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2025-08-09

ZIP-FM「Sparkling」(2025年8月9日放送)〈“戦後80年”太平洋戦争を題材にした映画〉


 

2017年7月にスタートした名古屋の映画情報サイトCine@nagoya(シネアナゴヤ)は〝名古屋でもっと映画を楽しもう!″を合言葉に名古屋を生活圏とする皆さんに向けて名古屋に特化した映画情報を発信しています。「名古屋で映画に携わる活動がしたい」「名古屋で映画の魅力を伝えたい」という想いではじめたCine@nagoya(シネアナゴヤ)は今年でスタートから8年目。サイトの運営とあわせて、シネマアナウンサーという肩書きで映画イベントの司会やインタビュアーとしてのお仕事をしている水野由美子に面白いお声かけをいただきました。ZIP-FMで毎週土曜日13:00~16:00に放送、清里千聖さんがナビゲーターをしている「Sparkling」内のコーナー「Sparklingrammar」で映画インフルエンサーとして、毎月第2週目にレギュラーで出演し、テーマにあわせた映画を紹介しています。

5回目となる2025年8月9日(土)の放送では〈“戦後80年”太平洋戦争を題材にした映画〉を紹介しました。実際に戦争を体験した人から話を聞くことが難しくなってきている今、映画は当時の人たちの気持ちを知る一つの方法なのではないでしょうか?戦争映画と聞くと「観ると辛く悲しい気持ちになってしまう」「社会科の勉強みたい」と身構えてしまう人もいるかもしれませんが、このタイミングで知れてよかったと思える映画をピックアップしてみました。ラジオ出演に連動する形で、番組でご紹介した映画をまとめました。

放送はradikoでも聴けます!

映画『雪風 YUKIKAZE』

8月15日(金)より公開となる映画『雪風 YUKIKAZE』は戦後80年の節目に描かれる、実在の駆逐艦「雪風」を巡る壮大なヒューマンドラマです。主演の竹野内豊さんが演じる艦長・寺澤一利の下、苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た“幸運艦”と呼ばれた一隻の駆逐艦「雪風」。太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」の史実がもとになっていて、役所広司さんが山本五十六を演じた映画『聨合艦隊司令長官 山本五十六』(2011年公開)の脚本家である長谷川康夫さんによるオリジナルストーリーです。長谷川さんは資料や関連書籍を徹底して読み込み、実際にその場にいた方から直接、話を聞き、脚本を作っていったそうです。

8月4日に名古屋で行われた舞台挨拶付き先行上映会で、竹野内さんは「脚本を初めて読んだとき“これまでにない戦争映画”だなと感じました」と話していて、「“必ず生きて帰る、生きて還す、命を繋げていく”ということが大きなテーマ」と伝えていました。また、若き水雷員・井上壮太役の奥平大兼さんは「当時のことについて、知らないことが多すぎた」と本作に関わって感じたそうで「日本人として知っておいたほうがいいこと、大人になって、子どもができたら、子どもにも伝えたい」とも話していました。全乗員たちから愛される水雷長・佐々木伊織役の山内圭哉さんが「僕らの仕事の醍醐味はそれぞれの時代を疑似体験できることだと思います」と話し出し、死が間近にあった当時について「本当につらいんです」と撮影中の心理状態を伝えました。

また、山内さんが「緊張と緩和の、緩和の部分の描き方が独特でリアリティがあっていいなと思いました」と脚本を読んだ時の印象を話していたように、緊迫の戦闘シーンもあるのですが、日常を描いたシーンや乗組員たちの何気ない会話に心が動かされます。そして、映画のラストからエンドロールにかけての演出も素晴らしく、80年前からのメッセージを受け取った気持ちになります。

【レポート】「当時を生きた人々の心情を体感」映画『雪風 YUKIKAZE』先行上映会 in 名古屋 竹野内豊さん、奥平大兼さん、山内圭哉さんが舞台挨拶に登壇

映画『木の上の軍隊』

7月25日から公開中の映画『木の上の軍隊』は太平洋戦争末期の1945年から沖縄県伊江島で終戦を知らずに2年間に渡ってガジュマルの木の上で生き抜いた日本兵の実話に基づく物語で、堤真一さん、山田裕貴さんのW主演作です。

