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2021-03-15

柳楽優弥さんとKENTARO監督が満員のお客さんにサービストーク 映画『ターコイズの空の下で』名古屋舞台挨拶


 

3月12日より名古屋の伏見ミリオン座で公開となった映画『ターコイズの空の下で』は柳楽優弥さんが主演するモンゴルを舞台にしたロードムービーで、日本・モンゴル・フランス3ヵ国合作作品です。名古屋での公開2日目に、名古屋市内の伏見ミリオン座で行われた上映後の舞台挨拶に柳楽さんとKENTARO監督が登壇しました。満員のお客さんの前に登場した2人は嬉しそうな表情を見せ、終始リラックスした様子で楽しいトークを繰り広げました。

映画のエピソードはもちろんですが、お客さんが持参したメッセージボードにもリアクションしたり、急遽質問を受け付けるなどの交流も行っていました。アットホームな雰囲気で和やかに行われた舞台挨拶の様子をレポートします。(取材日:2021年3月13日)

どうやったらいけるの? 名古屋で映画の舞台挨拶に参加する5つの方法

「ドイツの映画祭ぶりでフルハウス(満席)!気持ちいい!」

映画『ターコイズの空の下で』は日本・モンゴル・フランス3ヵ国合作のモンゴルを舞台にしたロードムービーで、柳楽優弥さんが主演しています。名古屋公開2日目、伏見ミリオン座での上映後舞台挨拶に柳楽さんとKENTARO監督が登壇しました。柳楽さんは「ドラマ撮影で名古屋に来て以来、4-5年ぶりです。また皆さんにお会いできてうれしいです」と笑顔をみせ、KENTARO監督も「気持ちいですね。こんな大勢来ていただいて嬉しいです」と挨拶しました。柳楽さんは予定していた新幹線に乗り遅れたことを明かし「ギリギリ間に合って、ずっと鏡でネクタイをチェックしていました」と話したり「昨日、『浅草キッド』の撮影がクランクアップして、心が落ち着いてきました」と話すなどリラックスした様子でした。柳楽さんは2021年冬配信のNetflix映画『浅草キッド』で修行時代のビートたけしさんを演じています。

満席の客席を見た柳楽さんは「ドイツの映画祭ぶりでフルハウス(満席)で、気持ちいいんですよね!(ドイツでは)毎回満席で、ドイツの人すごい大きな声で笑うんですよ!」と2019年12月に行われたマンハイム・ハイデルベルク国際映画祭を振り返りました。客席には作品のタイトルにちなんでターコイズや青色の服やアイテムを身につけたお客さんも多く、柳楽さんは客席に「来てくれてありがとう!」というメッセージボードや似顔絵入りのウチワなど見つけ、喜んでいました。

即興だけではないKENTARO監督の描く世界「役者は絵具。絵具です」

出演オファーについて、柳楽さんは「最初は他の俳優にオファーしていたらしくて」と切り出し、KENTARO監督が少し気まずそうに慌てた様子をみせましたが「俺はその人のこと好きだったので、後でもよかったんですけど、僕は本当に貴重な経験をさせてもらいました」と話しました。即興演技が多かった撮影を振り返り、KENTARO監督は「演出で一番難しかったのは動物でした」と思うように撮影ができなかったことを話し、柳楽さんは「僕がデビューした作品が即興というか、是枝(裕和)監督だったんですけど、当時を思い出しました」と2004年公開の柳楽さんのデビュー映画『誰も知らない』について語りました。

映画『ターコイズの空の下で』は3年ほど前に撮影をしたそうですが、柳楽さんは「最近はコミックモノが多くて、キャラクターっぽく役作りをしていくことが多かったんですけど、‟これ忘れちゃいけなかった”という感覚を思い出せたので、それだけでもいい経験でした」とKENTARO監督の演出やモンゴルでの撮影について貴重な経験をしたことを教えてくれました。

