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2025-09-02

名古屋のシネマスコーレで映画『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部』3部作公開中!初日のイベント&上映後の舞台挨拶に潜入 近未来を描いたつもりが、時代が追いついてきた?!


 

2025年1月に東京で公開され、8月30日~9月12日までシネマスコーレ(夜の部)で上映される映画『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部』3部作、第1弾『ペルソナ』、第2弾『名前のない詩』、第3弾『faith』は知能機械犯罪とそれに関わる検察・警察・司法の姿が描かれたSF法廷サスペンスです。こちらの3作品は日替わりで交互上映という形で上映されます。またロケ地は岡崎市、一宮市、南知多市など愛知全般とご当地映画としても楽しめます。脚本・監督は下向拓生さんで、長野県でAIエンジニアをしながら映画製作に邁進する高熱量のクリエーターです!

映画『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部』の舞台は個人の思考を学習したAI(デジタルツイン)が一般的に広まり、AIが感情を持ち始めた平成39年…AIを被告人として起訴できる法律が施行される社会。新米検事が“喋る検察官バッジ”のテンを相棒に被告のAIを取り調べたり、AIアプリを利用して事件を調査したりと、わたしたちの未来を予言しているような世界が広がり、「近未来を描いたつもりが、時代が追い付いてきた」とも感じさせる作品です。

公開初日、下向拓生監督と出演者の涼夏さん、荻下さんが公開コメンタリーや舞台挨拶に登壇!リモートで合田純奈さん、辻瀬まぶきさんも登場しました。ロケ地について、撮影中のあれこれ、出演シーンに向けた役作りなど盛りだくさんのトークとなったイベントの様子をご紹介します。(取材日:2025年8月30日)

8/30から映画『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部』三部作がシネマスコーレで公開 一宮市・岡崎市・南知多町など愛知で撮影

第1弾『ペルソナ』の映像を見ながら解説&出演者座談会の公開コメンタリー「初の試みなので、楽しみです」撮影裏話に参加者興味しんしん

映画『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部』第1弾の『ペルソナ』は2023年に公開され、本作の序章的な役割を担った作品です。新人検事の米子天々音がAIに関わる犯罪を起訴するために奔走する姿は3部作に通底するものの、『ペルソナ』は自死したVチューバ―女性(佳奈江)の分身であるマネキンAI(AIカナエ)を取り調べるなか、AIが「私は殺されたんです」と供述したことで、女性を死に追いやったの人かAIかという裁判が始まる…というストーリーです。

その第1弾の映像を流しながら監督が解説したり、出演者達が座談会のようにトークしたりする公開コメンタリーが、第2弾の『名前のない詩』の上映前にシネマスコーレ2Fインディスペースで行われました。リアル会場の観客もオンラインの視聴もアリという下向監督にとって初の試みです。この日登壇したのは下向監督、裁判長:石津役の荻下英樹さん、裁判長:江坂役の涼夏さん、リモートで佳奈江・AIカナエを演じた合田純奈さんです。質問用のラインチャットに観客は入れる仕組みになっており、会場・リモートで同じ時間を楽しむ興味深いイベントとなりました。

下向監督は「公開コメンタリーは初めての試みで、とても楽しみです。裏話、いっぱい喋って行きましょう。3秒以上の沈黙をしないように!」とリラックスした感じで話し、涼夏さん、荻下英樹さんが「どこまで喋っていいのか分かりませんが…」とノリノリな様子で反応。リモートで参加の『ペルソナ』のカギとなる存在(Vチューバー&AIカナエ)を演じた合田さんの作中衣装が話題になると合田さんは「あれは、一部を除いて自前です。なんだか自分のクローゼットを見せているようで照れますね」とコメント。

チャットから監督が着用している『INTER::FACE』のTシャツが販売グッズ化しているかという質問が寄せられると下向監督は「非売品です。1万人くらい欲しいと言ったら商品化しましょう」と冗談っぽく答えました。また主人公の相棒と言うべきAI(デジタルツイン)である検事バッジの「テン」のグッズ化の要望に監督が「一万人くらいの人が欲しがらないと…」と再び言うと会場内が笑いに包まれました。下向監督は自身のデザインを元に、電子工作が得意な後輩がテンの動きを作ってくれたと話し、桐箱に入った「テン」を会場の皆さんに見せました。

3体作った「テン」のうち1つは機嫌が悪かったなどの裏話の数々に、観客は興味津々で耳を傾けました。涼夏さんは「テンってかわいいですよね」、荻下さんは「猫っぽい気質ですよね」とテンのキャラクターにメロメロの様子を滲ませました。

