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2024-03-12

東出昌大さんが1日支配人に就任!映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』名古屋でインタビュー


 

3月15日(金)全国順次公開(名古屋のシネマスコーレでは3月16日公開)となる映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』は若松孝二監督が作った名古屋のミニシアター「シネマスコーレ」が舞台の青春群像劇です。若松プロダクションの黎明期を描いた前作『止められるか、俺たちを』に続いて、井浦新さんが若松孝二を演じ、シネマスコーレの木全役を東出昌大さんが演じています。監督・脚本は前作で脚本を担当した井上淳一さんで、井上さん自身がシネマスコーレで若松監督と出会い、映画監督になるまでの物語も描かれていて、井上役は杉田雷麟さんが演じています。

公開まで2週間となったこの日、木全役を東出昌大さんがシネマスコーレの1日支配人に就任しました。東出さんは朝から劇場の清掃、チケットの販売、1回目の上映の『映画の朝ごはん』の前説も担当するなどし、シネマスコーレは朝から賑わってました。夕方からのトークショーの前に、東出さんにインタビューしました。(取材日:2024年3月2日)

「木全さんの精神性がこの役の核になると思いました」

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』は映画『止められるか、俺たちを』の10年後を描いた作品で、若松孝二監督が名古屋で「シネマスコーレ」を立ち上げ、支配人として奮闘する木全純治さんの姿やシネマスコーレで若松監督に出会って映画監督を志す若き日の井上少年や映画館で働く若者たちが映画を諦め切れずに奮闘する姿を描いています。若松監督役は井浦新さんが前作から引き続き演じ、木全支配人役は東出昌大さんが、若き日の井上少年は杉田雷麟さんが演じています。

東出さんは木全支配人役を演じる際に大切にしたこととして「木全さんの精神性がこの役の核になると思いました」と答え「身振り手振りや猫背具合、柔和な表情は形態模写のようにできるんですが、人生を映画に賭けてきた人、その精神性が一番大事だと思っていました」と付け加え、木全さんの「最後まで自分の好きな映画をあきらめない姿勢」と「映画にかける情熱」を強く感じていたことを教えてくれました。

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』に参加するにあたって、東出さんは前作について「若松プロの熱を直に受けた人たち、余熱みたいなものを体に纏って制作に臨んだ人もいる」と話し、「若松さんにお世話になったから恩返しがしたいという思いではないとキッパリ言いました」と打ち明けました。さらに「『ギャランティもしっかり請求します。でもプロとしての仕事をします。ボランティアとして映画の制作現場に居続けるというのはみんなの労働環境の改善にならないと思うので、そうはありたくないです』と生意気にも言いました」と伝えたことを教えてくれました。

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「(1日支配人は)遊びに来ている感じです」「シネマスコーレは日本映画界の宝」

半年ほど前にシネマスコーレの1日支配人をやってほしいという話はあったもののスケジュールがわからず保留になっていたところ「2週間くらい前に決まりました」と急遽、実現したそうです。東出さんは「仕事と思って来ていなくて、映画愛につられて親戚のおじさんの家に来ている感じです」と軽やかに笑いました。

劇場前の掃除や看板を拭いたり、座席を拭いたり、館内の掃除をするなどの仕事は、映画の撮影の際に一通りやっている東出さんは、この日の作業も戸惑うことなく行っていて「今後、シネマスコーレで上映する作品を選別するなどまで仕事が及べば、興行の心配をしたり頭を悩ませるんでしょうけど、今日はバイトの端っこの端っこみたいな感じで来ているので、まあ遊びに来ている感じですね!」と笑顔をみせました。

この日は東出さんが朝からシネマスコーレの前で支配人として入場案内や上映開始前挨拶をするとあって、シネマスコーレには多くの来場客が列を作っていて、東出さんが劇場前で販売したパンフレットにサインをするなどして人だかりもできていました。夕方からは東出さんと木全代表によるトークイベントも行われました。

東出さんは「シネマスコーレはあの木全さんがやっていると有名なんですよ」と話し「歴史があって、存続しているミニシアターは稀有、日本映画界の宝なんです」と伝えました。シネマスコーレを舞台にした映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』がシネマスコーレで間もなく公開となることについて「木全さんの生涯のうちにそんな経験があるというのは、素敵な巡り合わせだとロマンチストに思ったりします」と語りました。

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芋生悠さんやコムアイさんとの共演の印象を語る 「井上さんは映画少年でした」

井上監督について「井上さんは映画少年でした」と一言。重ねて「映画に対する情熱が直情的で、映画が好きだからこそ意固地になったり、突っぱねたり、他者に対して攻撃的だったり、そこが少年なんですよね」と印象を語りました。井上監督が脚本をつとめていた映画『福田村事件』(2023年9月)には東出さんだけでなく、井浦さん、杉田さん、コムアイさんが出演しています。映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』と出演者が複数重複していることについて東出さんは「井上さんはキャスティングをしに福田村に来たのでは?」と冗談交じりに話していました。

本作で初共演となった芋生さんについて「達観しているような印象を感じました。純粋にものづくり、映画に向き合っていて、凄くお芝居が素直で、素直さだけじゃいけないとも思いました」と話しました。「映画的魅力にあふれる芝居」についても話したと言い、「彼女は才能もありながら努力もする方だなと思いました」と共演の感想を述べました。

東出さん演じる木全支配人の妻役を演じたコムアイさんについて「コムさんは素敵ですね。演じる、表現することに対する渇望があって、お芝居の経験がないと言いながら、いいニュアンスが出せるんだなと思います」と話し「両作品ともいい感じのニュアンスが出せるのは、彼女の人間力やお芝居にしっかりと向き合う時間があったのではないかと思います」と語りました。

作品概要

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』

2024年3月15日(金) テアトル新宿、アップリンク吉祥寺、シネマスコーレ、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開

シネマスコーレでは3月16日(土)から公開

監督・脚本:井上淳一

出演:井浦新 東出昌大 芋生悠 杉田雷麟 コムアイ 田中俊介 向里祐香 成田浬 吉岡睦雄 大西信満 タモト清嵐 山崎竜太郎 田中偉登 髙橋雄祐 碧木愛莉 笹岡ひなり 有森也実 田中要次 田口トモロヲ 門脇麦 田中麗奈 竹中直人

配給:若松プロダクション

©️若松プロダクション


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