冨手麻妙さんと思い出の地に凱旋の猪塚健太さんが映画『娼年』名古屋舞台挨拶!銀のTバック裏話も!
4月6日の公開から1週間が経った映画『娼年』はR-18ながら女性を中心に口コミで評判が広がり大ヒット中です。名古屋・栄のセンチュリーシネマで行われた大ヒット御礼・舞台挨拶に冨手麻妙さんと猪塚健太さんが登壇しました。
主演の松坂桃李さんは会員制ボーイズクラブで“娼夫”として働くことになった主人公の大学生リョウを演じていて、冨手さんはボーイズクラブの女性オーナーの娘・咲良、猪塚さんはリョウの先輩コールボーイのアズマを演じています。
撮影中の松坂さんの様子や三浦大輔監督の現場の雰囲気、撮影中のエピソードなどたっぷりと話している途中で地震の揺れを感じ、少し中断するハプニングもありました。上映後の舞台挨拶ということでお客さんから笑ったシーンを聞くなどしながら盛り上がりました。(取材日:2018年4月14日)
Contents
名古屋が初めての冨手麻妙さんと瀬戸市出身の猪塚健太さんが登壇
映画『娼年』は2001年に直木賞候補となった石田衣良さんの同名恋愛小説が原作で、松坂桃李さんが主演をつとめ、性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題となっています。監督は2016年上演の舞台「娼年」の演出も手掛けたポツドール主宰の三浦大輔さんです。公開2週目を迎えたこの日、名古屋・栄のセンチュリーシネマで映画の主要キャストである冨手麻妙さんと猪塚健太さんが登壇する舞台挨拶が行われました。
冨手さんは「愛知県豊橋にご縁があって、とよはし映画祭やロケで行く機会はあったのですが、名古屋に来て舞台挨拶をしたり皆さんに挨拶をするのは今回初めてなので凄くうれしいです。」と挨拶しました。愛知県瀬戸市出身の猪塚さんは「瀬戸は映画館がなくて、小さな頃から栄で映画を観ていました。(名古屋)PARCOの上に立てることがすごく嬉しくて、凱旋(した気持ち)です。」と思い出の地で舞台挨拶に登壇した気持ちを話しました。
スポンサーリンクエゴサーチ女優の冨手さんはSNSで女性の声をチェック!
映画の評判について話が及び猪塚さんから「冨手さんはエゴサーチ女優。」と言われると冨手さんは「#娼年#感想とかでエゴサーチしています。女性からの評判がすごく良くて、嫌な気持ちではなく身近に感じてもらえていて、女性の味方になった作品だと思いました。」とSNSをこまめにチェックしていることを教えてくれました。
猪塚さんは「僕もこの映画やるまでは人前でセックスなんて言ったことなかったんですけど、この映画って普段言えなかったことを(口に)出せるきっかけになっているのかなと言う気がしました。」と話し、冨手さんも「SNSに女性の方がセックスとか体位とか書いてくれていてありがたいです。」と話しました。
スポンサーリンク映画『娼年』は笑いどころ満載のセックスエンターテイメント!
猪塚さんは「三浦監督が(この映画は)セックスエンターテイメントだと新しい言葉を生み出したんですけど、正にそうだなと思いました。この作品はエンターテイメントですから、笑いどころ満載です。大いに笑っていただいきたいと思います。」と話し、お客さんに笑ったシーンを訊ねると西岡徳馬さんと佐々木心音さんが演じた泉川夫妻のシーンが挙がり「(松坂さんの)サングラスなんて笑わずにはいられないですよね!」と猪塚さんも同意した様子でした。
またリョウの先輩であるアズマが履いていた銀のTバックについては三浦監督から「アズマだったら何を履くと思う?」と言われた猪塚さんがネットで調べて購入したそうで「銀のTバックにもいろいろ種類があって、細さとかしっくり具合、銀色の輝き具合とか、3種類くらい買いました。」と教えてくれました。
スポンサーリンク三浦大輔監督は今、日本で一番ドSな監督!?
