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2024-09-24

「いい男3人がわちゃわちゃ」アフレコ現場の様子を語る 映画『ふれる。』長井龍雪監督、前田拳太郎さんが名古屋舞台挨拶に登壇


 

10月4日から全国公開される映画『ふれる。』は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』の青春3部作を手がけた長井龍雪監督、脚本家の岡田麿里さん、キャラクターデザインの田中将賀さんが再結集し、不思議ないきもの「ふれる」の力で心がつながっている3人の青年の友情を描いたオリジナル長編アニメーションです。謎の生き物「ふれる」と暮らすメインキャラクター:幼馴染の青年3人の声をの永瀬廉さん(King&Prince)、気鋭の若手俳優の坂東龍汰さん、前田拳太郎さん(劇団EXILE)が演じることも注目です。また主題歌はYOASOBIの新曲「モノトーン」で、メインキャラクターの3人の友情と青春の痛みを優しく包み込みます。

全国公開に先立ち、映画『ふれる。』の試写会が名駅のミッドランドスクエアシネマで行われ、長井龍雪監督と前田拳太郎さんが舞台あいさつに登壇しました。アフレコ現場の様子、作品への思いなどを話した舞台挨拶の模様をレポートいたします。(取材日:2024年9月19日)

長井龍雪監督「ミッドランドスクエアシネマさんに新作を持って帰って来られて嬉しい」 前田拳太郎さん「手羽先を上手に食べられるようになりました」と笑顔

映画『ふれる。』は、”秩父3部作”や”青春三部作”と言われる『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』で200万人を感動の涙で包み込んだ長井龍雪監督、脚本家の岡田麿里さん、キャラクターデザインの田中将賀さんが再結集して挑んだ青年3人の友情物語です。同じ島で生まれ育ったとはいえ、趣味も個性もバラバラな3人。島を出て上京し、共同生活を送る現在も3人の心は、謎の生き物「ふれる」のテレパシーのような力で繋がっています。穏やかな関係がずっと続くはずが、ある事件がきっかけで「ふれる」に隠されたもう一つの力が明かされ、3人の友情が大きく揺らぐ様子が描かれます。青春期の繊細な心、不器用だけど懸命な姿、青年たちを取り巻く大人たちの様子などが丁寧に描かれ、幅広い年代に響く作品です。メインキャラクターの声優を務めるのは、オーディションで選ばれた3人。口下手でバーテンダーのアルバイトをしている秋を永瀬廉さん、不動産営業職の諒を坂東龍汰さん、服飾デザインの専門学生の優太を前田拳太郎さんが好演しています。また”青春3部作”から茅野愛衣さん、櫻井孝宏さん、水瀬いのりさんなどが出演しています。

映画『ふれる。』の名古屋での試写会が名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われ、上映前には舞台挨拶があり、司会の合図で扉が開くと、長井監督は深々と一礼し、続いて優太の声を演じた前田拳太郎さんが登場。拍手で包まれる会場内、客席は保護者と一緒に参加した小学生、制服姿の高校生、長井監督作品のファンの方、様々な年代の方々で埋まっていました。はじめに長井監督は「前作の『空の青さを知る人よ』の舞台挨拶でこちらのミッドランドスクエアシネマさんに呼んでいただいて、そして新作を持って帰って来られて嬉しく思っています。皆様に見ていただけることができて、本当にホッとしています」と挨拶をしました。

続いて前田さんは「これまでもイベントで名古屋に来る機会があって、キャストに手羽先を上手に食べる人がいて感動した思い出があります。それで上手な食べ方を教えて貰って、今では手羽先を上手に食べれるようになりました」と名古屋への親しみを表すと、客席は拍手で応えました。

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謎の生き物「ふれる」とは?愛らしいキャラクターはハリネズミとヤマアラシがモデル 前田拳太郎さん「声優をやるのが一つの夢だった。自信を持って挑みました」

青春三部作から5年ぶりの本作『ふれる。』製作の経緯について、長井監督は「秩父を舞台にした3つの作品を終わらせたので、そこから出ていく上京がキーワードになりました。そして前作は姉妹の話だったから今回は男の子、3人でルームシェアというアイデアが出てきました」と述べました。そしてメインキャラクター3人を繋ぐ不思議な生き物「ふれる」の造形について長井監督は「この子(ふれる)を通して心は繋がるけれど、その子自身には触れられないというのがお話のキモになっています。さわれないイメージを棘に託して、ハリネズミやヤマアラシとかをベースにして田中さんにキャラクターデザインをお願いしました」と話しました。

