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2021-06-03

岐阜で撮影した映画『ブルーへブンを君に』 夢を叶えるアクティブなおばあちゃんを好演した由紀さおりさんにインタビュー


 

6月11日から公開となる映画『ブルーへブンを君に』は岐阜県西濃地区を舞台にした地方創生ムービーです。実現不可能といわれていた青いバラ「ブルー・へブン」を生み出した育種家の女性がモデルとなっていて、余命宣告をされながらも“やりたいこと”を叶えるために行動するアクティブなおばあちゃんを本作が映画初主演となる由紀さおりさんが演じています。映画のプロモーションの為に名古屋に来てくれた由紀さんにリモートでインタビューをすることができました。

主人公の孫役で出演しているBOYS AND MENの小林豊さんと本田剛文さんについて、映画撮影時に感じた岐阜の自然の美しさやハンググライダーで有名な池田山からの景色について、自分で夢を叶えることの大切さや現在チャレンジしていることについてなどを話してくれました。(取材日:2021年4月23日)

2019年5月 岐阜の河本バラ園で撮影中の映画『ブルーヘブンを君に』由紀さおりさん、BOYS AND MENの小林豊さんと本田剛文さん、柳ゆり菜さん、秦建日子監督が会見

由紀さおりさん演じる育種家の女性 河本バラ園の色とりどりのバラもスクリーンで

映画『ブルーへブンを君に』は岐阜県西濃地区にある1市3町( 大垣市・池田町・揖斐川町・大野町)が舞台の中心となっています。秦建日子監督による“地方創生ムービー”として三重県桑名市を舞台にした映画『クハナ!』(2016年公開)、栃木県宇都宮市が舞台の『キスできる餃子』(2018年公開)に続く第3弾となる本作は、地元の人にとっては当たり前だと思っている地域の魅力を再発見できる映画となっています。

2002年に岐阜県大野町にある河本バラ園の河本純子さんによって生み出された青いバラ「ブルー・へブン」は交配で作ることは不可能だと言われてきた中で、長い年月をかけ完成したものです。本作が映画初主演となる由紀さおりさんは河本さんをモデルとした育種家であり家族や孫に囲まれて暮らすおばあちゃんを演じています。実際に河本バラ園での撮影も行われ、由紀さんは「撮影に合わせてバラが咲き誇るようにバラ園の方たちが努力してくださって、香りも良くて、色とりどりであんなにたくさんの種類をお作りになっていることが素晴らしいと感じました」と感想を述べました。

由紀さんは河本さんからバラの説明を受けた時のことを振り返り「河本さんのバラを見る眼差しがね、優しいのよ。慈しむっていう言葉がぴったりかな」と話しました。河本さんからソフトな印象を受けた半面、由紀さんは「(お花の掛け合わせは)今日やって明日分かることではないので、待ちわびるときのワクワク感もあるかもしれないけど、実を結ばなかったときの落胆も大きいはずだから、その繰り返しをひるまずなさったというのは、すごいエネルギーで取り組んでおられたんだなと敬服しました」と語りました。河本バラ園の多種多様なバラをスクリーンで楽しむことができるのも本作の見どころのひとつです。

今後叶えたい夢は「三味線漫談」?若い人と積極的に交流する由紀さおりさん

映画『ブルーヘブンを君に』でBOYS AND MENの小林豊さんと本田剛文さんは由紀さん演じる主人公の孫役で出演しています。お調子者の兄を小林さん、しっかり者の弟を本田さんが演じ、その兄弟と行動を共にするヒロインを柳ゆり菜さんが好演しています。由紀さんは「ボイメンのお二人は礼儀正しい方たちで、ロケのときも試写の時も頼もしい感じに見えて“おばあちゃん”として本当に嬉しかった」と、そして小林さんとのオートバイの二人乗りで河川沿いを走るシーンを「楽しかった」と笑顔で話しました。

