2022年秋の開業が待ち遠しい!!「ジブリパーク」が愛・地球博記念公園に5エリア整備へ
2022年秋、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園に開業を予定している「ジブリパーク」に関する記者会見が愛知県庁で行われ、大村秀章愛知県知事、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、大島宇一郎中日新聞社社長が出席しました。会見の中で宮崎駿さんと鈴木プロデューサーの合作だというロゴマークが発表され、三者の役割分担やスタジオジブリと中日新聞社で運営会社を設立する方針なども明らかになりました。鈴木プロデューサーが「ジブリパーク」についての宮崎駿さんの言動をジョーク交じりに話すなど和やかな雰囲気で進んだ会見を取材しました。
これまでに発表されている「ジブリパーク」の概要とあわせてご紹介します。(取材日:2019年5月31日)
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「ジブリパーク」の開業は2022年秋から2023年 「ジブリパーク」ロゴを発表
愛・地球博記念公園は2005年開催の愛知万博跡地にできた愛知県営の公園で、モリコロパークという愛称で多くの愛知県民に親しまれています。広々とした芝生の広場や水遊び場、自然の地形を活かした遊具も豊富で、家族連れに人気のスポットです。愛知万博の際に人気の高かったパビリオン「サツキとメイの家」は『となりのトトロ』に登場するサツキ・メイ姉妹の住む草壁家の劇中の約1年後という設定で再現していて、今でも人気です。
かねてより愛知県が進めてきたジブリパーク構想について、愛知県とスタジオジブリ、中日新聞社の三者による基本合意書の締結と整備概要が発表されました。愛知県は公園の整備を行い、スタジオジブリは整備に必要なデザインなどの作成並びに事業全体の企画監修、中日新聞社はスタジオジブリとともに「ジブリパーク」の管理運営を行うことを目的とする新たな運営会社を設立します。
記者会見で大村知事は「国内外で多くの人に親しまれているスタジオジブリ作品の世界観を伝えていく形で整備し、世界に唯一無二の価値ある公園を目指す」と話しました。鈴木プロデューサーからは「大村さんに口説かれた。恵比寿の事務所に何度も足を運んでくれて、大村さんの情熱の賜物だと思います」と愛知県にジブリパークを作ることになった経緯を話しました。
鈴木プロデューサーは宮崎駿さんの様子について「心配でしょうがないんですよ。人が何かやっていると、放っておけない。ものすごくおせっかい爺。」などど冗談交じりに話し、「実際に(ジブリパークの構想は)宮崎吾郎が一生懸命頑張ってやっているんですが、温かく見守る人ではありません!あーでもない、こーでもない、とすぐ口を出すんです。ジブリ美術館の時も大変でした」といろいろと気にしていることを明かしました。
スポンサーリンクまた鈴木プロデューサーは愛・地球博記念公園が愛知県の人にとって大切な場所であることはよくわかっていて「ジブリだらけにするな」という意見もあるとを話し、テーマパークを作るのか、公園を整備するのかの議論があったことを明かしました。その上で「テーマパークの要素を若干入れながら公園を作る」という方針になっているそうで、「公園を楽しんでいる皆さんの邪魔をするつもりはありません」と笑顔で断言しました。
約1カ月前に宮崎吾郎さんと共に愛・地球博記念公園を歩いてみたそうで「大きいんです。広いんです。その広さを目の当たりにし、大変だなぁと思ったんです」と感想を述べながらその際に撮った写真を使って、急遽作ったというポスターを披露し、「ジブリパーク」のロゴが発表されました。このロゴは宮崎駿さんが以前に描いた「ジブリ」部分に鈴木プロデューサーが真似をしながら描いた「パーク」部分を付け加えたものだそうです。
スポンサーリンク「ジブリパーク」は愛・地球博記念公園の中に5つのエリア
愛知県が作成した整備図によると公園中央の大芝生広場の北西側に「青春の丘エリア」、昨年9月末に営業を終えた温水プール空間を利用した「ジブリの大倉庫エリア」、現在も人気の「サツキとメイの家」を中心にした「どんどこ森エリア」の3エリアは2022年秋に開業です。
「青春の丘エリア」は来園者を迎え導くジブリパークの象徴として、現在の「エレベーター棟」を改装し、足元の広場を改修、19世紀末の空想科学をイメージして整備、映画『耳をすませば』の「地球屋」を再現し、平成始めの住宅地をイメージし、ロータリーのある広場などが整備される予定です。
「ジブリの大倉庫エリア」は「倉庫」らしさと和洋折衷の建築空間をイメージして、常設展示室、企画展示室、映像展示室、遊び場、売店、喫茶店、収蔵施設などを整備し、ジブリ作品などの保管・保存、展示と遊びと憩いの空間となる予定です。
「どんどこ森エリア」は「サツキとメイの家」を中心とした昭和の田園風景をイメージして整備、映画『となりのトトロ』にも登場する社や散策路なども整備される予定です。
開業から約1年後となる2023年に、さらに2つのエリアが開業する予定で、大芝生広場の北東側にあいちサトラボと一体になった体験の場「もののけの里エリア」、大芝生広場の南側にジブリ作品の体験を通じた展示と遊び、休憩などの複合的空間「魔女の谷エリア」が整備されます。
「もののけの里エリア」は映画『もののけ姫』のエミシの村とタララ場を元にした和風な里山的風景をイメージして、あいちサトラボと一体になった体験の場や休憩所も整備される予定です。
「魔女の谷エリア」は映画「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」など北ヨーロッパの空間をイメージし、主人公キキの実家である「オキノ邸」と庭園、「ハウルの城」と荒地、休憩・レストラン棟が整備される予定です。
入場料などの詳細はまだまだこれからとなるようで、大村知事が「どこまでこだわりますか?」と鈴木プロデューサーに聞く一幕もあり、整備に必要なコストを気にしている様子もありました。また、テーマパークをゼロから作るというよりも「未供用地や既存施設などを有効活用して」いく方針だそうです。
ジブリ映画の世界を楽しめる「ジブリパーク」が近くに作られることは本当に嬉しいですね!完成が待ち遠しく、どんな風に整備されていくのか続報が届き次第、名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)でお伝えしていきます!
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