映画『ビブリア古書堂の事件手帖』名古屋・中京テレビ特別試写会舞台挨拶に黒木華さんと野村周平さん、三島有紀子監督が登壇
11月1日に公開となる映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は累計680万部を突破した三上延さんによる文芸ミステリーを原作としており、黒木華さんと野村周平さんのW主演で実写化された作品です。公開前に中京テレビ特別試写会が行われ、上映前の舞台挨拶に黒木さんと野村さん、三島有紀子監督が登壇しました。黒木さんと野村さんが役作りや撮影中のエピソードについて話し、これから映画を観るお客さんに三島監督のこだわった点などを紹介するなどしました。楽しい時間にしようと盛り上げる野村さんに笑顔をみせる黒木さんと三島監督の姿があった舞台挨拶の様子をレポートします。(取材日:2018年10月11日)
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黒木さんは実際の癖を活かした役作り、「僕自身も太陽みたいな男性」と野村さん
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は黒木華さん演じる本の知識と優れた洞察力を持つ古書店の店主・栞子と野村周平さん演じる栞子の店を手伝うことになる大輔を中心としたミステリードラマです。名古屋ささしまの109シネマズ名古屋で中京テレビ特別試写会が行われ、上映前に黒木さんと野村さん、三島有紀子監督が登壇しました。
大きな拍手と歓声に迎えられた黒木さんは「本当に幸せな気持ちです。」と挨拶し、野村さんの「名古屋の地に舞い降ることができて、感銘を受けています。」という挨拶には会場から笑いも起きました。三島監督は「愛知県には豊橋や蒲郡で、『少女』(2016年公開)という映画の撮影を行ったことがあって、思い出の深い土地です。」と愛知にちなんだエピソードを語り、和気藹々とした雰囲気の舞台挨拶がスタートしました。楽しい舞台挨拶にしようとする野村さんの発言に黒木さんと三島監督が笑顔を見せる様子が微笑ましい雰囲気でした。
黒木さんは栞子の役作りについて「(三島監督と)癖を一緒に作りました。本読みの時に、自分の髪を触る癖があるので、それを活かしましょうということになりました。」と語り、人見知りな部分では相手を見ないようにし、推理や本の話の部分では饒舌になり興奮状態になるメリハリを大切にしていたことを明かしました。
野村さんは「監督から言われたのが、『栞子さんは月みたいな人間なので、大輔は太陽みたいに栞子さんを照らしてあげてください。』という大変な要望に応えました。大輔は内気な栞子さんに対して明るく振舞って、違う世界を見せてあげたりという性格のいい子です。」と話し、自身と似ている部分を聞かれた野村さんは「僕自身も太陽みたいな男性だと思っているので、そこは似ているかなと思っている。皆さんのことを照らせると思っています。」と話すと少し笑いも起きながら、会場のお客さんは大きく頷いていました。
スポンサーリンク「本のことは先生方に・・」と質問をスルーした野村さん
本を通じて繋がっていく人の想いを描いた映画にちなんで、印象に残っている本や好きな作品を聞かれると、あまり本を読まないという野村さんは「先生方に・・・」とこの質問をスルー、黒木さんは答えに困ってしまう様子を見せながら「村上龍さんの『コインロッカー・ベイビーズ』は好きで、自分の本棚にありますね。」と話し、古い本も読んでいると明かしました。また古書も読むそうで「太宰(治)が好きなので、江戸川乱歩、坂口安吾とか・・わからんやろ?」と野村さんに尋ねると「江戸川乱歩さんでしょ、名前が呼びやすいなと」と会場を笑わせました。
スポンサーリンク重要なシーンの撮影場所近くにあった水族館での思い出
撮影中のエピソードを聞かれた野村さんは、一緒の撮影が多かった黒木さんと成田凌さんとよく話をしていたと言いながら、野村さんは撮影の空き時間に「水族館でイルカのショーに出たんです。観客が5人くらいしかいなくてイルカと握手するとかしました。」と話していました。
司会者が水族館の話を広げようとすると「この話、どうでもよくないですか?」とツッコミながら、黒木さんも同じ日に水族館は行ったと話し「野村君の余韻は感じなかったですけど、イルカは可愛かったです。私は、ショーに選ばれませんでした。」とエピソードを披露しました。また、三島監督は水族館の近くでとても大事なシーン撮影してていたことを明かし「栞子さんが絶対に観ないであろう景色を大輔が見せてあげようとしたとても大事なシーンです。」と教えてくれました。
スポンサーリンク三島監督のこだわりの演出に会場から拍手
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は鎌倉の切通や橋などのこだわりの撮影場所がたくさん登場します。野村さんは「ビブリア古書堂の中もすごいです。全国から集めた古書がぎっしりで、舞った埃もこだわりです。」と三島監督のこだわりを挙げ、会場からの拍手を煽るなどして盛り上げました。
三島監督は「原作はミステリーの部分に重きをおいて描かれているのでそこ(ミステリー)はやりつつ、本を通して栞子さんが人の想いを想像していくっていう部分や本を通じて人の想いが繋がっていくという部分を大切に描きました。」と東出昌大さんと夏帆さんを中心に描かれている過去パートと黒木さんと野村さんが演じる現在の2つのパートそれぞれで描かれているドラマ部分の魅力を語りました。
黒木さんは「本が過去と今や人と人をつなげて、本に絡まった糸を栞子と大輔がどうほどいていくのかを観ていただけたらと思います。東出さんと夏帆さんも美しく文学的に存在していらっしゃるので、いろいろな人の感情をみながら感じながら楽しんでいただけたらと思います。」と想いを伝えました。
三島さんは「黒木華さんと野村周平さんという2人のお芝居が素敵なので、そこを楽しんでください。人と人がつながる瞬間、本と人がつながる瞬間、場所と人がつながる瞬間を大事に撮影したので、そういうことを感じてもらえたら幸せだなと思います。」と舞台挨拶を締めくくりました。
フォトセッションのために黒木さん、野村さん、三島監督が客席の通路に移動すると、悲鳴にも似た歓声が起きました。移動前には三島監督がお客さんの持っている野村さんへのメッセージを発見し、野村さんがお客さんからのリクエストに応える場面もありました。
作品概要
11月1日(木)全国ロードショー
出演:黒木華、野村周平、夏帆、東出昌大、成田凌
原作:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)
監督:三島有紀子
脚本:渡部亮平、松井香奈
© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会
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