセラー小説が原作で、定年を迎え、朝起きてから夜寝るまで何もやることがなく、世間から“終わった人”と思われるようになった主人公を舘ひろしさんが演じています。公開2日目に名古屋市西区のイオンシネマ ワンダーで映画『終わった人』の舞台挨拶付き上映会が行われ、上映後に主演の舘さんと中田秀夫監督が登壇しました。共演の笹野高史さんのあるシーンや「あぶない刑事」を彷彿とさせるシーンについてのトーク、コメディが苦手だった舘さんが柴田恭兵さんへの感謝の気持ちを話すなど、ここだけの話がたくさん繰り広げられました。(取材日:2018年6月10日)
スポンサーリンクContents
完売御礼!満員のお客さんの拍手や歓声、掛け声に「ちょっと静かにして!」
公開2日目を迎えた映画『終わった人』の舞台挨拶付き上映が行われた名古屋市西区のイオンシネマ ワンダーのロビーには「完売御礼」と書かれた映画のポスターが掲出されていました。
上映後のスクリーンの前に主演の舘ひろしさんと中田秀夫監督が登壇すると「舘さーん!」「きゃー」と言った女性の声の中に「カッコいい!!」「お帰りー」と男性の声も交じり、舘さんが「みなさんこんにちは。舘 ひろしです。」と挨拶すると「大好きー」と声が止まず「ちょっと静かにしてもらっていい?」と笑いながらお客さんを静止し「楽しんでもらえたでしょうか?」と問いかけると大きな拍手が起こりました。
中田監督は「2年前に原作を読んで、すごく面白いと思って笑って泣ける良い話になるなと想像しながら企画を進めて、2年でここまでたどり着いたのはとても感慨深く思います。」と挨拶をされました。
スポンサーリンク名古屋城アンバサダーの舘さんからのおススメは鬼饅頭ではなく・・・
舘さんが名古屋城アンバサダーに就任し、6月8日に名古屋城本丸御殿完成公開オープニングセレモニーに出席されたことが話題になると舘さんは「昔の名古屋城が大嫌いでして、コンクリートでガラスの窓が付いていて、全く戦国ロマンのない名古屋城型博物館だと思っていていたんです。今回、河村市長が昔のままもう一回再建するということで、僕ができることがあったらお手伝いしたいと言ったところ、名古屋城アンバサダーになってくれということで拝命しました。」と話すと、満員のお客さんから拍手が起こりました。
また舘さんは最近、名古屋で発見したこととして「(鬼饅頭で有名な)梅花堂の大福がすごく旨い。うちのメイクさんが梅花堂の鬼まんじゅうが大好きで、ついでに大福もあったので買って帰ったところ、すごく美味しかった。おススメです!」と話していました。
壮介のダサい服は休日の中田監督の再現?
映画『終わった人』について舘さんは「あまりにネガティブなタイトルなので、お断りしようかと思ったのですが、脚本を読んだ時、面白かったのと『リング』を作られた中田監督とご一緒したかったので、お引き受けしました。」と話しました。
ホラー映画の監督というイメージが強い中田監督は内館さんの原作の面白さに惚れ込み大人のコメディとして映画化を熱望したそうで、舘さんへのオファーについて「カッコいい舘さんに演じてもらうのでお腹をボテっとしてください、最初はダサくダサくしてくださいとお願いしたところ、(舘さんは)『俺、何を着ても似合っちゃうからなぁ』と言われました。グレーのジャンパーに中にもグレーを着るのは休日の僕のファッションなので。」とお客さんを笑わせていました。
スポンサーリンク笹野高史さんの〇〇シーンは舘さんのリクエストで追加撮影も
舘さん演じる壮介の妻は黒木瞳さんが演じていて、高校時代の同級生役は笹野高史さんと共演者も豪華です。笹野さんの見せ場のあるのシーンについて話が及ぶと「監督は撮影中、何も言わないんですよ。台本にはないんですよ。あそこで、バサっといって、素晴らしいと思います。さすが東大出の監督。」と中田監督の演出を絶賛しました。
中田監督は笹野さんの慣れ親しんだスタイルだと舘さんの同級生というのがちょっとしんどいかなと思ったことからカツラをかぶってもらうお願いをしたことを話し「今まで隠してきたものがあるという象徴であり、(舘さん演じる)壮介頑張れ、俺も全てをさらけ出すぞという意味の脱ぎで、エールとして投げつけてくださいと説明したところ、了承してくれました。」と笑いを交えて教えてくれました。
このシーンの撮影について舘さんは「僕とベンガルさんのアップの予定はなかったんですが、監督にお願いして、撮影して、ベンガルさんのアップには僕も笑いました。」と話し、中田監督は追加した理由について「お客さんにグッときてもらいつつ、笑ってもらいたいので。」と語りました。
スポンサーリンク柴田恭兵さんへの感謝と「あぶない刑事」へのオマージュ?
上映後の舞台挨拶だったので、お客さんにもう一度見てほしいシーンを聞かれた舘さんは「美女を追いかけてスポーツクラブに入っていく(シーンで、)ガードレールに躓くところ。」と答え、「そういうテクニックは柴田恭平さんに習ったんですけど、今回は本当に恭サマに感謝していて、恭さまイズムのお芝居がいっぱいありました。」と話しました。
舘さんがサングラスをかけて広末涼子さん演じる女性を尾行するシーンについて中田監督は「衣装合わせでダークスーツにサングラスバージョンも着ていただいたのですが『あぶない刑事』が入りすぎて、柴田恭平さんが横走りするくらいまでしないとなぁという感じだった。」と振り返りました。壮介の尾行シーンは『あぶない刑事』を彷彿とさせ、広末さんのあるセリフはアドリブだったとのことなので注目です。
舞台挨拶もラストとなり中田監督は「笑って泣ける人情劇が前々から撮りたくて、大人による大人向けの映画を作りたくて、こうやってみなさんにお披露目できて、嬉しく思います。」とあいさつし、舘さんは「この作品ができて、良かったなと思います。僕はコメディが苦手というか、できないと思っていたのですが、今回できたと言えるとすれば、恭サマのおかげだなと思っています。本当に今日はありがとうございました。」と締めくくりました。
スポンサーリンク作品概要
6月9日(土)ミッドランドスクエアシネマほかで公開
趣味なし、夢なし、仕事なし!そして、わが家に居場所なし・・・。
定年を迎え、朝起きてから夜寝るまで何もやることがなく、世間から“終わった人”と思われるようになった主人公・田代壮介(舘)。妻・千草(黒木)や娘からは「恋でもしたら?」とからかわれ、「このままではマズイ」と感じ、職探しをしたりジムに通ったりと奮闘するも、全く上手くいかない。しかし、ある時【人生の転機】が訪れ世界が一変!“終わった人”としての人生は、思いもよらぬ出来事の連続だった!?
笑って、泣いて、それでも生きていく。人生は、まだまだ終われない!
出演: 舘ひろし、黒木瞳、広末涼子、臼田あさ美、今井翼、ベンガル、清水ミチコ、温水洋一、高畑淳子、岩崎加根子、渡辺哲、田口トモロヲ、笹野高史 ほか
原作: 内館牧子「終わった人」(講談社刊)
監督: 中田秀夫
上映時間 2時間6分(予定)
©2018「終わった人」製作委員会
スポンサーリンク