ZIP-FM「Sparkling」(2025年7月12日放送)〈“コロナ禍”を題材にした作品〉
2017年7月にスタートした名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)は〝名古屋でもっと映画を楽しもう!″を合言葉に名古屋を生活圏とする皆さんに向けて名古屋に特化した映画情報を発信しています。「名古屋で映画に携わる活動がしたい」「名古屋で映画の魅力を伝えたい」という想いではじめたCine@nagoya(シネアナゴヤ)は今年でスタートから8年目。サイトの運営とあわせて、シネマアナウンサーという肩書きで映画イベントの司会やインタビュアーとしての仕事もしている水野由美子に面白いお声かけをいただきました。ZIP-FMで毎週土曜日13:00~16:00に放送、清里千聖さんがナビゲーターをしている「Sparkling」内のコーナー「Sparklingrammar」に映画インフルエンサーとして呼んでいただき、映画を紹介させていただだいていて、毎月第2週目にレギュラーで映画を紹介しています。

4回目となる2025年7月12日(土)の放送では、“コロナ禍”を振り返る意味でも〈“コロナ禍”を題材にした作品〉をテーマに映画を紹介しました。2020年に日本でも流行した新型コロナウイルスの感染拡大でさまざまな災難や不幸が引き起こされ、学校の休校、イベント自粛、飲食店や人が集まる場所の休業など、これまでに考えられないような状況が生じました。2021年頃からは映画の中にも“コロナ禍”が描かれるようになり、名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)でも様々な作品で取材をしてきました。
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2025年7月12日(土)放送のZIP-FM「Sparkling」内のコーナー「Sparklingrammar」では、〈“コロナ禍”を題材にした作品〉として映画『フロントライン』、映画『あんのこと』、映画『この夏の星を見る』を紹介しました。それぞれの作品について放送では話し切れなかったことも含めてまとめました。
新着情報
映画『フロントライン』
2025年6月13日公開の映画『フロントライン』は2020年に横浜港に停泊した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号の船内で発生した新型コロナウイルスの集団感染に対応することになった人々の約20日間を、事実に基づいて描いた作品です。小栗旬さんが主演し、松坂桃李さん、池松壮亮さん、窪塚洋介さんら実力派俳優が揃い、最前線に立たされた災害派遣医療チーム(DMAT)、厚生労働省、そして現場の乗員たちとその様子を取材するテレビ局員の葛藤と奮闘が描かれます。実際に対応に当たった人々に取材し、実際の船内の様子や出来事などをリアルに描写した本作は混乱の渦中で立場の違う人たちが苦悩しながらも人命を最優先に行動するが映し出されています。

実際の関係者への綿密な取材を元に作られていて、緊迫した状況の中で目の前の命に懸命に向き合う人々の姿を丁寧に描き、未曽有の危機に直面した人々の“決断”と“希望”を描いた、必見の一作です。2020年2月当時、日本中の多くの人がニュース番組などで横浜港に停泊したダイヤモンド・プリンセス号の映像を見ていたと思います。船内の様子や感染者の状況、どんなウイルスなのか、今後、感染が日本に広がるのかなど、わからないこと多くあることがさらに不安させ、ニュースやSNSで少しでも情報を得ようとした結果、様々な情報に気持ちが振り回されてしまったことを思い出しました。
映画の中では、様々な立場にある登場人物が全ての人の要望に応えることができない中で、優先順位を考えつつも、その時、自分がなすべきことをしています。それぞれの登場人物が問題に直面し、どうすればよいのか葛藤し、判断して行動します。医療従事者、厚生労働省の官僚、乗客、乗員、感染症の専門家、メディア、地域の医療機関、それぞれの正義があり、当時、何が起きていたのか、全体を俯瞰で見られる意義ある作品です。
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映画『あんのこと』
映画『あんのこと』は2020年の日本で実際に起きた事件を基にした作品で、2024年 6月7日に公開されました。(2025年3月5日(水)よりBlu‑ray・DVD発売開始、Amazon Prime Videoで見放題配信中、その他、レンタル配信)話題作への出演が続く注目の俳優・河合優実さんが、壮絶な人生を歩んできた主人公・杏を演じ、底辺から抜け出そうともがく杏に更正の道を開こうとするベテラン刑事役で佐藤二朗さん、2人を取材するジャーナリスト役で稲垣吾郎さんが出演しています。監督・脚本をつとめる入江悠さんが2020年6月に新聞に掲載された「ある1人の少女の壮絶な人生を綴った記事」に着想を得て描いた、実話を基にした人間ドラマです。

