劇場版『鬼平犯科帳 血闘』松本幸四郎さんと市川染五郎さんが名古屋舞台挨拶に親子で登壇
5月10日(金)より公開中の劇場版『鬼平犯科帳 血闘』は池波正太郎さんの生誕100周年を記念して、人気シリーズでベストセラー小説『鬼平犯科帳』を松本幸四郎さん主演で映画化した作品です。鬼平こと長谷川平蔵役に幸四郎さん、若き日の鬼平こと長谷川徹三郎役に幸四郎さんの息子である市川染五郎さん、親子で一つの役を演じていることでも話題の本作。公開3日目に名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで舞台挨拶が行われ、上映後のスクリーンの前に幸四郎さんと染五郎さんが登壇しました。
名古屋で食べた美味しいモノの話から本作の撮影で印象に残ったシーンやワンカットで撮影した殺陣についてのエピソードを披露。観客からの質問にも答え、歌舞伎と映像の違いについて感じたことを話すなど、貴重な話もたくさんしてくれました。(取材日:2024年5月12日)
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初めてのコンパル・エビフライサンドに「すごいテンションが上がっています」
劇場版『鬼平犯科帳 血闘』は松本幸四郎さんが“新たな鬼平”として主演する「鬼平犯科帳」SEASON1のひとつで、テレビスペシャル「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」、連続シリーズ「鬼平犯科帳 でくの十蔵」「鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛」も制作されています。1月に時代劇専門チャンネルで放送され、歴代最高視聴率を獲得し、5月11日には東海テレビで地上波放送もされたテレビスペシャル「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」に続く劇場版の公開3日目に、名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで公開記念舞台挨拶が行われました。上映後の観客の前に鬼平こと長谷川平蔵役の幸四郎さん、若き日の鬼平こと長谷川徹三郎役の市川染五郎さんが登場しました。
幸四郎さんは「今日はご来場いただき、本当にありがとうございます」と名古屋の観客に感謝の気持ちを伝え、染五郎さんが「やっと職人たちのこだわりの結晶が多くの皆さんに届くこと、嬉しい気持ちでいっぱいです」と爽やかに挨拶。幸四郎さんは2018年に御園座のこけら落とし公演で、父である松本白鸚さんと共に親子で襲名披露をしたことを振り返り「名古屋は芸処と言われていて、お客さんが真剣に見入っていただいていることを感じられれる場所」と話しました。また名古屋メシについて聞かれると「名古屋で食べる味噌、エビフライ、山下監督にちなんで、世界の山ちゃんにも親しみがあり、和菓子もあって、キリがないですね」とニッコリ。
染五郎さんはまだ歌舞伎の公演で名古屋に来たことがなく、これから長期で滞在できる機会を楽しみにしていることを述べ「控室でコンパルのエビフライサンドをいただきました」と発言。コンパルを知ってはいたけれど行ったことはなかったそうで「ずっと気になっていたので食べられて嬉しくて、すごいテンションが上がっています」と率直な感想を伝える様子が微笑ましく感じられたのか会場からは拍手が起きていました。
コンパルのエビフライサンドは映画キャンペーンで来名する俳優さんの中にもファンが多い一品です。舞台挨拶でも話題になることも多いんですよね!
大泉洋さん:名古屋のお昼は海鮮丼!?コンパルのエビフライサンドも欠かさずに!