岡﨑・一宮・秋葉原などロケ地について語る 地下にある主人公の部署の配置は「マインクラフトみたい」に工夫

下向監督は津田寛治さん演じる那古乃市元市長役がインタビューを受ける岡崎市の本多忠次邸のシーンが流れると、「インタビューを受けるシーンを1階で、主人公(吉見茉莉奈さん)が大前りょうすけさん演じる元市長秘書と出会うシーンがを2階で撮影しました。一般のお客さん方がいる日だったんですが、協力して下さって無事に撮影できました」と感謝を示しました。当時、大前さんはお昼のラジオの生出演のため早朝から撮影し、その後ラジオ出演、夜の一宮のロケで撮影と大忙しだったと振り返りました。下向監督は大前さんの横顔が映ると「この顔!僕好きなんですよ」とベタ褒め。大前さんの中京テレビなどの番組の時とは違う表情に注目です。

本多忠次邸は外観内装共に素敵で、更にステンドグラスが印象的な建物です。日中の撮影ではステンドグラスがクリアに撮れないため照明部が工夫したと下向監督が明かすと、東京から参加の裁判長役の荻下さんは「ここ(名古屋)から近いの?」と関心を見せ、明日にでも行きたいと話しました。また一宮市役所は警察署として登場し、食堂や階段、外観が登場しています。警察署内にある主人公たちのオフィスは秋葉原にあるレンタルルームとのことです。涼夏さんがその秋葉原の現場について「地下にある部屋でしたね」と話すと下向監督は「湿気があって、書類を格好良くめくりたかったけど上手くできなかった…」と苦笑い。段ボールが収められた棚に囲まれた空間を、場面ごとに工夫して配置していく作業は割と好きだった」と監督が明かすと、荻下さんは「マインクラフトみたい」と率直な感想を言い、観客たちの笑顔を引き出していました。

法廷シーンは東京某所で撮影したとのことです。荻下さんは「裁判所や拘置所、留置所のような部屋が集まったところです」と教えてくれました。涼夏さんは「留置場のところでお弁当を食べましたよね」と振り返り微笑みました。このように第1弾の『ペルソナ』の映像が流れる間、次から次へと照明や音楽のこだわり、出演者について、脚本の工夫などが語られました。エンドロールの音楽が盛り上がるところで下向監督が「ここのタイミングで津田さんの名前が出るようにしたんです!」と声に力を込めると客席から「こんなに細かいところまで計算しているのかぁ」とため息が漏れていました。このあと上映される第2弾『名前のない詩』の前に行われた、下向監督と出演者の想いがぎっちり詰まった公開コメンタリーは大成功と言えるでしょう。

第2弾『名前のない詩』推しの曲をもっと聴きたくて製作を決意?! 下向監督「僕のために曲を作ってくれたんです」とニッコリ

映画『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部』第2弾の『名前のない詩』は人気インディーズバンドのボーカルが通り魔事件に巻き込まれ、その目撃者は彼のスマホにインストールされた歌詞生成AIのみ…バンドメンバーと検事米子が曲作りを通じて歌詞に隠された犯人手がかりを探すというストーリーです。バンドメンバーの青春譚とSF法廷ミステリーがミックスされた第1・3弾とは異なるテイストの作品です。『名前のない詩』の上映後に事前に行われた公開コメンタリーに登壇した下向拓生監督・荻下英樹さん・涼夏さんが登場し、本作のキーボディスト役の辻瀬まぶきさんがリモートで参加しました。

第2弾の『名前のない詩』の脚本を書いたきっかけについて、下向監督は「大好きなインディーズバンドのボーカル・ギターをしていた小野優樹さんと出会ったのちに、そのバンドが解散して活動休止になりました。でも彼の音楽を聴きたいと思っていました」と話し、「僕の最初の作品の『センターライン』という映画の主題歌をお願いしたら書き下ろしてくれて…僕のために曲を作ってくれたんです」とニッコリ。そして「それが嬉しくて”もっと聴きたい”と欲が出て、ストーリーを考えて曲を作ってもらおうと思いました」と意外な理由を明かしました。

音楽劇という単体でなく『INTER::FACE』に組み込んだ経緯について荻下さんが質問すると、下向監督はバンド物の作品は国内外問わずいろいろ製作されており新鮮味がないと感じたと語り、「じゃあ、僕の一つの軸であるSFとかサスペンスとかを組み合わせたら新しい切り口になるかなと思って、第2弾にしようと考えました」と答えました。第1弾のAIカナエが、第2弾のバンドTシャツを着ているなど繋がりが感じられるように意識したところも加えました。

初セッションで息ピッタリ 劇中バンドメンバーは各々で楽器練習 裁判官役の荻下さん・涼夏さんはDVD研究や裁判の傍聴で役作り

劇中のバンドメンバーは実存するバンドかどうかを涼夏さんが尋ねると、リモートの辻瀬さんが「違います!」と言い、「でも撮影中エキストラの方々に本当のバンドですかって聞かれるくらい雰囲気がよかったと思います」と声を弾ませました。下向監督は「バンドメンバー役は楽器が得意な俳優さんをキャスティングさせてもらって、映画のために”yusqua”というバンドを演じてもらいました」と明かし、「基本的に楽譜を渡して、各自で練習してくれと頼みました」というと客席は役者たちの努力に驚いた表情をみせました。

