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2023-10-05

「(震える)手をギュッと握ってくれた」主演の比嘉愛未さん、三浦翔平さんが共演者とのエピソードを語る 映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』名古屋でインタビュー


 

10月6日から公開される映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』は伊勢志摩が舞台で、伝説の真珠をめぐる家族の大騒動と成年後見制度の問題を描くハートフル・エンターテイメントです。ダブル主演を務めるのはテレビドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する比嘉愛未さんと三浦翔平さんです。他の出演者は三浦友和さん、石野真子さん、浅利陽介さん、小手伸也さん、山崎静代さん、松岡依都子さん、田中要次さんなど個性あふれるキャストが揃い、それぞれの持ち味を活かして物語に深みを与えています。メガホンをとるのは『利休にたずねよ』(13年)、『海難1890』(15年)、『天外者』(20年)で知られる田中光敏監督です。多くの作品でタッグを組んだ脚本家の小松江里子さんと共に心温まる物語を紡ぎ上げました。

三重での先行上映会の前に、比嘉さんと三浦さんがインタビューに応えてくれました。比嘉さんは父親役の三浦友和さんや幼馴染役で共演経験の多い浅利陽介さんとの、三浦さんは初共演の小手伸也さんとのエピソードを語りました。さらに家族やお金のこと、ご当地グルメや撮影秘話などを和やかに話しました。(取材日:2023年9月22日)

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「相続」命でつなぐ家族の物語 「本当の親子として繋がったような瞬間がありました」

映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』は相続と家族をテーマに、”学び・笑い・涙”ありのハートフル・エンターテイメントとして楽しめる作品です。父・仙太郎(三浦友和さん)との確執のせいでこれまで故郷に帰らなかった遥海(比嘉愛未さん)が、母・満代(石野真子さん)の通夜に出席するため伊勢志摩に帰省。久々に父、姉たち(松岡依都子さん・山﨑静代さん)と再会した場に成年後見人として弁護士・城島龍之介(三浦翔平さん)が「これからは、私共が、お父様の財産の管理をさせていただきます」と登場し、加えて”お宝”の真珠が絡むことで巻き起こる大騒動の果てに導かれた真実まで、怒涛の展開が見られます。

父に対してわだかまりを持つ遥海を演じる比嘉さんは「役と共感する部分がありました。お芝居するうえで、誰しもが持つ思春期に親に反発していたあの感情を…自分の過去の経験・苦い思い出を掘り返す作業をしました。遥海は台詞も少ないですし、笑わないんですよ。静かなウネリ…感情を出さない辛さがありました。とても苦しかったのですが、学びの時間でもありました」と振り返りました。そして「対照的に三浦さんは台詞量があって凄いエネルギーで回してくれて」と三浦さんに微笑みかけ、「私は静かなウネリというか、周りは良い意味でわちゃわちゃと賑やか。お姉ちゃん達や、浅利さん、小手さんなど芸達者な皆さんが揃っていたから成立したと思います」と共演者に感謝しました。

確執のある父・仙太郎(三浦友和さん)とのクライマックスシーンについて比嘉さんは「遥海としての感情が高ぶって、台本にはないのですが手が震えてしまったんです。その時、友和さんが何も言わずに手をギュッと握ってくれたんです。遥海と父の仙太郎、本当の親子として繋がった瞬間だと感じましたし、大先輩の友和さんから役者として背中を押されたような、褒められたような、言葉じゃないものを伝えられた瞬間でもありました」と語り、友和さんのように寄り添える人でありたいと話しました。

弁護士の龍之介を演じた三浦翔平さんは「序盤、龍之介はかなり”難あり”な見え方をするのですが、遥海の言葉によって自分の奥底に閉ざしていた扉が開いて、背中を押してもらうシーンがあるんです」とポスターに指をさし、「なぜお金に執着しているのか、なぜ家族に対して感情が高ぶるのかを田中監督と話しながら役を形成しました。龍之介と遥海が抱える傷はお互い状況は違うものの、似ている部分があります」と言いました。

三浦翔平さんにお金とは何かと問いかけると「毎回考えるのですが答えが出てこなくて…。一概には言えないですね。お芝居とは何ですかというのと同じ感覚ですね」と話すように、この作品は家族やお金について改めて考えるきっかけだったと語りました。シビアなシーンから遊び心満載のコメディタッチのシーンまでふり幅の広い三浦翔平さんの演技にご期待ください。

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比嘉愛未さんと浅利陽介さん、三浦翔平さんと小手伸也さんなどバディ感がキラリ

映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』は伊勢志摩のある家族と、成年後見人の弁護士、真珠ブローカーによる「相続」をめぐる大騒動が描かれています。劇中の大亀家は伊勢志摩に住む、父母と三姉妹の5人家族です。真珠の養殖業を家業とし、母を働きづめにした父のことを許せずに地元を離れた三女の遥海は、帰省しても心許せるのは幼馴染の雄太(浅利陽介さん)だけ。姉の二人は父の財産を狙い、遥海に内緒で暗躍します。姉役の松岡さん・山﨑さんの二人が登場すると笑顔を禁じえません。