冨手さんは「三浦監督は今、日本にいる映画監督の中で一番ドSだと思っていて、悪魔のような監督なんですよ!」と大変だった撮影を振り返っていました。特に濡れ場のシーンは時間がかかっていて、1組あたり丸一日かけて撮影をしたそうです。猪塚さんは緊張感の続く撮影現場での様子を「(三浦監督の)カットからOK(の声が出る)までが早いと今のシーン(の芝居が)良かったのかもしれないと思った。」と話していました。
舞台挨拶の中盤に差し掛かった15時13分頃、愛知県西部を震源地とする地震が起き、名古屋市中区栄のセンチュリーシネマでも地震の揺れを感じました。舞台挨拶も少し中断し、スタッフが安全を確認するなどのハプニングもありましたが、舞台挨拶は引き続き行われました。
スポンサーリンク松坂桃李さんの気配りと芝居に「好きになっちゃいますよねー。」
アズマ役を演じるにあたって体に特殊メイクを施していた猪塚さんがメイクルームで準備をしているとき、松坂さんはバスローブを着て音楽を聞いていたそうで「謎の光景がありました。」と当時の様子を笑いを交えて紹介していました。また松坂さんのことを「自分が1番大変なのに常に周りに気を配っていてセックスや絡みシーンの芝居中でもサポートを忘れない。僕がやっているように見せてサポートしてくれる。好きになっちゃいますよねー。」と具体的に松坂さんのサポートの内容を教えてくれて、会場を沸かせました。また「(松坂さんは)本人も言ってますが、濡れ場のプロになってきている。」と松坂さんを絶賛していました。どんなサポートがあったのかは実際に映画での二人の絡みシーンを観ながら想像してくださいね!
映画の中で松坂さん演じるリョウと2回のセックスシーンがある咲良を演じた冨手さんは「頭から順番通りに撮ったので、最初の方に咲良のと情熱の試験のシーン、最終日にお母さんも含めた3人のシーンを撮っていて、短い期間に松坂さん本人がすごく変わった。(お芝居から)リョウくんとして立派なコールボーイになったという成長を感じ取れて、松坂さんの役者としての凄さを感じました。」と語りました。また「セックス(シーン)だけを見ても成長が見られる映画です。表情も全然違っていてリョウとしての成長がよく見えると思います。」と1回だけでなく、鑑賞回数を重ねることをお薦めしていました。
スポンサーリンク舞台「娼年」と映画『娼年』の違いについて
2016年に三浦監督が脚本・演出を手がけて松坂桃李さんが主演した舞台「娼年」には、猪塚さんも映画と同じアズマ役で出演しています。この日の会場には舞台を観たお客さんも来場していて、猪塚さんは「舞台では客席にせり出したステージの上にベットがあって、お客さんに囲まれた状態でセックスや絡み(の芝居をする)演出でした。セックスを目の当たりにして何を感じるのかと言う衝撃が1番大きかったんです。」と舞台の様子を教えてくれました。「映画はより原作に近づいて、原作を読んだときに感じた暖かさとか繊細さがより描かれているなと思いました。」と語ってくれました。
リョウがアズマのある願いを叶える場面について、猪塚さんは原作の中で好きなシーンだと話しながら、映画では原作通りだったのですが、舞台では異なる演出をしていたことも教えてくれました。
スポンサーリンク笑って、語って、広がってほしい
舞台挨拶の最後に猪塚さんは「この作品は観れば観るほど人と話したくなる映画だと思います。(会場の)皆さんが起爆剤となって、もっともっとこの映画がいろんな人に広がって、いろんな話ができるのではないかなと思います。」と作品への想いを語りました。冨手さんは1時間でも2時間でもしゃべれるなら喋りたいんですと言いながら「この作品は見終わった後に、居酒屋や喫茶店でセックスについて気軽に話せる作品だと思うんです。笑いどころでは思いっきり笑って、遠慮せずにいろいろな感情を引き出してほしいです。」と話し、感想のSNS投稿を促していました。
スポンサーリンク作品概要
4月6日(金)、TOHOシネマズ 新宿 他 全国ロードショー
ストーリー
主人公の森中領(もりなかりょう)は東京の名門大学生。日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。ある日、領の中学校の同級生で、ホストクラブに勤める田嶋進也(たじましんや)が、美しい女性をバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。「女なんてつまんないよ」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がける女性専用コールクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。
入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく。
出演:松坂桃李 真飛聖 冨手麻妙 猪塚健太 桜井ユキ 小柳友 馬渕英里何 荻野友里 佐々木心音 大谷麻衣 階戸瑠李 西岡德馬/江波杏子
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット
制作プロダクション:ホリプロ
企画製作・配給:ファントム・フィルム
レイティング: R18+
©石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
スポンサーリンク