toggle
2019-10-18

注目子役・新津ちせさんの成長物語 映画『駅までの道をおしえて』父親役の滝藤賢一さんと共に名古屋でインタビュー


 

10月18日から公開となった映画『駅までの道をおしえて』は、愛犬の帰りを待ち続ける少女サヤカと先立った息子との再会を願う老人フセが出会い、お互いのさびしさに寄り添ううちに思いがけない友情で結ばれていく物語です。直木賞作家・伊集院静さんの短編小説を原作に、音楽ユニットFoorinの最年少メンバー新津ちせさんとヨーロッパの演劇界で俳優・演出家として活躍する笈田ヨシさんの共演で映画化されました。監督と脚色をつとめるのは、本作が『臍帯』に続く長編監督第2作となる橋本直樹さんです。

主人公サヤカを演じた新津さんとサヤカの父親役を演じた滝藤賢一さんに名古屋でインタビューしました。(取材日:2019年8月9日)

スポンサーリンク




愛犬ルーとの息の合った演技の秘密は約1年半の共同◯◯!

映画『駅までの道をおしえて』の主人公は、愛犬のルーがいなくなったことを受け入れられず探し続けている8歳の少女サヤカです。サヤカ役は厳しいオーディションから選ばれたのは、映画『3月のライオン』のモモ役や、米津玄師がプロデュースした「パプリカ」を歌う音楽ユニットFoorin(フーリン)で元気な歌とダンスを披露している新津ちせさんです。ルーとの自然な演技を披露している新津さんですが、これまで犬を飼ったことがなかったため、撮影の前からルーと自宅で共同生活をして絆を深めていたそうです。犬と仲良くなるコツを聞いてみると「毎日一緒にいると犬の警戒心が解けるので、特別なコツはないです。時々、ルーがあっちに行ったりこっちに行ったりしちゃったけど、すぐ戻ってきてくれるので困ったことはなかったです!」と教えてくれました。

劇中に登場するサヤカのもとからいなくなってしまうルーと、ルーに導かれるように出会ったルースという2匹の犬の名演技も本作の見どころのひとつになっています。そして、父親役の滝藤さんとの共演について「どんな人かなって思っていたんですけど、すごく優しくてたくさんお話をしてくれました。一緒にゲームをしたことも楽しかったです!」と新津さんが笑顔で話すと「これだけは使ってください(笑)」と滝藤さんもニヤリとした表情で話しました。

スポンサーリンク

滝藤さん「新津さんはこの作品に愛されている」

本作の撮影は四季を追いながら1年半に及び、新津さんと劇中のサヤカの成長に合わせて行われました。実際に子供を持つ父親でもある滝藤さんは「うちの次男と同じ歳なんですけど、ぜんぜん違いますよ。まるで別の生き物のようでした(笑)」と新津さんの印象を教えてくれました。滝藤さんは1年間の撮影期間中、半年ほど新津さんと会わない時期があったそうで「見た目だけでなく中身もガラっと変わっていました。作品に向かっている姿勢がとても一途で見習わなきゃいけないと思いました」と大きな成長に驚いたことを教えてくれました。さらに「監督とタッグを組み、細かくシーンを積み上げていたので良い関係が築けていたんだなと感じました。(新津さんは)この作品にとても愛されていますよ!」と優しい表情で話しました。

最後に、新津さんに思い出に残っているシーンを聞いたところ、雪が積もる原っぱをルーと走り回る場面をあげて「冬に雪が降っている中の撮影で、白いルーがさらに白くなって、私も白くなって。ルーは寒いのが好きなので興奮して一瞬脱走しちゃって(笑)」と楽しかった撮影場面を思い出しながら話してくれました。無邪気に明るく話しながらも「これ、ネタバレになっちゃうかも」と気を遣いながら慎重にインタビューに答えてくれる様子は、滝藤さんが「しっかりしています」と話すそのままの姿でした。

今、最も注目される子役・新津さんの成長物語ともいえる本作。また、10年後の成長したサヤカをモノローグ(声)で表現する女優には、橋本監督が「サヤカには将来こんな人になってほしい」という思いをこめて有村架純さんがキャスティングされました。その素直で落ち着いた声もぜひ映画館でお楽しみください。



作品概要

映画『駅までの道をおしえて』

10月18日(金)より伏見ミリオン座にてロードショー

〈ストーリー〉

サヤカ(新津ちせ)は、赤い電車が通る海沿いの町に両親(坂井真紀、滝藤賢一)と暮らす8歳の少女。臨海学校に出かけた数日の間に愛犬のルーがいなくなったことが受け入れられず、ルーと一緒に過ごした場所を訪れては、その姿を探している。
ある日、サヤカはかつてルーに導かれて見つけた、線路の跡が残る原っぱで一匹の犬と出会う。犬はすぐに姿を消すが、数日後、近所の喫茶店の前につながれていた。サヤカは、見るからに頑固そうなマスターのフセ老人(笈田ヨシ)に、犬の名前はルースで、ルースの方から店にやってきたのだと聞かされる。時の止まったようなジャズ喫茶を営むフセ老人もまた、数十年前に幼くして亡くなった息子の死を受け入れられずにいた。
やがてサヤカは喫茶店に通うようになり、ルーの思い出話をしたり、フセ老人の息子コウイチロウーの話を聞いたりするうちに、フセ老人と打ち解けていく。サヤカは、フセ老人が待っているという大切な「何か」を、ただ待ち続けるのではなく、一緒に探しに行こうと提案する。週末。サヤカとフセ老人とルースは海に向かった。
「何か」とは一体なんなのか?そして二人は「何か」を見つけることができるのだろうか?

出演:新津ちせ 有村架純/坂井真紀 滝藤賢一 羽田美智子 マキタスポーツ/余 貴美子 柄本明/市毛良枝 塩見三省/笈田ヨシ

原作:伊集院静「駅までの道をおしえて」(講談社文庫)

エグゼクティブ・プロデューサー:関口忠宏 関口右可里

プロデューサー オシア ウコ

脚色・監督:橋本直樹

主題歌:「ここ」コトリンゴ

企画・製作:GUM・ウィルコ

製作プロダクション:ウィルコ

配給・宣伝:キュー・テック

配給協力:GUM WORLD

2019 映画「駅までの道をおしえて」

スポンサーリンク

「新海監督のビデオコンテが壁でした」映画『天気の子』名古屋舞台挨拶に新海誠監督、醍醐虎汰朗さん、森七菜さんが登場

スポンサーリンク
関連記事