ご近所トラブルが予想外の展開に!映画『ミセス・ノイズィ』篠原ゆき子さん、愛知県出身の天野千尋監督に名古屋でインタビュー
12月4日に全国公開となる映画『ミセス・ノイズィ』はささいなすれ違いから生まれた隣人同士の対立が、マスコミやネット社会を巻き込んで2つの家族の運命を狂わせる大事件へと発展していく物語です。隣人の迷惑行為に悩むスランプ中の小説家を演じたのは『罪の声』や『浅田家!』など多数の映画作品に出演し、ドラマ『相棒season19』からレギュラー出演している篠原ゆき子さん、主人公の娘役で新津ちせさんが出演しています。愛知県出身の天野千尋監督によるオリジナル脚本で、迷惑な騒音おばさんに悩まされる主人公の物語かと思いきや、想像を遥かに超えてくる登場人物の背景や物語の展開に度肝を抜かれる作品です。
篠原さんと天野監督が名古屋でインタビューに応じてくれました。10年ほど前に俳優ワークショップの参加者として出会った2人が主演女優と監督として作り上げた作品について、今作の出演者と出会ったワークショップオーディションについても教えてくれました。(取材日:2020年11月27日)
Contents
1月24日に伏見ミリオン座で天野千尋監督、長尾卓磨さんの舞台挨拶開催決定!
映画『ミセス・ノイズィ』は12月4日より全国で公開され、多くの映画ファンが意外な物語の展開と面白さ、映画に込められたテーマを絶賛し、東京ではロングラン上映が続いています。東海エリアでは公開時、TOHOシネマズ赤池、TTOHOシネマズ木曽川で上映されるのみで、名古屋市内での上映館がなかったことから鑑賞をあきらめた方もいるかもしれません。1月22日から伏見ミリオン座で上映されることを記念して、愛知県出身の天野千尋監督と主人公の夫役の長尾卓磨さんが舞台挨拶に登壇することが決まりました。チケットの発売が当日となりますが、ぜひこの機会に映画『ミセス・ノイズィ』をご覧になってくださいね!
日時:1月24日(日)12:10の回 上映後
劇場:伏見ミリオン座
登壇者:長尾卓磨さん、天野千尋監督(予定)
<WEB>1/24(日)0:00~ <窓口>1/24(日)劇場オープン 9:00~
チケットはこちらからhttp://eigaya.com
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舞台挨拶決定 📣
\#ミセス・ノイズィ の天野監督出身地
愛知県にて舞台挨拶を実施📻️⚡️日時┇1月24日(日)12:10の回 上映後
劇場┇伏見ミリオン座
登壇者┇天野千尋監督(予定)
<WEB>1/24(日)0:00~
<窓口>1/24(日)劇場オープン 9:00~https://t.co/NOKiX1vxpaお待ちしております🙋 pic.twitter.com/efcZkbHax4
— 映画『ミセス・ノイズィ』【公式】公開中📣🔥 (@MrsNoisy_movie) January 16, 2021
新着情報
徹底的に調べた「ご近所トラブル」から様々なヒントが
映画『ミセス・ノイズィ』は愛知県出身の天野千尋監督によるオリジナルストーリーで「人と人のケンカ、ディスコミュニケーションをテーマにしようとご近所トラブルについて調べていました。騒音おばさんの事件はメディアに面白がられた印象が強く、真相がわからないのにまわりが勝手に盛り上がって楽しんでいることがアイロニックで人間らしいと思いました」と題材に選んだ理由を話しました。国会図書館へも行き「本当の被害者は騒音おばさんだ!」とインターネットで話題になっていたことの真相も調べたことを明かしました。自身の発想を超える様々なご近所トラブルは実際にあったものを参考に脚本に取り入れたものもあるそうです。篠原ゆき子さんは「純粋に脚本が面白くてやりたいなと思いました」と出演が決まった時の気持ちを述べました。
篠原さんが演じた主人公は5歳の娘を育てながら、小説を書いているスランプ中の小説家です。子育てと仕事の両立だけでなく、隣人トラブルにも悩まされる主人公を演じた篠原さんは「私も同じように子育てして役者をやっていて共感する部分があったので、今回あまり役作りがいらなかったです」と答えました。「子育てについて指摘されると心当たりがあるからこそイラっとしちゃうのもわかりますが、(主人公は私よりも)感情の起伏が激しい人でした」と隣人と喧嘩をする主人公の気持ちに共感を示していました。
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10年前に役者のワークショップで出会った2人が主演女優と監督に
天野監督は「ワークショップを主催している方に協力してもらって、ワークショップオーディションを開催しました」と話し、主人公の隣人役の大高洋子さんを始め、ほとんどの出演者とワークショップで出会ったと話しました。「キャスティングしながら脚本を書いた部分もあって、篠原さんにも途中で脚本を送って意見をもらいました」と語りました。主人公の娘役の新津ちせさんについては「ちせちゃんのお母さんもワークショップに参加していて、大家さん役で出演しています」と新津ちせさんの母親で女優の三坂知絵子さんがきっかけで新津ちせさんの出演も決まったことを話し「(『パプリカ』のヒットで)誰よりも忙しいスケジュールだったんですけど」と笑いながら教えてくれました。
天野監督の撮影現場について篠原さんは「泣かなきゃいけないシーンで泣けない時に『泣かないでいいから叫んでみて』って言われて、役者心がわかってるなぁと思いました」と振り返りました。天野監督は「すごくいい表情が撮れたんです。その日の篠原さんを見ていて(そのシーンは)心が外に解放されてほしいと思ったんです」と話しました。篠原さんは「天野監督との出会いは役者のワークショップだったんですよ」と10年ほど前から交流が続いていたと話し、天野監督は「ワークショップで出会った時に篠原さんはひときわ輝いていて、いつか(自分の作品に)出てもらえたらと思っていました」と明かしました。
天野監督は出産後も映画の企画を考え続けていた中で、2015年ごろから3年ほどの時間をかけて今作の脚本を書き上げていて「篠原さんのキャスティングが決まってからクランクインに向けて動き出しました」と話し、作品完成までの苦労や昨年の東京国際映画祭でのお披露目、5月の公開予定からコロナ禍による上映の延期など、様々な出来事を振り返りました。「今回、正式な公開まで時間がかかりましたが、その時間がある意味有効に作用されたと思います。今度こそ、公開したいです」と熱い想いを口にしました。
公開延期期間中に天野監督自らが書き下ろした小説も映画公開にあわせて発売されます。
作品概要
12月4日 TOHOシネマズ赤池・TOHOシネマズ木曽川 他全国公開
※2021年1月22日より伏見ミリオン座で上映
監督・脚本:天野千尋
出演:篠原ゆき子 大高洋子 長尾卓磨 新津ちせ 宮崎太一 米本来輝 田中要次 風祭ゆき
配給:アークエンタテインメント
©「ミセス・ノイズィ」製作委員会