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2019-10-04

野村周平さん主演 映画『WALKING MAN』日本を代表するラッパーANARCHYさんが初監督 名古屋でインタビュー


 

10月11日から公開となる映画『WALKING MAN』は、日本を代表するラッパーANARCHY(アナーキー)さんが初監督をつとめた“音楽&青春”映画です。幼い頃から人前で話すことが苦手で気弱な主人公がラップ音楽と出会い、最底辺の生活から抜け出すべく奮闘し成長を遂げていく姿を描いています。人気漫画家の髙橋ツトムさんが企画プロデュースを担当し、ドラマ「民衆の敵」の梶原阿貴さんが脚本を務めました。また、主人公アトムを『ちはやふるシリーズ』や『ビブリア古書堂の事件手帳』の野村周平さんが演じ、吃音症で極貧の母子家庭生活を送る青年の心の動きをリアルに表現しています。そして、アトムの妹で今どきの女子高生ウランをNHK連続テレビ小説「あまちゃん」や「デスノート」に出演の優希美青さん、アトムの良き理解者で職場の先輩の山本を柏原収史さん、嫌みなソーシャルワーカー柳下を星田英利さんが演じ、個性派・実力派が脇を固めます。

今作には幼い頃から逆境に打ち勝つ精神を培いながら、人気ラッパーへの道のりを切り開いてきた監督自身の実体験なども盛り込まれた半実話ともいえる作品になっています。

映画監督初挑戦となったANARCHYさんに作品に込めた思いや、主演の野村周平さんとの撮影エピソードなどを名古屋で聞くことができました。(取材日:2019年9月25日)

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吃音症と極貧に立ち向かうラッパー青年を野村さんが好演!

映画『WALKING MAN』は、人前で話すことや笑う事が苦手な青年アトムが、偶然ラップに出会ったことで周りからバカにされながらも夢へと向かっていく姿を力強く描いています。ラッパーー“ANARCHY”として活躍し続ける監督が、なぜ映画を撮ろうと思ったのか聞いてみると「音楽は想像の部分が多いなって思うんですけど、映画は約2時間でひとりの人生の一部分切り取る。すごいアートやなぁって昔から思っていました。音楽だけでは表現できないものがたくさんあると思います」と答え「実はコメディが好きで、ジムキャリーの作品は全部好きです。でも、さすがにそれは作れないので、今、自分が持っているヒップホップやラップで表現しようと初めから思っていました」と映画作りのきっかけを教えてくれました。


実際、映画を撮ってみて監督は「(ラップは)自分で歌うだけですけど、映画は俳優さんが本(台本)にある僕の伝えたいメッセージを演じる事で伝えてくれる事が面白かったです」とラッパーの時とは違う感覚になったことを明かしてくれました。

主演の野村さんとは以前から行きつけのバーが一緒の飲み仲間でもあるという監督に、野村さんのラッパーとしての力量を聞いてみると、少し不思議そうな表情で「なんていえばいいのかな・・・僕らと一緒です。芸能人芸能人していないのも一緒だし、スケボーも一緒にするし、お酒も飲むし、オレの前でオレのラップするし(笑)」と野村さんが映画の中でラップをすることに少しも違和感を感じなかったことを話してくれました。ですが、監督は当初アトム役は野村さん以外で考えていた事を明かし「その子が無理になってしまって、台本もできて困っていた時に“やりましょか?”って野村くんが言ってくれて。感謝ですね!野村サマサマですね!」と助けられたことを教えてくれました。

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「あいつ天才ですね!」と思わせた野村さんのラップ力!ANARCHY監督が野村さんに仕掛けた無茶ぶりとは?

監督はラッパーに挑戦することになった野村さんに対して「(普段)僕の前でラップできても、大勢の前では難しいと思っていたんです。けど、彼は度胸もあるし、ステージの上にあがったらすっかりラッパーになっていました」と自分の事のように誇らしげに話し「俺が出したいストリートの感じを捉えて演じてくれました。野村くん以外やったら、もっと苦労したかもしれない。野村周平、すごいなぁと思いました!」と振り返っていました。

さらに、アトムが交通量調査のアルバイト中にカウンター(数取機)でリズムを取りながら、目に見えるものや心の中をラップにしていく場面の話になると「あれは脚本家さんのアイディアですけど、めっちゃいいと思いました!オレらもそこらへんにあるものに書いてたし、アルバイト中にリリック書いたり、リズム取ったりしてました。あのアイディアは面白かった!」と、その場でも手でテーブルを打ちリズムを取る様子を見せてくれました。


「あの場面は、野村くんに無茶ぶりしてやろう、ちょっとイジメたろうと思って、(撮影当日に)現場の雰囲気を見て、ごはん食べている間に書いたリリックを周平くんに渡したんです。けど、すぐ歌っちゃうんですよ、彼は。全然あっさりやるやん、こいつと思って(笑)。あいつ天才ですね!」と野村さんへ絶賛の嵐。撮影を楽しそうに振り返る様子が監督と野村さんの絆の深さを感じさせてくれました。

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ANARCHY監督だからこそ実現!豪華ラッパーたちが集結するリアルで贅沢な音楽シーンが満載!

野村さんをはじめ、キャストやスタッフに助けられ盛り立ててもらいながら撮影できたと話す監督は「今までも、そういうところ自分はラッキーなんですよ。映画作りたい!って、手ぶらでいって作れるヤツってあんまりいないじゃないですかぁ。その時点でラッキーなんです。“ラッキー”って感謝ですよね。みんなに感謝してるんです」と優しい表情で話す監督が印象的でした。

撮影当初は監督として何をしていいか分からず苦労したという監督も、撮影が進むにつれて自分が撮りたいものを表現できるようになって楽しかったそうです。「“楽しまなきゃ意味がない”という言葉が好きで、辛い時や悲しい時こそ楽しんだほうがいい方向に進むと思っています。そういう部分がこの映画にも出せていると思っています」と話し「もう一度、ヒップホップで映画を作りたいですね。またすぐ会いましょう!」と次回作への意欲を表し笑顔で会場を後にしました。ライブで名古屋に来ることは多いというANARCHYさんが、映画監督として次に名古屋に来てくれるのが楽しみです。

今作には、T-Pablow、WILYWNKA、Leon Fanourakis、じょう、LETY、サイプレス上野、hMzといった豪華ラッパーたちが集結しているのも、日本を代表する人気ラッパーであるANARCHY監督だからこそ実現できたこと。本物ならではのかつてない贅沢な音楽シーンが満載です。その臨場感をぜひ映画館で味わってください。



作品概要

映画『WALKING MAN』

10月11日(金)からミッドランドスクエアシネマほか全国公開

出演:野村周平、優希美青、柏原収史、伊藤ゆみ、冨樫 真、星田英利、渡辺真起子、 石橋蓮司

監督:ANARCHY

脚本:梶原阿貴

企画・プロデュース:髙橋ツトム

主題歌:ANARCHY “WALKING MAN”(1% | ONEPERCENT)

制作プロダクション:ブロードマークス

配給:エイベックス・ピクチャーズ

製作:映画「WALKING MAN」製作委員会

公式サイト:https://walkingman-movie.com/

©2019 映画「WALKING MAN」製作委員会

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