【1/13公開】映画『悪と仮面のルール』主演の玉木宏さんに名古屋でインタビュー
2018年1月13日に公開となった映画『悪と仮面のルール』は愛知県東海市出身の作家・中村文則さんの同名小説を原作とした重厚な世界観が特徴の作品です。昨年12月7日に名古屋市中区のセンチュリーシネマで主演の玉木宏さんが登壇する舞台挨拶付き先行上映会が行われました。同じ日に名古屋市内で玉木さんにインタビューし、作品にかけた想いや撮影時のエピソード、映画のテーマにちなんで「善悪」や「幸せ」についてなどをお聞きしました。
玉木宏さんが登壇した映画『悪と仮面のルール』舞台挨拶の様子
（2017年12月7日 @ センチュリーシネマ）
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チャレンジングな作品にかけた現場の高い熱量
映画『悪と仮面のルール』は芥川賞作家・中村文則さんの小説が原作で、整形によって顔を変えて別の人間として生きることを決めた主人公・文宏が子供のころから想いを寄せてきた香織を守るために手段を選ばずに行動していく物語です。文宏を演じた玉木さんは「今の時代にはチャレンジングな作品だと思っています」と話し、同い年である中村哲平監督については、「原作を読み込み、熱い熱量を持った方」「自分の手で最後まで仕上げるんだという思いの強い方」だと教えてくれました。
また撮影に際しては玉木さん自身のアイディアも活かされているそうで「（整形して）手に入れたばかりの顔はうまく動かせないのではないかという想像をして、鍼灸師の先生に顔中に針を打ってもらって撮影に臨みました。」と話し、整形しても変わらないものとして、心の中と目、クセを挙げて、台本の段階では少なかったタバコを吸う描写を増やし、その仕草で文宏の動揺や葛藤を表現したことを明かしてくれました。
また、香織役の新木優子さんとの撮影を振り返り、「良い緊張感が保たれていました。2人で「（演じる役柄の心理について）こういう気持ちですよね？」という確認だけして、撮影に臨みました。」と話してくれました。玉木さんと新木さんのラストシーンでは長回しでアングルを変え何度も撮る方法をとったそうで、撮影の度に気持ちを作るのが大変そうだなと感じましたが、監督からどの順番で撮るか聞かれた玉木さんは「どこからでも大丈夫」と答え、新木さんの寄りから撮ったそうです。「僕は何回演っても、良いシーンだなと思いながら撮影していました。」と話していました。作品のテーマが集約されたかのようなシーンなので、ぜひご覧ください！
原作のテーマがしっかりと映画に反映されていて、善悪の間で揺れ動きながら香織へのまっすぐな気持ちを持った文宏のピュアさがしっかりと描かれています。
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原作者の中村文則さんと話した「幸せ」について
原作の世界観が強烈なので、玉木さんは原作者の中村文則さんについて「幸せな家庭に生まれず、今も幸せではないのでは？と勝手に思い込んでいました。」と話し、実際に撮影現場を訪れた中村さんに「幸せですか？」と聞いてしまったそうです。中村さんはとても明るい方だったらしく、物語の組み立て方や執筆中の様子、登場人物のイメージの作り方など、様々なお話をされたようです。
映画のキーワードとして出てくる「幸福とは閉鎖」にちなんで、幸せを感じる時を聞くと「あまり幸せになりすぎると良いものが生まれないのではないかと思うことがあります。欲深くあるために、満たされすぎていては駄目だなと思っています。」と仕事に対するストイックな一面をのぞかせました。
スポンサーリンク映画『悪と仮面のルール』が観られる名古屋・名古屋近郊の映画館
Address:名古屋市中区栄三丁目29-1パルコ東館8F
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Address:愛知県西春日井郡豊山町豊場林先1番8
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Address:愛知県みよし市三好町青木91 イオン三好店内
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作品概要
2018年1月13日全国公開
自分は絶対的な悪＝“邪”になるために創られたことを父から告げられた11歳の久喜文宏は、父が初恋の女性・香織に危害を加えようとしていることを知り、父を殺して失踪する。十数年後、文宏は顔を変えて“新谷弘一”という別人になり、香織を守るためなら手段を選ばない冷酷な殺人者として行動を始める。
出演：玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、光石研、村井國夫、柄本明
原作：中村文則『悪と仮面のルール』（講談社文庫）
監督・編集：中村哲平
脚本：黒岩勉
配給：ファントム・フィルム
(c)中村文則／講談社(c)2017「悪と仮面のルール」製作委員会
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