染五郎さんの殺陣は97点!?「100点を目指します」「クライマックスの殺陣のシーンは一番高揚」
お互いに印象に残ったシーンを聞かれると、幸四郎さんは「殺陣ですかね。自分の殺陣も、染五郎の殺陣もかなり切れ味が良く、殺陣師の先生にずいぶんと指導していただいて、その成果が出たのではないか」と、劇場版は戦いや立ち回りのシーンが多く、スケールが大きくてダイナミックな映像になっていることをアピールしました。染五郎さんの殺陣に点数をつけるならばと聞かれた幸四郎さんは染五郎さんに目線を送りながら迷った様子を見せて「どうしようか、そうですね。コンパルを食べたという発言で引いて、97点」と答え、隣に立つ染五郎さんは「100点を目指します!」と客席を沸かせました。
舞台挨拶後半の観客からの質問で、大変だったこと、楽しかったことを聞かれた際にも染五郎さんは「殺陣のシーンっていうのがすごく見どころの一つです」と答えていて「クライマックスの殺陣のシーンは、ワンカットで最初から最後までずっとカメラを回しっぱなしで、一発で撮ったシーンです」と話していました。ドラマと映画を同時に撮影している中で「一番最後のクランクアップのシーンだったので、自分の気持ちが一番高揚していました」と振り返り「このシーンで、銕三郎を演じ収めなければいけないプレッシャーもありました。アクションにはすごく興味があったので、楽しみながら、大変さを味わいながら挑んだシーンです」と最も印象に残っているシーンだと話しました。
「映像のほうがライブだと思います」「京都にこんなに過ごしやすい時期があることを始めて知りました」
池波さんが作品執筆にあたって長谷川平蔵のモデルにしたとされるのは、幸四郎さんの祖父である初代松本白鸚さんで、最初のテレビシリーズでは平蔵を演じました。そして、平成元年から28年に渡って続いたテレビシリーズでは幸四郎さんの叔父である二代目中村吉右衛門が平蔵を演じました。
「鬼平犯科帳」が長い期間に渡って愛されている理由について、幸四郎さんは「勧善懲悪の話ではありますが、登場人物全ての人間が描かれているドラマです」「人と人とが出会ったからこそ生まれる出来事、知る出来事、学ぶこと、楽しいこと、悲しいこと、出会わないと事が進まないのが時代劇。人とのつながりを感じてもらえるのはいつの時代でも変わらない」と話しました。また観客からの質問で中村吉右衛門さんの鬼平犯科帳について質問されると「僕自身は叔父の鬼平犯科帳をリアルタイムに見ていた世代です。かっこいいし面白いし素敵だし感動の連続でした」と伝え、最後のメッセージでも幸四郎さんは「縁のある作品をやらせていただくというのは本当に幸せに思っています」「歴史ある鬼平を敬いながら、新たな鬼平チームで、新たな鬼平がスタートしました」と力強く語っていました。
幸四郎さんは観客から歌舞伎の舞台と映像の違いで意識したことを聞かれると「舞台は幕が開いたら何があっても止まらないのですが、映像の場合は一つ一つ細かく撮っていきます」と役を演じる部分は同じだと言いながら「映像はある意味、一期一会というか、同じことは2度できないという積み重ね。瞬発力と集中力が必要だなと感じています」と話しました。「映像のほうがライブだなと思います。これは昨年の今頃の撮影なので、今、同じことはできないですね」と舞台と映像の両方を経験している役者として感じていることを話もしてくれました。
昨年の5月、6月に撮影が行われたことについて幸四郎さんは「京都で撮影すると真夏か真冬、暑いか寒いしかない国だと思っていましたので、京都にこんなに過ごしやすい時期があることを始めて知りました」と観客を笑わせ「京都の松竹の撮影所、世界一の職人が集まった現場で傑作を作らせていただきました」と完成した作品のクオリティの高さを観客にアピールしていました。
作品概要
2024年5月10日(金)より全国ロードショー!
キャスト:松本幸四郎 市川染五郎 仙道敦子 中村ゆり 火野正平 北村有起哉 柄本明
原作:池波正太郎『鬼平犯科帳』(文春文庫刊)
監督:山下智彦 脚本:大森寿美男 音楽:吉俣良
エグゼクティブ・プロデューサー:宮川朋之(日本映画放送)
プロデューサー:田倉拓紀 永富康太郎 足立弘平
アソシエイトプロデューサー:秋永全徳 原作監修:菅谷和紀
撮影:江原祥二(JSC) 照明:杉本崇(テレビスペシャル/劇場版) 奥田祥平(連続シリーズ)
美術:倉田智子 録音:松本悟 シニアVFXスーパーバイザー:尾上克郎
制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター
制作:松竹
配給(劇場版「鬼平犯科帳 血闘」):松竹
製作幹事:日本映画放送
© 「鬼平犯科帳 血闘」時代劇パートナーズ
「鬼平犯科帳」SEASON1公式ホームページ https://onihei-hankacho.com
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