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2019-09-20

映画『任俠学園』名古屋会見 西島秀俊さん、葵わかなさん、伊藤淳史さんが映画と同じく会場を笑いの渦に!? 


 

9月27日から公開となる映画『任俠学園』は、社会奉仕がモットーの弱小ヤクザ“阿岐本組”の奮闘を描いた今野敏さんの人気小説「任俠」シリーズの中でも根強い人気を誇る「任俠学園」が原作です。監督は「民王」や「99.9-刑事専門弁護士-」の木村ひさしさんがつとめ、西島秀俊さんと西田敏行さんのダブル主演で映画化されました。

義理や人情が薄くなった令和の時代に、ボランティア精神で走り回る、不器用で熱い阿岐本組のメンバーが繰り広げる新たな“世直し”エンタテイメントです。不器用で親分に毎回振り回される阿岐本組No.2の日村を西島さん、強面だけどどこか憎めない組長を西田さんが演じています。そんな二人が率いる阿岐本組のメンバーは、日村の子分で舎弟感あふれる稔に伊藤淳史さん、料理上手の武闘派の健一に池田鉄洋さんが演じています。また、阿岐本組が再建を試みる私立高校の学生を葵わかなさん、葉山奨之さんが演じます。

名古屋で行われた記者会見に西島さん、伊藤さん、葵さんが登壇しました。映画の見どころはもちろん、阿岐本組のチームワークの秘訣を聞くことができました。(取材日:2019年8月29日)

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笑えて泣けてグッとくる!新時代の“世直し”エンタテイメント!

映画『任俠学園』は世間のルールは絶対に守り、カタギには手を出さないのがモットーの阿岐本組が繰り広げる新たな“世直し”エンタテイメントです。文化的事業に目がなく、次から次へとややこしい案件を引き受けてしまう阿岐本組の組長が、今回持ち込んだのは倒産寸前の私立高校の建て直しでした。阿岐本組NO.2の日村を演じた西島さんは、「映画『任俠学園』はすごく楽しいコメディ作品になるとは思っていたんですが、意外にジーンとする感動作にも仕上がっています」と作品を振り返りました。

そして、日村の片腕で派手な柄シャツがトレードマークの稔を演じた伊藤さんも「笑えるし泣けるしグッとくるし、“ザ・エンターテイメント”と言える作品になったと思います。人と人が目をみて物事を語り合ったり、ぶつかり合うことが少なくなってきている中で、思いきり本気で向き合うからこそ見えてくる本質的な部分がしっかり描かれています。今の時代にぴったりの作品です」と話しました。

また、伊藤さんは役作りについて聞かれると「僕は基本的に、特別な努力をしていないというか・・・苦労もそんなにすることなく・・・。アクションシーンも僕はそんなに闘うことなく、近くで頑張っている日村さんを応援していました!(稔は)見た目が大事というか、柄シャツが好きなので」と笑って話しながらも、その理由を「現場のスタッフさんたちが、衣装を用意してメイクして、そういう見た目にしてくれて、あとは現場で楽しくお芝居をするだけでした」とスタッフの力を借りながら“稔”を演じていたことを明かし、スタッフとの信頼関係の強さを感じさせてくれました。

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葵わかなさんが“おじさん”に!?おじさんっぽい「うぅんめぇ~」に大苦戦!!

日村と稔が再建を試みる私立高校の学生で、親の愛情に飢えて育ち、ひねくれた性格の持ち主・ちひろを演じた葵さんは「ちひろのように、自分が誰か分からない不安な気持ちや、どこに向かえばいいのか分からない孤独さは、学生時代に誰もが感じたことのある気持ちだと思います」と話し、葵さん自身が学生時代に阿岐本組のような人達と出会っていたらどうなっていたか考えたことを教えてくれました。そして葵さんは「学生さんや若い方には特に伝わるものがあると思います。(映画の)タイトルだけだと怖そうなんですけど(笑)」と話すと、西島さんは「ポスターが意外にコワいんだよね(笑)」と一言。

ポスターの中で睨みを効かせているちひろの役作りについて葵さんは「今まで経験したことがない役だったので、ハードルが高いなと思いました。髪の色について監督から指定されたのが赤色でびっくりしましたが、監督の中でちひろのイメージがしっかりあるんだなぁと感じて、私自身は役作りせずに現場に入りました」と話しました。葵さんは監督の指示のもと撮影を進めていくうちに「演じていく中で、ちひろは実は“おじさん”だったということに気づいたんです!」と話し、西島さんはニヤッとした表情で「おじさんだったの?」とツッコミを入れていました。葵さんが慌てて「中身がおじさんだった!」と言い直し、西島さんと伊藤さんが温かく見守っている様子も印象的でした。