声優初挑戦の前田拳太郎さんは、「僕、声優をやるのが一つの夢だったので、今回のオーディションは絶対に役を獲得しなきゃと思いました」と攻めの姿勢で挑んだと明かしました。そして「オーディションで審査するのが、長井監督や(脚本の)岡田さんや、(キャラクターデザインの)田中さんだったり、青春3部作を作っている方々…僕は全部の作品を見ていて、凄いファンだったので試行錯誤しながら頑張りました」と熱い思いで臨んだと加えました。

完成した作品をみた感想について長井監督は「コロナ前から企画だったんですが、コロナ禍を挟み、打ち合わせなどしづらい状況があったりしました。ひとまず一つの形になって嬉しいです」と話し、オーディションで選んだメインキャラクターの一人を演じた前田さんについて「ちょっと驚くくらいに、上手い」と称賛。前田さんはペコリとして嬉しそうな表情を浮かべ「アニメーションのキャラクターに、自分の声を当てて命を吹き込むというプレッシャーがありました。でも完成した作品を見て、憧れの世界に入り込んだような気持ちになって嬉しかった」と話しました。

役作りについて前田さんは「優太というキャラクターは、3人の中で小っちゃくて、僕は結構身長(182センチ)もあるので見た目が違います」と話すと客席からクスクスと笑い声。「だから脚本を読んで、優太の心の部分を自分の心と摺り合わせて役作りしていきました」と述べ、コンプレックスを抱えがちなところや、悩みを自分の中で消化しようとしてしまう部分があると優太との共通点を語りました。また「オーディションで選んで頂いたので、自信を持って挑みました」と振り返ると、長井監督は「前田さんはシナリオを読み込んで優太という下地を作ってきてくれたので、現場ではシーンごとにちょっと話したという感じでしたね」と大きく頷きました。

アフレコ現場はいい男たちがわちゃわちゃ「3人の仲の良さ、楽しい雰囲気が全部フィルムの中に落し込めた」と長井監督

前田さん、永瀬廉さん、坂東龍汰さんの3人で幼馴染を演じるということでアフレコではずっと3人でいたとのことです。前田さんは「3人の空気感が大事な作品なので、3人一緒に全部、隣に立ってお芝居できて良かったです。2人が僕よりも年上で引っ張ってくれたので、僕はしっかりついていこうという気持ちでした」と現場の様子を教えてくれました。長井監督は「すげえいい男3人がわちゃわちゃしているんですよ。眼福以外のなんでもねえなって思いながら見ていたんです」とフランクに話し、「もう本当に3人の仲の良さ、楽しい雰囲気が全部フィルムの中に落し込めたのでお楽しみに」と述べました。

最後に前田さんは「映画『ふれる。』は、人と人との関係だったり、繋がりを大切にしている作品で、観終わったときに自分の大切な人に自分の気持ちを改めて伝えたくなるような作品ですので、みなさん楽しんでください」と熱い眼差しで客席に言葉を届けました。長井監督は「この作品の発表をしてから、メインキャストの声優3人に対してインタビューなどでいろいろ聞かれて答えて来ましたが、やっと皆様に実際に見ていただけます!観たら『そりゃ選ぶよね』と絶対思って頂ける仕上がりになっているので、その辺を確かめて頂けると嬉しいです」とキャスティングに自信を見せました。加えて「”ふれる”という生き物をスタッフ一同、とても頑張って可愛く見えるように一生懸命演出しておりますので、その辺もお楽しみにして頂ければ嬉しいです。10月4日の全国公開まで応援してください」と声に力を込めました。

幼馴染3人の友情の行方、謎の生き物「ふれる」の正体、青春のほろ苦い痛みなどで紡がれたストーリーが美しい映像で描かれます。エンドロールで流れるYOASOBIによる主題歌「モノトーン」も作品世界にピタッとハマって余韻に拍車を掛けます。映画『ふれる。』是非、劇場でご覧ください。

作品概要

映画『ふれる。』

2024年10月4日(金)ミッドランドスクエアシネマほか全国ロードショー

永瀬 廉 坂東龍汰 前田拳太郎 白石晴香 石見舞菜香 皆川猿時 津田健次郎

監督:長井龍雪

脚本:岡田麿里

キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀

音楽:横山 克 TeddyLoid

監督助手:森山博幸

プロップデザイン:高田 晃 ※「高」は「はしご高」が正式表記

美術設定:塩澤良憲 榊枝利行(アートチーム・コンボイ)

美術監督:小柏弥生

色彩設計:中島和子

撮影監督:佐久間悠也

CGディレクター:渡邉啓太(サブリメイション)

編集:西山 茂

音響監督:明田川仁

制作:CloverWorks

YOASOBI「モノトーン」(Echoes / Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)

配給:東宝 アニプレックス

製作幹事:アニプレックス STORY inc.

製作:「ふれる。」製作委員会

(c)2024 FURERU PROJECT  #映画ふれる

公式ホームページ:fureru-movie.com

公式X:https://x.com/fureru_movie


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