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2023-11-13

「春日井だからこそ作れた作品!」映画『フィリピンパブ嬢の社会学』愛知先行公開記念舞台挨拶


 

11月10日(金)より愛知で先行公開された映画『フィリピンパブ嬢の社会学』は愛知県春日井市出身の中島弘象さんによる実体験を描いた新書「フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書刊)」を原作に映画化された作品で、春日井市制80周年記念事業のひとつに採択されていてます。フィリピンパブの裏側で未だに行われている偽装結婚を背景に多文化共生のあり方を描いた、大学院生の青年とフィリピンパブ嬢の異色のラブストーリーです。

愛知での先行公開を記念して、主人公の中島翔太役・前田航基さんとヒロインのフィリピンパブ嬢・ミカ役の一宮レイゼルさん、白羽弥仁監督がミッドランドスクエアシネマで行われた舞台挨拶に登壇しました。前田さんが「春日井だからこそ作れた作品!」、一宮さんが「フィリピンの魅力そのもの!」、白羽監督が「前向きな気持ちと世界平和を込めた作品」と語るなどしました。観客として来ていた、原作者の中島弘象さんから花束贈呈のサプライズもあり、大いに盛り上がりました。(2023年11月11日)

中部大学、イーアス春日井など愛知県春日井市がロケ地に!映画『フィリピンパブ嬢の社会学』白羽弥仁監督&主演・前田航基さん他に名古屋でインタビュー

タガログ語を織り交ぜて挨拶した主演の前田航基さんと一宮レイゼルさん

映画『フィリピンパブ嬢の社会学』は愛知県春日井市出身の原作者・中島弘象氏による実体験を描いた話題の新書「フィリピンパブ嬢の社会学」の映画化作品です。フィリピンパブの裏側で未だ行われている偽装結婚を背景に、多文化共生のあり方を 『能登の花ヨメ』『ママ、ごはんまだ?』 の 白羽弥仁監督が描き、主人公の中島翔太役は、映画『奇跡』(2011年公開・是枝裕和監督)で弟の前田旺志郎さんとW主演で鮮烈なデビューを飾り、12年ぶりの主演(単独としては初主演)となる前田航基さんです。ヒロインのフィリピンパブ嬢・ミカ役には、映画初出演となる一宮レイゼルさんが東京、愛知で開催された全国オーディションで抜擢されました。さらに近藤芳正さん、勝野洋さん、田中美里さん、仁科貴さん、ステファニー・アリアンさん、津田寛治さん、飯島珠奈さんなど、国内外で活躍する俳優陣が脇を固めています。

愛知での先行公開翌日となったこの日、名古屋・ミッドランドスクエアシネマで公開を記念した舞台挨拶が行われ、主演の前田航基さん、一宮レイゼルさん、白羽弥仁監督が上映終了後の熱気漂う中、盛大な拍手で迎えられました。

満席の観客で埋まった会場を見渡した前田さんは 、感激の面持ちで挨拶。その後「こんにちは」というタガログ語を織り交ぜて挨拶した一宮さんに対して、前田さんが「ありがとう」というフィリピン語を披露するなど息のあったところを見せました。その後、白羽監督は「満席の会場に胸がいっぱい」とようやく公開を迎えた現在の心境を語りました。

「等身大で演じることができた」と前田航基さん 一宮レイゼルさんと「自然と仲良く」

映画『フィリピンパブ嬢の社会学』の撮影期間中に名古屋に滞在していた前田さんは、名古屋の印象を聞かれると「差し入れでいただいたうなぎ弁当が美味しくて、オフの日も“ひつまぶし”を食べにいくほど本当に大好き」と答えました。一宮さんも「“ひつまぶし”、昨日も食べました。いくらでも食べられます」と重ね、さらに白羽監督は「よくスタッフで行っていた焼鳥屋さんのおばちゃんにも本作に出ていただいたりと街ぐるみで応援していただいたことが思い出深い」と愛知県での思い出を語ってくれました。

また映画の役作りについて前田さんは「翔太はなかなか体験したことがない状況であったが、相手を思う気持ちなど等身大で演じることができた」と語り、一宮さんは「映画初出演なので台本を読んで感じたままの気持ちで撮影に挑んだ」と当時を振り返っていました。そんな二人に対して、白羽監督は「最初は人見知りでぎこちなかった二人が、映画と同じく自然と仲良くなっていったのは良かった」と話しました。

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「人が温かくておおらかで優しくてとても素敵な国でした」とフィリピンでの撮影を振り返る

フィリピンでの撮影について、前田さんは「最高でした!ご飯が美味しくて、人が温かくておおらかで優しくてとても素敵な国でした」と印象を述べました。一宮さんは「親戚が集まるシーンでは本物の親戚がたくさん出ていたので、本当に里帰りしたみたいだった」と語り、白羽監督は「翌日の撮影に使うお土産を親戚に配っちゃったので、(一度)回収してまた配ったんだよね」と裏話も披露し、会場の笑いを誘いました。

「社会学」という映画タイトルにかけた愛知県の社会性や文化について、前田さんは「モーニングで代表されるようにおもてなし精神やサービス精神が旺盛」、一宮さんは「トヨタ車が多い」、白羽監督は「街全体がファミリー」とそれぞれ印象を述べました。撮影中のエピソード話が続く中、今回観客として来ていた、原作者の中島弘象さんから花束贈呈のサプライズがあり、それぞれが感激する中、会場からは惜しみない拍手が送られました。

花束を受け取った前田さんは「とても素敵なお話の映画化に参加させていただけて光栄でした」と感謝の言葉を述べ、締めの挨拶で白羽監督は「前向きな気持ちを大切に、世界平和を願った気持ちをこめて作った作品です」と想いを伝えました。一宮さんは「フィリピン人の魅力そのもの、たくさんの方々に届けてほしい」と語りました。最後に前田さんは「春日井の皆様に応援いただき、春日井だったからこそできた映画。自信をもってこの映画を全国、全世界に見てもらいたいと思っていて、こんなにフィリピンがいい国なんだよ、 春日井って こんなに素敵な所なんだよと、国と国が違っても愛があれば分かり合えることを伝えたい」と締めくくり、会場は大いに盛り上がりました。

作品概要

映画『フィリピンパブ嬢の社会学』

11月10日(金)よりミッドランドスクエアシネマ ・ミッドランドシネマ名古屋空港、中川コロナシネマワールドにて先行上映

原作:中島 弘象「フィリピンパブ嬢の社会学」(新潮新書)

監督:白羽 弥仁

出演:前田航基、一宮レイゼル、ステファニー・アリアン、津田寛治、近藤芳正、勝野洋、田中美里、宮本忠博

製作・配給:キョウタス

《ストーリー》
フィリピンパブを大学の研究対象にしていた日本の大学院生・中島翔太(前田航基)は、パブで偶然出会ったフィリピン人女性のミカ(一宮レイゼル)に強く押されて、お付き合いを始めることになります。しか、し、彼女は偽装結婚をしていることが後になって判明します。

月給6万円、ゴキブリ部屋に監視付、休みは月に 2 回だけといった彼女の過酷な生活環境を目のあたりにする翔太。一方、強く逞しいミカは現状にめげることなく働き続け、故郷・フィリピンの両親の元に翔太を連れていきます。彼女を大切に想う気持ちが次第に強まる翔太は、ミカに懇願されてヤクザの元に乗り込むことになりますが―


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