ZIP-FM「Sparkling」(2025年9月20日放送)〈小学生が主人公の映画〉
2017年7月にスタートした名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)は〝名古屋でもっと映画を楽しもう!″を合言葉に名古屋を生活圏とする皆さんに向けて名古屋に特化した映画情報を発信しています。「名古屋で映画に携わる活動がしたい」「名古屋で映画の魅力を伝えたい」という想いではじめたCine@nagoya(シネアナゴヤ)は今年でスタートから8年目。サイトの運営とあわせて、シネマアナウンサーという肩書きで映画イベントの司会やインタビュアーとしてのお仕事をしている水野由美子に面白いお声かけをいただきました。ZIP-FMで毎週土曜日13:00~16:00に放送、清里千聖さんがナビゲーターをしている「Sparkling」内のコーナー「Sparklingrammar」で映画インフルエンサーとして、毎月第2週目にレギュラーで出演し、テーマにあわせた映画を紹介しています。
6回目となる2025年9月20日(土)の放送では〈小学生が主人公の映画〉を紹介しました。ラジオ出演に連動する形で、番組でご紹介した映画をまとめました。
新着情報
『ふつうの子ども』
9月5日より公開中の映画『ふつうの子ども』の主人公・上田唯士は小学4年生のいたってふつうの男の子です。同じクラスの環境問題に高い意識を持っている女の子・三宅心愛のことが気になっていて、環境問題に関心があるフリをして、近づこうとします。アプローチの甲斐あって、主人公の男の子と女の子、そしてもう一人、ちょっと苦手なタイプの元気いっぱいな男の子・橋本陽斗の3人で“環境活動“をすることになります。最初は子どもらしい発想で微笑ましく見えるのですが、だんだん過激になっていく3人の活動がある騒動を巻き起こしてしまいます。
主人公の唯士役の嶋田鉄太さんのお芝居がとても自由で自然体で、ぼんやりした話し方やとダラッとした歩き方も魅力的です。嶋田さんはこれまで、様々な映画、ドラマに子ども役で出演してきていますが、主演は今回が初めて。嶋田さん以外の小学生の出演者たちもオーディション、ワークショップを通して選ばれていて、ぞれぞれがとても個性的で、子ども同士の自然なやり取りも観ているだけで楽しくなります。特に、唯士・心愛・陽斗の三角関係は、彼らの言動や表情から気持ちをうかがい知ることができて面白いです。

子どもたちの環境活動は「車を使うな!」「肉を食べるな!」「電気を使うな!」など、少し極端な子ども視点の主張ですが、蒼井優さん演じる唯士の母親が唯士からごみの分別を指摘されているシーンでは、身につまされる気持ちになり、正しい子どもと正しい行動ばかりしていられない大人のやり取りには親近感しかありません。そして、3人がある騒動を起こしてしまった後に、唯士・心愛・陽斗のそれぞれの親が登場します。それぞれタイプの異なる親や親の前ではキャラクターが変わる子どもの姿、緊迫感のあるシーンや子どもの気持ち、主張にドキっとさせられます。小学生の日常を覗き見している感覚になりつつ、今の社会にある問題も描かれていて、楽しいだけではない映画となっていて、親子での鑑賞もおススメです。
『奇跡』
2011年6月11日公開の映画『奇跡』は2011年3月に全線開通した九州新幹線を題材です。両親の離婚で鹿児島と福岡に離れて暮らす兄弟が、九州新幹線が全線開業する朝、2つの新幹線の一番列車がすれ違う瞬間に奇跡が起きて願いが叶うという噂を聞いて、家族の絆を取り戻そうとして、兄弟は、友達や両親、周りの大人たちを巻き込んで壮大で無謀な計画を立て始めるという物語です。
是枝裕和監督によるオリジナルストーリーで、九州を舞台に奇跡を信じた子供たちと、彼らを見守る大人たちの温かな交流を描いた感動エンターテイメントです。映画『奇跡』で小学6年生の兄、4年生の弟を演じているのは当時、兄弟お笑いコンビ「まえだまえだ」として活動していた前田航基さん、前田旺志郎さん。現在は、様々な映画、ドラマなどで活躍している2人ですが、子どもの頃の姿、兄弟役で出演しているのを見られる貴重な作品です。弟の同級生役として内田伽羅さん、橋本環奈さん、平祐奈さんなども出演しています。
物語の中で成長をしていく子ども達、クライマックスの一番列車がすれ違う瞬間のシーン、子ども達の冒険を優しく見守る大人たち、登場人物の様々な気持ちが伝わってくる見どころが多い作品です。そして九州新幹線の全線開通は2011年3月12日。現実では開通の前日に東日本大震災が起き、予定されていた大規模なイベントは中止・変更されました。映画の中では何事もなく、全線開通の日を迎えている点でも、ぜひ観てほしい映画です。
『若おかみは小学生!』
2018年9月21日公開の映画『若おかみは小学生!』は小学生向けの人気児童書シリーズが原作の劇場アニメ映画です。主人公は小学6年生の女の子。両親を交通事故で亡くし、祖母の温泉旅館「春の屋」で暮らすことになって、若おかみとして、旅館を手伝っています。次々とやってくる変わったお客様をもてなすために、若おかみとして毎日奮闘する様子が描かれる笑いあり涙ありの物語です。
若おかみとして、どんなお客様に対しても誠実で熱心、大人も一緒になって問題を解決していく様子が微笑ましく、主人公の女の子にだけ見えるユーレイのキャラクターも可愛くて魅力的です。お客様が抱える様々な問題を若おかみとして解決していくストーリーも見応えがあるのですが、物語が進んでいくうちに両親を交通事故で失い、主人公が一人生き残ったことの心の傷と向き合っていく展開には、大人も心が大きく揺り動かされます。

児童書のアニメ映画ということで、子ども向けかと思いきや、大人からの評価も高く、上映館が拡大されたり、再上映されたりした映画です。
2025年9月20日(土)放送のZIP-FM「Sparkling」内のコーナー「Sparklingrammar」で紹介した映画をまとめました。
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