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映画は幼い頃から実母に虐待を受けて育ち、21歳で薬物依存症となっていた主人公の杏と彼女に手を差し伸べ、薬物更生者の自助グループに誘う人情味あふれる型破りな刑事・多々羅、多々羅の取材をしているジャーナリストの3人を中心に進んでいきます。杏の人生に希望が見えてきた矢先、コロナ禍によって様々な繋がるが絶たれていく現実が描かれていてます。
主人公のあんを演じた河合優実さんは映画『あんのこと』で第48回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を初受賞しました。薬物依存や虐待といった壮絶な境遇に苦しむ主人公・香川杏をリアルかつ繊細に演じ、観る者の心に強く刻まれる存在感を示しました。河合さんは2019年のデビュー以来、『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』で新人賞を獲得し、『PLAN 75』『ナミビアの砂漠』など多様な役柄を通じて“憑依型カメレオン女優”として注目を集めています。ドラマ『不適切にもほどがある!』では昭和的な不良娘を見事に演じ、朝ドラ『あんぱん』では深い内面を感じさせる演技が評価されるなど、映画界のみならずドラマ界でも活躍の幅を広げています。今後のさらなる成長と新たな挑戦が期待されています。
映画『この夏の星を見る』
2025年7月5日公開の映画『この夏の星を見る』はコロナ禍の2020年を舞台に中高生たちがオンラインで「スターキャッチコンテスト」に挑む姿を描いた感動の青春群像劇です。辻村深月さんによる同名小説(中日新聞夕刊にて2021年6月〜2022年11月連載)が原作で、茨城・東京・長崎・五島列島といった異なる環境に暮らす若者たちが、遠く離れていても夜空を通じてつながり、夢や葛藤、希望を分かち合う物語。

主演の桜田ひよりさんが、星や宇宙を愛する高校2年生・溪本亜紗を演じ、揺れ動く青春のまっただ中で「今できること」を模索する少女の姿を真っ直ぐに表現しています。コロナ禍で夏合宿も中止となり、思うように活動できない中でも、仲間とともに希望を見つけていく彼女の姿は、多くの観客の共感を呼びます。亜紗の同級生であり、物語の中でも重要な役割を果たす水沢林太郎さん演じるクラスメイトや、長崎・五島列島から参加する学生として中野有紗さん、早瀬憩さんが出演。東京からは黒川想矢さんと星乃あんなさんが加わり、それぞれが異なる背景を持ちながらも、星空を通じてつながっていく中高生たちを瑞々しく演じています。
亜紗は「何ならできるか?」と自分に問いかけ、全国の仲間に向けて「オンラインスターキャッチコンテスト」を提案します。この大会は、手作りの望遠鏡を使って指定された星を見つけ、その位置をいち早く捉えるというもの。茨城、東京、長崎・五島列島など、離れた地に暮らす中高生たちが星空を通じてつながり、それぞれの悩みや葛藤と向き合いながら、自分たちの青春を精一杯生きようとする姿がまぶしく描かれます。できないことが多かったコロナ禍でも、工夫しながら「できること」を見つけた若者たちの挑戦と成長は、観る者の心を揺さぶります。さらに、亜紗が所属する天文部の顧問を岡部たかしさんが演じ、若者たちを温かく見守る大人の姿を好演しています。若手俳優たちの自然体でリアルな演技が作品に厚みを与え、まさに“今”を生きる世代の青春を丁寧に描き出しています。彼らのまっすぐな眼差しと、それぞれの葛藤や成長が交差する本作は、観る者の心にそっと光を灯すような、優しく力強い青春映画です。7月13日(日)には、ミッドランドスクエアシネマで山元環監督によるトークイベントも開催予定。映画とともに、彼らの“あの夏”をぜひ見届けてください。
2025年7月12日(土)放送のZIP-FM「Sparkling」内のコーナー「Sparklingrammar」で紹介した映画をまとめました。番組内では7月12日(土)から9月25日(木)まで開催される「鈴木敏夫とジブリ展」(愛・地球博記念公園 体育館)の招待券プレゼントについても紹介させてもらいました。プレゼント応募方法とメディア向け内覧会のレポートはこちらの記事でチェックしてくださいね!
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