堤真一さんが厳格な宮崎出身の少尉・山下、山田裕貴さんが沖縄出身の新兵・安慶名を演じています。1本の木の上で一緒に生活をすることになった2人、2人のキャラクターの対比や関係性が徐々に変わっていく点にも注目です。

冒頭の戦闘シーンは胸を締め付けられますが、その後は二人の兵士のやり取りが続いていきます。時代に翻弄されながらも、過酷な状況の中で、必死に生き抜いた2人の姿、戦争の悲惨さ、愚かさを感じ、戦争が人の心にどれだけの傷を負わせるのかが伝わってくる作品です。伏見ミリオン座、ミッドランドスクエア シネマ、109シネマズ名古屋などで上映中です。

 

映画『この世界の片隅に』

8月1日より全国で期間限定上映されている映画『この世界の片隅に』は終戦前の広島・呉を舞台に、18歳で突然の縁談、新しい生活を始めたすずを主人公に、戦時中の家庭の暮らし、戦況が悪くなっていく日常を丁寧に描いているアニメーション映画です。漫画家のこうの史代氏による原作を実力派の片渕須直監督が映画化、主人公のすずの声をのんさんが担当したことも話題になりました。

2016年の公開時、口コミで評判広がり、上映館も増えていき、異例のロングランヒットとなりました。2016年11月12日の公開から、2019年12月19日まで、日本国内の映画館で1133日間に渡って上映が続きました。さらに、2019年12月20日からは『この世界の片隅に』に新しいエピソードを加えた新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』も公開され、多くの人が劇場に詰めかけました。

映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』伏見ミリオン座で片渕須直監督舞台挨拶とサイン会

最初の公開から9年、すずさん100歳の年に、期間限定上映されているのですが、決定から続々と上映館が増え、名古屋エリアでは伏見ミリオン座、三越映画劇場、ミッドランドシネマ名古屋空港、イオンシネマ名古屋茶屋などで上映されています。

戦争によって大切なものが失われていく中ですずはどうやって生きていくのか、日常の大切さを感じさせ、公開当時に観た方でも、改めて見てみると新たな発見もあるので、終戦80年の節目に家族でも観やすい映画です。また片渕須直監督が全国の映画館を巡って、連日、舞台挨拶が行われていて、8月15日には伏見ミリオン座でトークショーが開催されます。チケットはこちらから

ミニシアターでの特集上映

シネマスコーレでは【戦争を考える2025・夏】特集上映が行われています。8月9日~15日にはアメリカ国防総省が撮影していた膨大な裁判記録のフィルムから編集・制作した4時間半強の長さのドキュメンタリー『東京裁判 4Kデジタルリマスター版』、塚本晋也監督による『野火』『ほかげ』などの上映が行われます。

ナゴヤキネマ・ノイではドキュメンタリー映画『黒川の女たち』が8月22日まで上映されています。岐阜県白川町黒川から満洲に渡った黒川開拓団、終戦後に満州の地で現地住民からの襲撃から身を守るためにソ連軍に助けを求め、その代償として、数えで18歳以上の女性15人をソ連軍に差し出しました。実際にあった性暴力の事実を公にした女性たちの告白と尊厳の回復を求める活動を描いた作品です。

性暴力・差別・誹謗中傷 戦時下で起きた実体験を語る女性たちの変化を描いたドキュメンタリー映画『黒川の女たち』松原文枝監督にインタビュー

2025年8月9日(土)放送のZIP-FM「Sparkling」内のコーナー「Sparklingrammar」で紹介した映画をまとめました。

番組内でお話した「ミニシアター・カプセルトイ」やナナちゃん人形の映画コラボの記事は以下をチェックしてくださいね!

名古屋のシネマスコーレで「ミニシアター・カプセルトイ」にチャレンジ!ゲットしたのは“あのミニシアター”のアクキーでした!

名古屋に“南海MERナナちゃん”出動!劇場版『TOKYO MER ~走る緊急救命室~南海ミッション』をナナちゃんが全力応援!

放送はradikoでも聴けるので、こちらをチェックしてくださいね!
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