常連客への配慮が隅々まで 営業を再開した名演小劇場はリラックスして映画を楽しめるミニシアター
名古屋市東区東桜にある名演小劇場が5月23日に営業を再開しました。名演小劇場は1972年に演劇用の劇場としてオープンし、2003年に本格的な映画館に改装、2004年からは3階劇場 Cine Salon1（105席）と1階劇場 Cine Salon2（49席）の2スクリーンで世界中から良質な作品をセレクトして上映しています。
営業再開初日の映画館を取材しました。感染予防対策を行っている映画館やスクリーン内の様子、今後の上映作品の予定などをご紹介します。（取材日：2020年5月23日）
〈2020年6月12日更新〉
※6月13日より入場規制を定員の50％に緩和し、「Cine Salon1」を最大50名まで、「Cine Salon2」を最大24名までに変更しました。
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入場者数を30％程度に制限 スクリーン内の制約は少なくリラックスして鑑賞を
名演小劇場には3階に105席の「Cine Salon1」と1階に49席の「Cine Salon2」の2つのスクリーンがあります。営業再開にあたり「Cine Salon1」を最大35名まで、「Cine Salon2」を最大15名までと入場者数を30％程度に制限してます。入場は整理券番号順の自由席となっていて、来場客には座席の間隔を「1 席以上」空けて着席するように促しています。席の位置にこだわりのある常連客もいることから、スクリーン内の座席に着席不可の表示はありません。
※6月13日より入場規制を定員の50％に緩和し、「Cine Salon1」を最大50名まで、「Cine Salon2」を最大24名までに変更しました。
名演小劇場では以前と同様に、スクリーン内の飲食は禁止しており、ロビーやテラスでの飲食が可能です。
映画鑑賞中のマスク着用についても「可能な限り」としていて、映画を楽しみに来た来場客にできるだけリラックスして鑑賞してほしいという考えによるものだそうです。
以前より継続している来場客に配慮した消毒を更に徹底
名演小劇場では10年ほど前から2つのスクリーン内と1階と3階ロビーに電解水技術ウィルスウォッシャーを用いた「業務用空間清浄システム」を導入しています。ウィルスウォッシャーは2009年に新型インフルエンザウイルスの感染力を99％以上低下させることを確認したと発表されているものです。
営業再開にあたり1階と3階の受付にはそれぞれ飛沫防止の透明パーテーションが設置されていて、スクリーン内の座席やひじ掛けはスタッフが丁寧に消毒をしています。また、来場客に配布される整理券は回収するとすぐに消毒していました。
また館内の消毒に使用している消毒液を掲示しており、自然に優しいものや乾燥や手荒れのリスクの少ないものを選ぶなど、様々な配慮をしています。
6月からは新作の上映も続々とスタート
営業再開当初は休館前の上映作を上映していましたが、6月中旬からは新作の上映もスタートします。6月13日（土）より『恐竜が教えてくれたこと』、6月20日（土）より『悲しみより、もっと悲しい物語』『在りし日の歌』、6月27日（土）より『罪と女王』の上映が予定されています。
日本映画の上映の際に行われていた舞台挨拶も今後、時期をみて再開できればと考えているとのことでした。
ミニシアター支援はシネサロンサポート会員や寄付
名演小劇場は4月13日からの休業や外出自粛の影響を受け、劇場収入が激減していることから、劇場継続のためにシネサロンサポート会員の募集と独自の寄付を募っています。
2020年度のシネサロンサポート会員の募集は8月31日まで受け付けています。会員になると鑑賞料金がいつでも1100円になる他、誕生日月の招待や同伴者割引などの特典が受けられます。年会費10000円の特別会員と年会費2500円の一般会員があります。劇場窓口での申し込み以外にも郵便振込みでの申込も可能です。
名演小劇場では劇場の継続支援のために、一口2,000円以上の寄付を募っています。寄付の御礼としてポストカードがプレゼントされ、名演小劇場のイラストは名古屋を拠点に活動するイラストレーター茶畑和也さんによるものです。
ミニシアターで上映される新作映画をオンラインで配信する「仮設の映画館」の収益は劇場と配給、製作者とで分配されます。この取り組みに名演小劇場も参加していて5月2日から『巡礼の約束』が上映されています。鑑賞はレンタル購入から24時間以内でストリーミングのみ、ダウンロード不可。鑑賞の際に名演小劇場を選んでください。
施設概要
名演小劇場
Address:名古屋市東区東桜2丁目23番7号
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