柳楽さんが「即興でやる部分と、ここから1歩も動かないで立っていてくれという指示がある部分があって…」と実際の撮影について話すと、KENTARO監督は「(シーンによっては)構図をちゃんと作って、役者は絵具、素材だから」とモンゴルの壮大な自然の中で柳楽さんとアムラさんが佇むあるシーンについて解説してくれました。柳楽さんも「役者は絵具。絵具です」とKENTARO監督の言葉のセンスを飲み込んで、納得している様子でした。舞台挨拶中のKENTARO監督は柳楽さんとのトークを心から楽しんでいる様子で、イタリア人のモノマネをして柳楽さんを楽しませるお茶目でキュートな顔と作中のこだわりを語るアーティストな顔の両方を見せてくれました。

「全然違うタイプのアニマールですから」

映画『ターコイズの空の下で』は柳楽さん演じる青年タケシが祖父の依頼を受けてモンゴルで人探しをする中で、様々な経験をして成長していく物語です。モンゴルでの相棒となるアムラ役を務めたのは、モンゴル・アカデミー賞で主演男優賞を3度受賞し、ハリウッドにも進出しているモンゴルの俳優、アムラ・バルジンヤムさんです。KENTARO監督は「アムラと一緒に映画を作る企画で、彼が日本でやりたいと言って、アイディアを出し合ってストーリーを作って、作家性のあるヨーロッパ的な内容で作ることになりました」と本作のスタートについて話しました。

舞台挨拶中にはアムラさんからのメッセージ動画がスクリーンに上映され、柳楽さんは「アムラは向こうでは番長みたいな人で、みんなが兄貴のところにお酒を注ぎに行くんですよ。みんなを引っ張っていく力があって、男らしいし、優しい面もあって、知的な部分もある方です。学ぶ面がたくさんありました」と話しました。KENTARO監督は柳楽さんとアムラさんの共演について「面白かったよ!全然違うタイプのアニマールですから。スターティングポイントが違うから一緒にするだけで(面白い)、同じアジア人でも見た目も全然違うしね」とフランス在住のKENTARO監督らしくアニマルをフランス語で表現し、柳楽さんも驚いている様子でした。

舞台挨拶も終盤になったところでKENTARO監督の発案でお客さんからの質問を受け付けることになり「馬乳酒の味はどうでしたか?」と聞かれると、柳楽さんは「美味しくはないです。独特な感じで」と言葉を濁して苦笑いを浮かべました。KENTARO監督は「日本に納豆があるように独特で、馬の乳を発酵させたものなので知っているミルクの味がしないんですよ。機会があったら飲んでみてください」と薦めていました。

柳楽さんは「僕の写真集を持ってくれている人がいますね!」と気が付き、写真集のPRをしたり、「(ウチワに)Ti Amo(ティアーモ)って書いてくれてる!ティアーモ!」とお客さんとコミュニケーションをとっていました。最後の挨拶で柳楽さんは「今、風の時代と聞いたことがあって物質的な豊かさよりも精神的な豊かさに目を向けてみましょうと雑誌で読んだんですけど、まさにコレ(この作品)だなと思いました。今日、みなさん、めちゃくちゃいいことあると思います!!」と締めくくった後に、両手で大きく手を振ったり、コマネチポーズをしたりと最後までサービスたっぷり、劇場の扉から出る前には客席に向かって深々と頭を下げ、感謝の気持ちを伝えていました。

どうやったらいけるの? 名古屋で映画の舞台挨拶に参加する5つの方法

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作品情報

映画『ターコイズの空の下で』

2月26日(金)新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー

3月12日より伏見ミリオン座で公開中

監督:KENTARO

脚本:KENTARO、アムラ・バルジンヤム

出演:柳楽優弥、アムラ・バルジンヤム、麿赤兒

製作:マグネタイズ、KTRFILMS、IFI PRODUCTIONS、グランマーブル、長谷川商事、NOMADIA PICTURES

配給:マジックアワー、マグネタイズ

©TURQUOISE SKY FILM PARTNERS/IFI PRODUCTION/KTRFILMS


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