バンドメンバー役同士のコミュニケーション方法を涼夏さんが質問すると、辻瀬さんは「撮影は3日間でした。初めて彼らに会って撮影前日にホテルで楽器なしのセッションをしたり、中華料理屋さんでご飯を食べたりして仲よくなっていった感じです。撮影日に初めて楽曲を合わせた感じでしたね」と振り返りました。撮影場所は名古屋市南区のJBスタジオです。下向監督は「とても素敵な箱(ライブハウス)で、予算面でもクリアできて良かったです。冒頭とラストのとても大事なライブシーンを1日で撮りました」と満足そうな表情を浮かべました。

辻瀬さんは「裁判官役だと、どんな役作りをしたんですか」と逆質問。裁判長役の荻下さんは「DVDで映画『三度目の殺人』(2017年公開)『それでもボクはやってない』(2007年公開)を監督に勧められて鑑賞しました」と話し、涼夏さんは「実際の裁判を傍聴しました。傍聴マニアになってしまいそうになりました」と答えました。下向監督は「裁判シーンにも力を入れています。僕が気に入っている裁判シーンは、次回の公判のスケジュールを決めるところです。『それでも僕はやっていない』という映画でこの流れを知り、実際に傍聴してそのやり取りを目撃して、リアルに行われているこの件を取り入れたいなと思いました」と話しました。

ミステリーとしての面白さの話題になって涼夏さんが「コナンみたいな印象があります」と感想を言うと下向監督は「コナン好きですよ!でも『金田一少年の事件簿』、特に初期の頃が好きなんです」と付け加え、『金田一少年の事件簿』のある事件のトリックから本作のトリックがインスパイアされていると明かしました。そのトリックの内容が説明されると荻下さんは「すごいですね」と素のリアクションをして場を和ませました。舞台挨拶の後はサイン会が行われ、17時からスタートした公開コメンタリーから参加している熱心なファンや、映画を観た人たちとの交流を楽しんでいました。9月12日までシネマスコーレで交互上映される映画『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部』3部作、ぜひ劇場ででご覧ください。

9/6(土)7(日) シネマスコーレで舞台挨拶開催!下向拓生監督、大前りょうすけさん、小川真桜さん登壇予定

『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部』3部作の公開を記念した、下向拓生監督はじめ出演者の話が聞ける舞台挨拶は以下の通りです。

①『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部 faith』
日時:9月6日(土)19:00の回にて
登壇者:下向拓生監督、大前りょうすけさん(秘書役)、小川真桜さん(声の出演)

②『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部 名前のない詩』
日時:9月7日(日)19:10の回にて
登壇者:下向拓生監督

【料金】
当日券:一般1800円 学生1300円 シニア1300円
会員1300円
*前売り使用可。当日窓口での引き換えが必要です。
*招待券・完走スタンプカードは使用できません。
*当日9:40ごろより劇場窓口にてチケット(整理券)販売します。
シネマスコーレでの予約受付はできません。

作品概要

『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部 ペルソナ』『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部 名前のない歌』『INTER::FACE知能機械犯罪公訴部 faith』

8月30日からシネマスコーレで3作品交互上映

映画グッズ

脚本・監督・編集:下向拓生

キャスト:
吉見茉莉奈 大山真絵子 入江崇史 澤谷一輝 大前りょうすけ / 津田寛治

『01 ペルソナ』
合田純奈 冥鳴ひまり(VOICEVOX)松林慎司 みやたに 長屋和彰 荻下英樹 星能豊 南久松真奈 青山悦子 小林周平

『02 名前のない詩』
中山琉貴 小松原康平 アビルゲン 松村光陽 辻瀬まぶき 澤真希 涼夏 美南宏樹 藤原未砂希 平井夏貴

『03 faith』
長屋和彰 松本高士 香取剛 星能豊 松林慎司 もりとみ舞 橋口侑佳 長坂真智子 井上八千代 原田大輔 小川真桜

~スタッフ~
撮影監督:名倉健郎

撮影:名倉健郎 山縣幸雄 水島圭輔

照明:水島圭輔

録音:風間健太 ひらつかかつじ

合成協力:山縣昌雄

スタイリスト:SHIKI

ヘアメイク:伊藤佳南子

美術:酒井拓人

スチル:内田綾乃 岡本ミヤビ

音楽:RYOSHI TAKAGI

劇中歌:ワスレナ 小野優樹 青地徹

エンジニア:平崎真澄

制作:美南宏樹 松田将大郎 倉橋健 村瀬裕志 涼夏

法律監修:弁護士 鈴木成公

衣装協力:国島株式会社

名古屋空撮映像協力:前原桂太

宣伝デザイン:大井佳名子

ロケーション協力:いちのみやフィルムコミッション 岡崎市観光推進課 旧本多忠次邸 東海愛知新聞社 日本陶磁器センター 料亭菊水
知多半島フィルムコミッション 南知多ビーチランド 津島市シティプロモーション課

製作:Production MOZU / NAGURA TEAM

配給:サンタバーバラ・ピクチャーズ

公式HP:interface2027.com

クレジット:©2025 INTERFACE

 


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