toggle
2019-11-09

映画『わたしは光をにぎっている』主演の松本穂香さんと中川龍太郎監督に名古屋でインタビュ


 

11月15日に公開となる映画『わたしは光をにぎっている』は主演の松本穂香さん演じる長野から東京に出てきた20歳の女の子が下町で自分の居場所を見つけていく物語です。2018年公開の『四月の永い夢』などで注目されている若手監督の中川龍太郎さんが大学時代に書いた脚本を元に松本さん主演で映画化した作品で、都市開発によって失われていく風景を映像に遺そうというプロジェクトから生まれた作品でもあります。

主演の松本さんと中川監督が名古屋でインタビューに答えてくれました。(取材日:2019年10月24日)

スポンサーリンク




「(松本穂香さんは)人としてのあり方が素晴らしい」と中川龍太郎監督

映画『わたしは光をにぎっている』は両親を早くに亡くし、祖母と2人で長野県の湖畔の民宿を切り盛りしていた20歳の澪が主人公です。民宿をたたむことになって上京して都内の銭湯に身を寄せ、都会での暮らしに戸惑いながら自分の居場所を見つけていく物語です。中川龍太郎監督は2年ほど前にプライベートの場で初めて松本穂香さんに会ったそうで「外側の柔らかさと核の部分の強さの共存が素敵だなと思いました」と印象を語りました。「僕は映画を作る上で人間性への信頼を大切にしていて(松本さんは)人としてのあり方が素晴らしい」と絶賛していました。

映画『わたしは光をにぎっている』の元になった脚本は大学時代に完成していたそうで、松本さんで映画にしたいと考え、自分以外のスタッフの手を借りて脚本を構築しなおしたと話しました。松本さんは「脚本を読んだ時に、私に近い部分を感じました。澪というキャラクターは私の中にあるものだけで成り立つなと思いました」と役を作りこむことなく、自然体で演じられたと語りました。松本さんは撮影を振り返り「監督は詩を書かれている方なので、ステキな言葉で演出をしてくださいました」と話しました。

スポンサーリンク

松本穂香さん「映画を初めて観た時に涙が溢れてきた」

映画『わたしは光をにぎっている』で澪が上京して暮らすのは葛飾区立石エリアです。中川監督は「都市開発が進んでいて刻一刻と姿を変えていっていてしまっていることに焦りを感じて、子供や孫の世代に記憶資源として残していくことが使命だと思ったので作りました」と話し、寅さんが好きで柴又によく行っていて立石の街を好きになったとも教えてくれました。松本さんは立石の印象について「東京にこういう場所があったんだとは知らなくて、大阪の空気感と近い感じがしました。あたたかい人が多くて、懐かしい感じがしました」と語りました。

映画『わたしは光をにぎっている』は大きな事件が起こる物語ではなく、澪の目に映る風景や景色、人々を一緒にみていくような作品です。人付き合いが苦手な澪の気持ちに寄り添い、東京で出会った人々から感じる疎外感や温かさを感じ、失われていく風景やそこに生きる人々に思いを馳せることができます。澪がすっぽん料理屋とエチオピア料理屋をハシゴするシーンについて中川監督は「知らないからこそコミュニケーションが取りやすくて、知っているからこそ取りづらいという問題が起きていることを象徴させたくて」と意図を話しました。

松本さんは完成した映画を初めて観た時に涙が溢れてきたと明かしていて「今までの作品だと撮影を思い出して客観的に観ることができないことが多かったんですが、主演作で(映画として)好きだなぁと思えたことやこの作品に出会えたことが嬉しくて、あったかい気持ちになりました」とその理由を教えてくれました。



作品概要

映画『わたしは光をにぎっている』

11月15日(金)より伏見ミリオン座にて公開

監督:中川龍太郎

脚本:中川龍太郎 末木はるみ 佐近圭太郎

脚本協力: 石井将 角屋拓海

出演:松本穂香 渡辺大知 徳永えり 吉村界人/光石研/樫山文枝

配給:ファントム・フィルム

©2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema

公式サイト:http://phantom-film.com/watashi_hikari/

スポンサーリンク
関連記事