由紀さんは「(映画では)ハングライダーで空を飛ぶために若い子たちが一生懸命手伝ってくれました。自分の世界に閉じこもってしまわないで、若い人や自分の子どもたちともっと交流したりすることが大事なんだと感じました」と話し、撮影期間中に小林さんや本田さん、柳さんと会話をする中で「私は70代になりましたけれど、若い人と共通のことをみつける努力をしないと交流は成り立たないと、すごく意識させられました」とたくさんの刺激を受けたことを教えてくれました。

家族の協力を得ながら夢を叶えた映画『ブルーヘブンを君に』の主人公にちなみ、今後叶えたい夢を聞かれた由紀さんは「芸能生活50年の区切りで一昨年、一人芝居を上演したんです。三味線や踊りのお稽古を始めて、三味線の面白さというか難しさに出会って、もう少し上手くなって三味線の漫談みたいなものもできたら面白いなあって思っています」とまだまだやりたいことがあると語りました。

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「地域の皆さんが楽しく!」 岐阜の魅力を存分に味わえる映画

映画『ブルーヘブンを君に』は地元の人々が登場するシーンが多数あります。岐阜県内で行われたオーディションで選ばれた地元の人々が登場するのですが、参加した本人だけでなく家族や友人と一緒に、撮影に参加された方がどこで登場しているのか探す楽しみがあります。由紀さんは「地域の皆さんも参加している映画なので、みんなが楽しく気持ちよく“楽しかったね”とこの作品が完成することが重要だと思いました」と撮影協力や差し入れなどに感謝の気持ちを述べながら、チームプレイや交流を大事にしたことを語りました。

劇中には「大垣銀行」をはじめ見覚えのある場所があちこちに登場し、小林さんと本田さん、柳さんが「山の手線ゲーム」をもじった「○○線ゲーム」をするシーンもあり、地元の方は笑顔がこぼれてしまうのではないでしょうか。そしてヒロインの父親役で出演している寺脇康文さんは小学2年から高校卒業ごろまで岐阜県で暮らしていたそうで、岐阜での撮影を楽しまれたのではないでしょうか?

由紀さんは「岐阜を第二の故郷」と感じているそうで「池田山のハンググライダーの場所からの景色は絶対見たほうがいいなと思うくらい(空が)広々としていて、あそこに立ってまず『わあ!!』って声が出ました」と話し「空の広さは一番大好きで、長良川・揖斐川、あの河川敷にゴルフ練習場とかがないっていうのも素敵!自然のままにしてくださっているところがやっぱり貴重です」と話し、ロケ場所に咲いていた花も含めて岐阜の自然を満喫された様子でした。

いくつになっても夢を諦めず前進し続ける主人公のアクティブさに勇気と元気をもらい、自然豊かな岐阜の風景、世界初の青いバラを生み出したバラ園、池田山からのハングライダーなど地元の魅力を再発見させてくれる映画『ブルーヘブンを君に』をぜひ劇場でご覧ください。

作品概要

映画『ブルーヘブンを君に』

2021年6月11日より ミッドランドスクエアシネマほかで公開

<ストーリー>

鷺沢冬子(由紀さおり)、63歳。誰にも作れないと言われた、世界初の青いバラ「ブルー・ヘブン」の生みの親として、園芸家としてはちょっとだけ有名だけれど、今は孫や家族に囲まれて暮らす普通のおばあちゃん。そんな冬子には家族には言えない秘密があった。がんが再発して現在余命半年のステージⅣと診断されたのだ。「治療に専念して余命を延ばそう。まだまだより残したことがあるだろう!」主治医の川越(大和田獏)の叱咤激励に、冬子はある“やり残したこと”を思い出す。それはハングライダーで空を飛ぶことだった。病気のことは内緒にしたまま、冬子は蒼太(小林豊)と正樹(本田剛文)の二人の孫と、その友人で溶接工の夏芽(柳ゆり菜)を巻き込み、不可能といわれた夢にチャレンジしていく・・・。

<キャスト>

由紀さおり、小林豊(BOYS AND MEN)、本田剛文(BOYS AND MEN)、柳ゆり菜

大和田獏、寺脇康文

<スタッフ>

監督:秦建日子

脚本:秦建日子、小林昌

©2020「ブルーヘブンを君に」製作委員会


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