「浩市さんスタイルで来ました!」佐藤浩市さんと横浜流星さんが黒ハットのお揃いコーデで登場!映画『春に散る』公開記念舞台挨拶で名古屋に!
8月25日(金)より公開となる映画『春に散る』はノンフィクション作家・沢木耕太郎さんの小説「春に散る」を映画化した作品です。ボクシングに命を懸ける男たちの生き様を描いた人間ドラマで、40年ぶりに故郷の地を踏んだ元ボクサーの広岡仁一を佐藤浩市さんが演じ、不公平な判定負けに怒り一度はボクシングをやめた黒木翔吾を横浜流星さんが演じます。世界チャンピオンを共に目指す男たちが命を懸けた戦いの舞台へ挑む胸熱ストーリー。佐藤さんとともに主演をつとめた横浜さんは“自分自身がプロボクサーになる必要がある”という強い思いからプロテストを受験し、6月12日にC級プロライセンスを取得し、物語を超えて実際にプロボクサーになったことでも話題を集めていました。厳しいトレーニングを乗り越えた俳優たちによる、肉体と魂を燃やし尽くすボクシングシーンは今作最大の見どころ。リアルを徹底的に追求したからこその本物の熱狂がスクリーンに満ち溢れ、生きる力や勇気を与えてくれる作品となっています。監督は、『糸』『ラーゲより愛を込めて』で大ヒットを記録し、『64‐ロクヨン‐』『護られなかった者たちへ』などで数々の映画賞を受賞した瀬々敬久さんがつとめ、世代も考え方も異なる人間と人間が、ぶつかり合いながらも愛や絆を見つけようと懸命にもがく姿を真正面から描きました。また、共演に橋本環奈さん、片岡鶴太郎さん、哀川翔さん、窪田正孝さん、27年ぶりの映画出演となる山口智子さんなどが集結。期待と興奮で胸が躍る豪華キャスティングも今作の見どころのひとつとなっています。
映画『春に散る』の公開に先立ち、名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマではCBCテレビ特別試写会・公開記念舞台挨拶が開催され、上映を心待ちにしている観客の前に主演の佐藤浩市さんと横浜流星さんが登壇しました。ファンとの時間を楽しみながら、作品の見どころはもちろん、撮影エピソードを語ってくれました。舞台挨拶の様子をレポートします。(取材日:2023年8月9日)
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横浜流星さんのボクシング・プロライセンス取得を「彼にとってのけじめ」と話す佐藤浩市さん
映画『春に散る』は、ボクシングに命を懸ける男たちの生き様を描いた人間ドラマで、40年ぶりに故郷の地を踏んだ元ボクサーの広岡仁一を佐藤浩市さんが演じ、不公平な判定負けに怒り一度はボクシングをやめた黒木翔吾を横浜流星さんが演じます。公開に先立ち名古屋のミッドランドスクエアシネマではCBCテレビ特別試写会・公開記念舞台挨拶が開催されました。
客席からの大きな歓声と拍手の中、おなじみのハット姿の佐藤さんに続き、横浜さんもこの日は黒のハットスタイルというお揃いの装いで登場。予想外の出で立ちに、集まったファンから喜びの声が溢れていました。初めに佐藤さんが「どうも!今日はお暑い中、ありがとうございます。映画はもっと熱いです!最後まで楽しんで帰ってください」と挨拶。続いて横浜さんは「名古屋のみなさん、本日はお越しいただき、ありがとうございます!今日は浩市さんスタイルできました!」と話すと、客席からは「かっこいい!」と声がかかりました。横浜さんは「ありがとうございます!」と笑顔で返し「一足先にみなさんに観ていただけることをうれしく思います。短い時間ですがよろしくお願いします」と挨拶しました。
この日、舞台挨拶の前に番組のロケで色々な美味しいものを食べてきたという2人。佐藤さんが「(お腹いっぱいで)正直言って、普段のキレがないです(笑)」と話すと客席からは笑い声が聞こえ、横浜さんは「すごく堪能し過ぎてしまって、今は何も考えられない」と名古屋で過ごした時間を楽しんでくれている様子でした。
先日、ボクシングのプロテストを受験し、C級ライセンスを取得したことで注目を集めた横浜さんですが、その話題になると「自分の思いを証明できるからこそ、挑戦できたらいいなと思いました。たくさんの方のサポートのおかげで無事に合格できたので、本当にみなさんに感謝しています」と話しました。
プロテスト受験は冗談だと思っていたという佐藤さんは「ライセンスを取ってから撮影に挑むのであれば順番的にわかるよね(笑)」と撮影後のライセンス取得になったことを笑顔でツッコミながらも「(ライセンス取得は)この男の“けじめ”なんだなと。この作品をやった。ボクシングシーンだけじゃなく、やった、演じた。翔吾という役に対する“けじめ”なんだな」と言い切ると、すかさず「決まったね、今のでね!」と会場にアピールし、観客たちはたくさんの拍手で応えていました。
一方、横浜さんはプロボクサーとして試合へ出場することを否定し「試合に出たいと思った時には役者を辞めます。そんな中途半端なことはできないです」と力強く話す様子も印象的でした。撮影に向けて一般的なボクサーと同じようにトレーニングを重ねていたという横浜さんですが、練習量について「足らないと思いました。お芝居なので、それっぽくみせることは可能なんですけど、どこか自分の中では気持ち悪くて・・・。だからその時できる全てをやったし、世界チャンピオンを目指すプロボクサー(の役)ですからね。観てくださる方々に、ちゃんとそこの説得力を持たせないといけないので、練習あるのみでした」と撮影における苦労も明かしました。
