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2022-09-17

岐阜県の飛騨高山で山と生きる木樵(きこり)のドキュメンタリー映画『木樵』特別鑑賞券と天然杉のお箸をプレゼント!


 

10月1日(土)から愛知・岐阜県で先行公開される映画『木樵』は、岐阜県の飛騨高山で林業に携わる兄弟の仕事ぶりや、彼らを取り巻く温かな人間模様を収めたドキュメンタリーです。四季折々の山の姿が美しく、岐阜県郡上八幡で暮らす俳優の近藤正臣さんの洒脱な語りが耳を楽しませてくれます。映画の公開を記念して名古屋の映画情報サイトCine@nagoya (シネアナゴヤ)から映画『木樵』の特別鑑賞券と天然杉のお箸をプレゼントします。映画の観どころとあわせて応募方法をご紹介します。

「木樵(きこり)の仕事ぶりや生き様を残しておきたい」

映画『木樵』は現代の木樵(きこり)…「山の護り人」である彼らに密着したドキュメンタリー映画です。岐阜県下呂市の木樵をしていた父の背中を見て育った宮崎政記監督。いったんは林業不況で父の後を継ぐことを断念したものの30年を経て、木樵たちと再会したことで改めて木樵の仕事ぶりや彼らの生き様を映像に残したいとメガホンを取りました。木樵(きこり)というとイソップ物語の『金の斧銀の斧』、北島三郎さんが歌う「与作」をイメージする人が多いのではないでしょうか。現在の木樵はそのイメージと少しちがいます。チェンソーを用いて木を伐って、架線で木を運び、重機も自由自在に操る山のプロフェッショナルです。彼らがお昼休みに食べるお弁当は、そのパワーの源。大いなる自然のなかで美味しそうにお弁当を頬張る彼らの姿や笑顔、語られる言葉には嘘がありません。道具は変わろうとも、山の中に入って、樹木と向き合って伐り、資材として活かし、未来のために新たな苗木を植える…悠久の時間を感じさせる山の営みは今も昔も変わらずにあります。そんな山とともに生きる木樵の暮らしや生き様に心引かれることでしょう。

木を切る音、倒れる音を体感!チェンソーにも注目

映画『木樵』の一押しのシーンは“木を伐るところ”です。木を倒す方向を定めてチェンソーを木に押し当てる音・木が伐りたおされる瞬間の「言葉では表わしきれない響き」はぜひ体感して頂きたい見所・聞き所となっています。木の太さによって使うチェンソーが異なるので、作中でチェンソーの違いを見分けていくのも面白そうです。ちなみに樹齢100年以上の大木を切るところでは10キロくらいの重さのチェンソーを使っています。チェンソーの手入れをする姿も映像に収められ「こうやってメンテナンスをしているのか」と未知のお仕事をのぞき見ているような気持ちになります。

映画の舞台である岐阜県飛騨地方にある高山市は面積の9割以上が森林です。高度経済成長期の木材の需要をピークに、どんどん需要は下降し林業は長い不況を味わってきました。木樵の稼ぎは木を伐倒した量で決まりますが、ピーク時と比べると今は4分の1ほどという現実が語られます。それでも木樵である彼らの表情に荒んだものはありません。伐採中に2ヶ月の重傷を負っても木樵をやめなかった人、木樵に憧れて職業として選んだ若者の言葉から木樵の仕事の魅力やプライドがにじみ出ています。木樵の仕事仲間の人間模様は大きくいえば家族のようで、穏やかな温かさを感じさせます。

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「山の護り人」である木樵 山で生きるとはどういうことなのか

木樵とは、ただ木を伐って運んで植林して森を守るだけではなく、地域の祭りを執り行い、代々続く先祖やその暮らしを大切にしている人とも言えるでしょう。山と共に生きているため、山菜や木の実のような恵みも得る場合があれば、時に獣と向き合う厳しい場面もあります。映画『木樵』ではイノシシの親子を退治するショッキングなシーンも含まれ、人と獣が共生する中で、綺麗ごとだけでないリアルな姿が映し出されています。山で生きるとはどういうことなのか、彼らの姿からあなたは何を感じるでしょうか。

数十年もの時間を生きた木を切り、次の世代…5,60年後のために植林する木樵は、まさに「山の護り人」です。悠久の時間軸を流れる伝統的な「心」を継承した生き様をご覧ください。また機械化が推し進められるなか、本作で活躍する飛騨高山の木樵は架線(ロープ)を引いて木を運ぶ方法を取って山が荒れるのを防いでいます。自然に逆らわず、そのままを受け入れて、自分たちができることをやる、人が生きていくための基本がしっかりと残されています。新型コロナウイルスのパンデミックが終息したあと、どういう生き方が良いのか…その答えの一つが映画『木樵』にあるのかもしれません。

宮崎政記監督「山がある、木樵がいるということをどうか覚えていてください」

9月1日に名古屋で行われた試写会で宮崎政記監督は「映画を見て思ったことを大切にして欲しいなと思います。木樵と山の話を撮ったつもりだったのに、映画を観た方から“家族の話”だと感想を伝えられました。映画の力だなと感じます」と挨拶しました。続いて監督は「若い人には木樵という字から覚えていただいて…『森林白書』と言うものがあるのですが、そこでは木樵(きこり)ではなく林業従事者という名称になっています。山があるんだ、木樵がいるんだということをどうか覚えていてください」とアピールしました。映画には登場しませんが女性の木樵もいることも紹介し、観客に「あなたもやってみますか?」とお茶目に話しかける一幕も。撮影の中で100年を越える大木や“いわれのある樹齢70年のメタセコイヤ”の木を切る機会に立ち会えたことも大きな偶然だったと明かしました。最後に「山は水を蓄える、山の木々は酸素を作る、そんなことを思う余裕をこの映画の中から拾っていただければなと思います」と述べました。

映画『木樵』特別鑑賞券&天然杉のお箸プレゼントの応募方法

映画の公開を記念し、映画『木樵』特別鑑賞券と天然杉のお箸をセットにし、Cine@nagoya (シネアナゴヤ)の公式twitterをフォロー&リツイートされた方の中から抽選で2名様にプレゼントします。

応募方法:Cine@nagoya (シネアナゴヤ)のtwitterアカウントをフォローし、以下の投稿をリツイートしてください。映画『木樵』への期待や鑑賞予定の日程、鑑賞後の感想など、作品にむけた熱い想いのコメントは当選者決定の参考にさせていただきます。

プレゼント内容:映画『木樵』特別鑑賞券(1枚)&天然杉のお箸セット

応募期間:2022年9月26日(月)23:59まで

当選者:2名様

*当選者には後日DMにてご案内をいたします。

作品概要

映画『木樵』

2022年10月1日(土)CINEX、名演小劇場先行公開、10月14日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

語り:近藤正臣

監督・撮影・編集: 宮﨑政記

プロデューサー:益田祐美子

出演:面家一男 澤和宏 瀧根清司 他

テーマ音楽:「久遠」日景健貴 横笛:雲龍

構成協力:大宮浩一 北里宇一郎

制作協力:山田貴敏 笠原木材㈱ 岐阜県 高山市 飛騨市

配給:平成プロジェクト 宣伝:ウフル/原麻里奈 宣伝協力:博報堂

協賛:日本特殊陶業 新東通信 イオスコーポレーション ワーリンク SURROUND 山翠社 高山信用金庫 名古屋木材

製作:2021「木樵」製作委員会

©︎2021「木樵」製作委員会

公式サイト:http://kikori-movie.com/


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