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2024-03-18

ジブリパーク新エリア「魔女の谷」は「本物の建物が魅力的」スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー囲み取材


 

3月16日(土)に愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)内のスタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設「ジブリパーク」に5つ目のエリアとなる「魔女の谷」がオープンしました。2022年11月1日に「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」、2023年11月1日には「もののけの里」がオープンしています。「魔女の谷」は魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたヨーロッパ風のエリアです。『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』の3作品に登場する建物に加え、「メリーゴーランド」「フライングマシン」といった遊具、レストラン、ショップがあります。

開園前日に「魔女の谷」エリアのレストランである「空飛ぶオーブン」でスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが囲み取材に応じました。(取材日:2024年3月15日)

「魔女の谷」のレストラン「空飛ぶオーブン」で囲み取材「天気も良く、気持ちが良かった」

2022年11月1日の開園から多くの人を楽しませている「ジブリパーク」は愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)内に作られた、スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設で、5つのエリアがあります。2022年11月1日にオープンした「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」、2023年11月1日にオープンした「もののけの里」に続き、当初の発表で最後の5つ目のエリアとなる「魔女の谷」が2024年3月16日にオープンしました。

「魔女の谷」のレストラン「空飛ぶオーブン」で囲み取材に応じたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは取材の前に、初めて「魔女の谷」を巡ったそうで「天気も良く、魔女の谷を歩いていて、気持ちが良かった」と話しました。また、ジブリパークの制作現場を指揮した宮崎吾朗監督について中学生の頃から知っていると言い「映画もさることながら、立体物を作らせたら、本領発揮なんだなと改めて思った。吾朗くんが本当に満足したんじゃない。ちょっとうれしかった。」と「魔女の谷」を見て思った一番の感想だと笑顔で答えました。

「魔女の谷」は本物の建物が魅力的「映画と同じように再現されていて、僕はとても楽しかった」

「魔女の谷」は魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたヨーロッパ風のエリアでで、『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』の3作品に登場する建物に加え、「メリーゴーランド」「フライングマシン」といった遊具、レストラン、ショップがあります。

エリア内には『魔女の宅急便』の主人公キキと黒猫ジジが暮らしたパン屋「グーチョキパン屋」、主人公キキが魔女の修行に旅立つ前まで過ごした「オキノ邸」、『ハウルの動く城』からは主人公ソフィーが切り盛りする帽子店「ハッター帽子店」や「ハウルの城」も作られていて、それぞれの建物が2階建てになっていたり、屋根裏部屋もあったりと、物語の中の建造物が再現されています。鈴木さんも「建物がみんな本物、本当の建物なんですよ」と宮崎吾朗監督がこだわった部分の魅力を語りました。

特に魅力的だった建物として『アーヤと魔女』の「魔女の家」を挙げ、「さすが自分の映画。細部に至るまで手の内が分かっている。吾朗くんのガイドで魔女の谷を見て回ったけど、やっぱり力が入っていました。自分で手掛けた作品に関して、何をどうしたって自分のものだという考えがあるんじゃないですかね。映画と同じように再現されていて、僕はとても楽しかった」と話しました。

5つのエリアが完成したジブリパークのこれからは?

2018年に発表されたジブリパーク構想の5つのエリアが完成したことを受けて、鈴木さんは「当初の目的である5つのエリアが完成。そこに満足するのか、あるいはそこへ付け加えていくのかを考えないといけない」と発言しました。宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が第96回アカデミー賞でアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞して大きな話題となっていて、3月16日からジブリーパークの「ジブリの大倉庫」には『君たちはどう生きるか』に関する展示が加わっています。大倉庫内の建物の屋根には青サギやペリカンがとまっていたり、物語に登場する大根の神様・おしらさま、料理をしているインコマンの姿もあります。

また、宮崎吾朗監督が宮崎駿監督に「ジブリパークのために何かを依頼した」と鈴木さんが話し、具体的なことを話して良いのかどうかスタッフの反応を気にしながら「宮﨑駿は1作品ごとに「パノラマボックス」というものを作っている」と話しました。「パノラマボックス」は映画のワンシーンを奥行きのある絵で表現した展示物で、作品ごとにある設定を立体化したもの。「もしかしたら、ジブリパークにやってくるかもしれません」と仄めかしました。5つのエリアに加えてさらなるエリアが作られる可能性については「夢としてはいろいろと思うけれど」と言葉を濁し「完成したら終わりではなく、来場客がどういう風に面白いものにしていくのか見てみたい」と翌日の開園を楽しみにしている様子が伝わってきました。

チケットは「大さんぽ券」「大さんぽ券プレミアム」「さんぽ券」の3種類で予約制

「ジブリパーク」のチケットは「大さんぽ券」「大さんぽ券プレミアム」「さんぽ券」の3種類で、3種類とも予約制です。

「大さんぽ券」は5つ全てのエリア内に入ることができ、カフェ・レストラン、ショップならびに遊具・乗り物なども(別途有料で)利用できます。しかし、「地球屋」(青春の丘)、「サツキとメイの家」(どんどこ森)、「オキノ邸」 「ハウルの城」「魔女の家」(魔女の谷)といったそれぞれのエリアにある建物の中を観覧することができません。「大さんぽ券」の料金は平日が¥3,500(子ども¥1,750)、土・日・休が¥4,000(子ども¥2,000)です。予約購入時に「ジブリの大倉庫」の指定入場時間(9時~15時まで1時間おきに設定)を選択する必要があり、指定入場時間から1時間以内に入場する必要があります。

「大さんぽ券プレミアム」は5つ全てのエリアに入ることができ、カフェ・レストラン、ショップならびに遊具・乗り物なども(別途有料で)利用できる上で、「地球屋」(青春の丘)、「サツキとメイの家」(どんどこ森)、「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」(魔女の谷)といった全ての建物の中を観覧することができます。「大さんぽ券プレミアム」の料金は平日が¥7,300(子ども¥3,650)、土・日・休が¥7,800(子ども¥3,900)です。予約購入時に「ジブリの大倉庫」の指定入場時間(9時~15時まで1時間おきに設定)を選択する必要があり、指定入場時間から1時間以内に入場する必要があります。

「さんぽ券」は「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の屋外4つのエリアをまわることができ、カフェ・レストラン、ショップならびに遊具・乗り物なども(別途有料で)利用できます。しかし、「地球屋」(青春の丘)、「サツキとメイの家」(どんどこ森)、「オキノ邸」 「ハウルの城」「魔女の家」(魔女の谷)といったそれぞれのエリアにある建物の中を観覧することができません。「さんぽ券」の料金は平日が¥1,500(子ども¥750)、土・日・休が¥¥2,000(子ども¥1,000)です。「魔女の谷」のみ、入場時間を午前(開園時刻~13:00)か午後(13:00~16:00)を選んで予約する必要があり、時間内の入場が必要です。

時間指定のないエリアで入場列が出来ている場合は、並んで待つ必要があります。入替制ではなく、ゆっくり見て回ることもできますが、複数のエリアを回りたい場合などは時間配分に注意が必要です。各エリアの入場は16時までとなっています。

チケットの詳細はこちらでご確認ください。

施設概要

ジブリパーク

愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 愛・地球博記念公園内

営業時間 平日10:00~17:00、土日曜・休日09:00~17:00

※休園日は火曜、年末年始の他、メンテナンス休園日等

ジブリパーク公式ウェブサイト

Xアカウントhttps://twitter.com/ghibliparkjp

Ⓒ Studio Ghibli


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