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横浜流星さんが新たな発見した佐藤浩市さんの〇〇に「すごい!スムーズ!」
撮影を通じて、お互いに新たに発見したことを聞かれ「新たな発見かぁ」悩む横浜さんでしたが、すかさず佐藤さんが「バラエティが上手い!」と自らを絶賛!横浜さんは、舞台挨拶前に行っていた番組のロケでの佐藤さんを見ていて「すごいなぁ!スムーズ!自分は口下手なので、スゴッ!」と感じていたことを明かし、バラエティでも存在感を発揮する佐藤さんに尊敬の念を送っていました。
一方、佐藤さんは流星さんについて「“ストイック”って言っちゃうとチープな例えなんであまり言いたくないんだけど、彼らの時代も僕自身もそうだったんだけど、本当にこうなるんだよね」と、目の前のことに夢中になる様子をジェスチャーで表しながら、撮影時の横浜さんの様子を教えてくれました。
続けて「どうやってこの作品を自分のものにするか、その真剣度。窪田くんと彼(横浜さん)と坂東くんとか、リングにあがる連中の真剣度。それは“映画だから”ということで済まされないものだから」と、ボクシングシーンの厳しい撮影に挑む後輩俳優たちを見守っていたことを明かしました。
「自分が成しえなかった夢を翔吾とともに叶えられた」格闘家を目指していた横浜流星さんの大切な一瞬
映画『春に散る』が“この一瞬の大切さ”というメッセージを持っていることから、映画の中で印象に残っている瞬間を聞かれた横浜さんは「どの一瞬も記憶に残っている」と撮影を振り返りながらも「入場シーンです」と話し始め「やっぱり格闘家を志していた自分には、入場からリング入ってレフェリーの説明を受けて第1ラウンドのゴングが鳴って始まる“あの瞬間”ていうのは、自分が成しえなかった夢を翔吾とともに叶えられた瞬間だったので、すごく印象に残っています」と明かしてくれました。
佐藤さんも同じシーンについて語り「流星26歳、俺62歳、鶴太郎さんはもう66、67かな?そんなこと関係なく(あの場面は)全員男の子でした」と年齢に関係なく全員が同じ気持ちで撮影を楽しんでいたことを教えてくれました。
また、“この夏、やりたいことは?”という質問に、迷わず「『春に散る』を映画館に観に行きたいです」と答えた横浜さん。佐藤さんも「そうね、夏休みに5回ぐらいはね(笑)」と付け足し、映画『春に散る』の公開のゴングが鳴るのを2人とも待ちきれない様子でした。また、今でも映画館に足を運ぶことがあるという横浜さんは「自分の作品を観に行く時は、みんながどんな反応するのか陰ながら見たりしています」と明かし、佐藤さんも「意外に我々、見てますよ」と話しました。
舞台挨拶の結びに横浜さんは「これから観られるということで、純粋に楽しんで観てください。終わったあとにみなさんの心に何か残ったら、それを周りの方に伝えてくださると嬉しいです。ありがとうございました!」とメッセージを届けました。佐藤さんは「最後、窪田くんとのボクシングシーン、ここで瀬々敬久監督は音楽を一切入れませんでした。普通であれば、ボクシングで盛り上がるところは必ず音楽を入れたがる。それをあえてしなかった瀬々敬久の心意気。彼らの試合を見た瀬々の演出の決断力。それを今日みなさんも分かっていただけると思います。今日は楽しんで帰ってください」と挨拶し、舞台挨拶を締めくくりました。マスコミ向けのフォトセッションでは、カメラに向かって様々なポーズをしてくれた佐藤さんと横浜さん。ボクシングのファイティングポーズのリクエストにも応じ、佐藤さんが横浜さんの顔に拳を当てるポーズを取る一幕もありました。
映画『春に散る』で佐藤さん演じる広岡と横浜さん演じる翔吾がみせる師弟関係や絆の深さは、俳優として先輩後輩という間柄にあるおふたりにも築かれていることが伝わってくる舞台挨拶でした。佐藤さんが横浜さんのことを「流星」と呼ぶたびに滲み出る信頼や愛が、この作品の素晴らしさに繋がっているように感じました。映画『春に散る』はまだまだ暑さが残る8月25日(金)公開です。ボクシングに命を懸けた男たちの戦いに体も心も更に熱くなること間違いなし!横浜さんや窪田さんの鍛え抜かれた肉体美も見逃せません!ぜひ、大きなスクリーンでお楽しみください!
作品情報
8月25日(金)よりミッドランドスクエアシネマ他で公開
<ストーリー>
40年ぶりに故郷の地を踏んだ、元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)。引退を決めたアメリカで事業を興し成功を収めたが、不完全燃焼の心を抱えて突然帰国したのだ。かつて所属したジムを訪れ、かつて広岡に恋心を抱き、今は亡き父から会長の座を継いだ令子(山口智子)に挨拶した広岡は、今はすっかり落ちぶれたという二人の仲間に会いに行く。そんな広岡の前に不公平な判定負けに怒り、一度はボクシングをやめた黒木翔吾(横浜流星)が現れ、広岡の指導を受けたいと懇願する。そこへ広岡の姪の佳菜子(橋本環奈)も加わり不思議な共同生活が始まった。やがて翔吾をチャンピオンにするという広岡の情熱は、翔吾はもちろん一度は夢を諦めた周りの人々を巻き込んでいく。果たして、それぞれが命をかけて始めた新たな人生の行方は——?
監督:瀬々敬久
原作:沢木耕太郎『春に散る』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
出演:佐藤浩市、横浜流星、橋本環奈、坂東龍汰、松浦慎一郎、尚玄、奥野瑛太、坂井真紀、小澤征悦、片岡鶴太郎、哀川翔、窪田正孝、山口智子
主題歌:AI「Life Goes On」(ユニバーサル ミュージック)
©2023映画『春に散る』製作委員会