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2018-02-18

「北原さんからは、脱ぎも辞さない覚悟を感じた」映画『サニー/32』主演の北原里英さんと白石監督に名古屋でインタビュー


 

2月17日に公開となった映画『サニー/32』で主演をつとめたNGT48のキャプテンである北原里英さんと白石和彌監督が名古屋でインタビューに応じてくれました。
映画『サニー/32』は北原さん演じる主人公の中学教師・藤井赤理が24歳の誕生日に「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」と呼ばれた少女・サニーの狂信的信者に誘拐され、監禁される模様を描いたオリジナルの物語です。

企画の成り立ちや北原さんの覚悟、過酷な撮影の裏話などを聞きながら、白石監督の発言に北原さんがドキッとする場面もありました。(取材日:2018年2月7日)

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映画『サニー/32』企画の始まりを振り返って

“北原さん主演の映画”という企画の話が秋元康さんから日活を通じて白石監督に届き、白石監督は脚本家の髙橋泉さんと一緒に秋元さんに会いに行かれたそうです。秋元さんから企画のヒントを色々と貰ったようですが、白石監督は「話を聞いていると、どうやら『好きにやっていいよ』という風に聞こえ、『凶悪』を観てオファーをしてくれたので、通り一遍の映画でなくてよいのかなと思いました。」と当時の感想を教えてくれました。

脚本の段階でも特に修正や変更を求められることはなかったそうで、白石監督は「(秋元さんから)『何なら北原、脱ぐくらいの覚悟は持ってると思うよ』みたいな話も出ていました。周りの事務所の人があたふたしていましたが、それは本人に聞いてみないとみたいな(感じで)、でも多分、北原さんお願いしたら脱いでくれていたのではないかなと思うくらい、この作品に対する覚悟を感じました。」と秋元さんと白石監督の間で行われたやり取りを話しました。

白石監督の話を聞いた北原さんは「今、初めて秋元先生とそこまでお話されていたのだと知りました。」と驚いた様子をみせました。また秋元さんと北原さんで“北原さん主演の映画”について雑談をしていた時に北原さんは『凶悪』のような映画に出たいと話したそうですが「まさか、(白石監督)ご本人のところに行ってくださったとは思わず、秋元先生の偉大さを感じました。」と語っていました。

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撮影に入るまでの気持ち

脚本をみた時の気持ちを聞かれた北原さんは「とんでもないお話が来てしまったなと思いました。自分にできるのか不安になりましたし、どういう映画になるんだろうなぁと想像がつきませんでした。不安が大きかったです。」と振り返っていました。

撮影前にメンタルの調整と声を出す練習をしたという北原さんですが、脚本を読んでも赤理というキャラクターが上手くつかめなかったそうです。監督や助監督から「オリジナル脚本で北原がやることを意識して描いているものなので、そのままでいいのではないかとお話をしてもらい、わりとそのままいきました。」と撮影に入るまでの気持ちを教えてくれました。

白石監督も特に事前に準備をお願いしたことはなく「アイドル活動を日々邁進してください。」と伝えていたくらいで「寒さに慣れてください。と言ったところでどうやったらいいのかって話ですよね。」と笑いながら話していました。

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覚悟を決めて臨んだ白石ワールド

白石監督の作品のファンだった北原さんは「『凶悪』コンビのお2人も出ている映画、白石さんワールドに飛び込ませていただいた感覚です。撮影はとても過酷でしたが、自分にとっては夢のような環境で、憧れの方たちと一緒にお仕事をできてとても楽しかったです。」と撮影を振り返りました。また「今後の自分の女優人生を左右する一本になることは間違いないので、自分に対して覚悟をしっかり決めて臨まなければと思っていました。」と強い決意で撮影に入ったことを教えてくれました。

白石監督は「最初にお会いした時からゆくゆくは女優としてやっていきたいということを正直に言っていただいて、現場に来てからもとても一生懸命でブレがなかったです。」と言いながら、「(過酷な撮影をお願いしても)『はい、わかりました。』と必ず言ってくれたので、アイドルってすげえなと思いました。」と北原さんの現場での様子を話してくれました。

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「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」的な撮影の日々

真冬の新潟での撮影は過酷を極めていたようで、北原さんは「雪山をピンクの衣装で逃げるシーンはこれまでの人生で一番寒くて孤独でした。」と振り返りました。愛知県出身の北原さんは雪山を歩いた経験がなく、一歩進むごとに腰まで埋もれたそうで「(雪深い地域では)一歩で体力が持っていかれる経験をして、改めて雪山の恐ろしさを感じました。」と語っていました。

白石監督は「(北原さんの)頑張りがこの映画に映り込んでいるし、それこそが北原さんの魅力につながっていくだろうな(と考えていた)」と話し、ラストで北原さんが身体を張ったシーンについても教えてくれました。また、映画全体ではピエール瀧さんとリリー・フランキーさんが川に飛び込むシーンが一番辛かったのではないかと話し「いい画が撮れているから嬉しいんですが、なんで北原さんここに入れなかったのかなという後悔には苛まれました。」と映画『サニー/32』で北原さんに様々な経験をしてほしかった気持ちを明かしました。

「広義な意味でのアイドル映画はたくさんあるけど、なかなかこれを超える映画は出ないぞと言うものは作りたかった。」と話す白石監督に北原さんは「崖から突き落とす親のようなことですか?」と監督の愛をしっかりと受け止めていた様子を覗かせました。

北原さんは過酷すぎたある1日の撮影についてあまり記憶がなかったと言いながら、「(お芝居で普段絶対にやらないことを繰り返すうちに)だんだん気持ちよくなっていったなという気がします。」と高揚感を感じていたことも教えてくれました。

映画『サニー/32』では今まで観たことのない北原さんの姿がたくさん観られます。前半と後半でガラッと雰囲気が変わり、物語は怒涛の展開をみせます。北原里英さんを女優として覚醒させた白石監督は「赤理は根本的には人の役に立ちたい人で、底抜けに優しさを持っている人。こういう主人公を撮るのは初めてだなとやりながら思いました。」とこれまでの白石監督の作品にはなかった主人公の誕生を語っていました。

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作品概要

映画『サニー/32』

2018年2月17日(土)公開

監督:白石和彌

出演:北原里英、ピエール瀧、リリー・フランキー、ほか

配給:日活

URL:http://movie-32.jp

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