葵さんは、いかに“おじさん”になるか、という試練に立ち向かったそうで、低い声を出してみたり、ガ二股で歩いてみたり、姿勢を悪くしてみたりと奮闘されたそうです。他にも「カレーを食べて、“うんめぇー”っていうシーンも普通じゃダメで、おじさんぽく言わなきゃいけないのを、西島さんやイケテツさん(池田鉄洋さん)が、違う違う!もっと“うぅんめぇ~”ってやるんだよって教えてくださって。“うんめぇ~”ですか?“ううめぇ~”ですか?って色々やりました(笑)みなさんの演技指導のおかげで、いいおじさんっぷりがでたと思います!」と撮影の裏話も教えてくれました。

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チームワークの良さは、夜な夜な開催された〇〇〇の成果だった!

終始、笑いで溢れた会見は、撮影現場でのキャストのみなさんのチームワークの良さがそのまま表れているようでした。そのチームワークの良さの秘訣について西島さんが「毎日の撮影の中で、必ず誰かが“どうしても反省したい!”ということで、撮影後は必ずと言っていいほど“反省会”を開いていました!」と、食事と美味しいお酒を楽しみながら毎晩、反省する日々を送っていたことを明かしてくれました。「西田さんや監督も参加してくださいましたし、クランクインしていない、まだ反省材料がないはずの生徒も参加していました!(映画では)生徒達が阿岐本組と心の交流をしていきますが、それが嘘でないものに見えるとしたら毎晩のように開催された“反省会”の力が大きいと思います!」と力説していました。

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映画の世界観をより深めた西田敏行さんのアドリブとは?

共演した西田さんから学んだことを聞いたところ、西島さんは「西田さんのアドリブは、面白いものもたくさんあるんですが、こう言ったほうがより世界が深まって役が大きくなるということを考えたアドリブなので、説得力がすごいんです!反発しなきゃいけない生徒が説得されそうになってましたから(笑)」と大先輩との共演をしみじみ振り返っていました。さらに伊藤さんも「車に乗るシーンで西田さんがシートベルトをしています。もちろんルールなのでするんですが、観客の中には組の親分が後部座席でシートベルトをすることに違和感を覚える人もいると思うんです。でも西田さんが、台本にはないけど“世間のルールは絶対守るんだ”って言ってシートベルトをすると、その瞬間にそのシーンが成立するんですよね」と具体的な場面を挙げて教えてくれました。「いかにそのシーンにリアリティを与えるかということを勉強させてもらいました」と熱く語る西島さんと伊藤さんは、西田さんから大きな影響を受けた様子でした。

西島さんは「映画『任俠学園』は、とってもおこがましいけれど、『釣りバカ日誌』や『男はつらいよ』のような、笑って笑って最後はちょっと泣けるような、素敵な作品になったと思います」と感慨深げに話しました。

原作の小説はファンも定着し早くもシリーズ5作目が発表されていますが、映画もシリーズ化を期待したくなる面白さです。そして、東京スカパラダイスオーケストラが本作のために書き下ろした主題歌「ツギハギカラフル」は思い切り笑えて心温まる物語を締めくくります。さらに、東京スカパラダイスオーケストラがアレンジし、西田さんが歌う挿入歌「また逢う日まで」を絶妙な場面で聴かせる木村ひさし監督の演出にも注目です。



作品概要

映画『任俠学園』

9月27日(金) ミッドランドスクエアシネマほかで全国ロードショー

出演:西島秀俊、西田敏行、伊藤淳史、葵わかな、葉山奨之、桜井日奈子、中尾彬(特別出演)、生瀬勝久

原作:今野 敏『任俠学園』(中公文庫)

脚本:酒井雅秋

監督:木村ひさし

幹事・配給:エイベックス・ピクチャーズ

企画・制作プロダクション:ROBOT

主題歌:「ツギハギカラフル」東京スカパラダイスオーケストラ

公式サイト:https://ninkyo-gakuen.jp/

©今野 敏

©2019 映画「任俠学園」製作委員会

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