また、三浦友和さんと石野真子さん演じる両親の間合い、法定相続人の弁護士である三浦翔平さんと小手伸也さんの息の合った掛け合いなどバディを感じさせる人間模様も見どころの一つです。劇中でバディを演じた浅利陽介さんについて比嘉愛未さんは「私たちはもう10年選手なんです。それこそ20歳くらいからずっと2年に1回、何かしら共演した戦友なので、今回ほんとうに助かりました。より地元感や幼馴染感が出たと思います!彼がいるだけで現場が和むんですよ」と絶大な信頼を寄せました。

三浦翔平さんは、相棒の弁護士・井坂を演じた小手伸也さんについて「今回初共演でしたが、小手さんが出演した作品の数々を見ていました。小手さんは本当に芸達者で、こちらが何をしても返してくれる空気を出してくれました」と話しました。二人の掛け合いがまるでアドリブのように感じるシーンが多く、三浦翔平さんと小手伸也さんの相性の良さが光ります。「アドリブっていうアドリブではありませんでしたが、段取りの時に”~な感じでやってください”と田中監督に言われて、二人でざっくり決めて演じたシーンがあります」と舞台裏を明かしました。

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英虞(あご)湾の景色は唯一無二 地元での撮影の思い出は〇〇した瞬間の伊勢エビ?!

東海地方に暮らす私たちにとって身近な三重県の英虞湾。その景色について三浦翔平さんは「演技にとても集中していたので景色を充分堪能出来ていないのですが、クルージングのシーンがあって、その日は天気が良くて、海が綺麗でした」と目を細め「穏やかな時間が流れていました」と話しました。
そして、「物語の核となる真珠の話が出てくるのですが、実際ミキモトさんが協力して下さって、劇中にある”お宝”の真珠みたいなものは今後、日本では二度とできないと伺いました。真珠を作るために凄い労力と尽力が必要で、しかも条件が整わないと非常に良い真珠が出来ないことも知りました。真珠の貝の餌になるプランクトンが少なくなっていて、それは人間が海を汚してしまっているから…海洋問題に繋がるんですよね。この映画を通して環境問題について発信しなければと、自分の中での気づきがありました」と述べました。

比嘉愛未さんは「私は沖縄出身で海はずっと見てきたのですが、沖縄とは一味違う良さがありました。日本各地の中で唯一無二な感じがしましたね。他にない魅力がギュッと詰まっていました」と絶賛。また「田中監督って本当に美的センスが素晴らしいんですよ。同じ景色を何十回も撮影して、”これだ!”という景色をより良く撮って下さる。愛情が凄いんです」と美しい映像をアピールしました。海の幸が豊富な伊勢志摩。グルメの話になると三浦翔平さんは「多分、共演者共通して言えるのは伊勢海老なんですよ。その地元の方しか食べられないと言われる脱皮したての!」と微笑みました。比嘉愛未さんは「漁師さんしか食べられない、脱皮した瞬間のものを特別に頂きまして、最高でした~」と満面の笑みを見せました。そのほか牛肉や野菜なども味わったようで「なんだか土地の良さが作物に出ていますよね」と二人で頷き合っていました。

最後にこれから映画を鑑賞する皆さんに向けて、比嘉愛未さんは「私たちのお芝居も是非みて頂きたいのですが、田中監督が映し出す海の美しさ…愛知だけでなく世界中に知ってほしいという程の魅力があると思います」と熱を込めて語り、三浦翔平さんは「先ほどと同じになりますが、映画を通して海を綺麗にしていきましょうというのを一緒になって頂ければと思います」と声を大きくしました。

作品概要

映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』

2023年10月6日(金)よりイオンシネマ ワンダーほか全国公開

出演:比嘉愛未 三浦翔平 浅利陽介 小手伸也 山﨑静代(南海キャンディーズ) 松岡依都美 田中要次  内海崇(ミルクボーイ) デヴィ夫人 石野真子 三浦友和

監督:田中光敏

脚本:小松江里子

音楽:富貴晴美

主題歌:ビッケブランカ「Bitter」(avex trax)

エグゼクティブプロデューサー:橋爪吉生 プロデューサー:東 友章 臼井正明 アソシエイトプロデューサー:毛利万里

撮影:朝倉義人(J.S.C) 美術監督:若松孝市(A.P.D.J) 美術デザイン:神田 諭 (A.P.D.J)  装飾:柳澤 武 照明:守利賢一 録音・整音:藤丸和徳 編集:川島章正 スクリプター:松澤一美 題字:木積凜穂

協 賛/リファインホールディングス バッファロー イオン 三重県Honda Cars 麻布十番はなぶさ ネクイノ

後 援/三重県 志摩市 伊勢市 鳥羽市 南伊勢町 明和町 玉城町 度会町  協力/伊勢志摩コンベンション機構 伊勢志摩フィルムコミッション

製作プロダクション:KickSmash21 クリエイターズユニオン 制作協力:シネムーブ

宣伝配給:イオンエンターテイメント ギグリーボックス

製作:「法定相続人」製作委員会(伊勢志摩活性化プロジェクト KickSmash21 エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ クリエイターズユニオン 中京テレビ放送)

文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業

©2022「法定相続人」製作委員会


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