観客動員数100万人突破の映画『アウトレイジ 最終章』愛知県・名古屋市での撮影スポットは?
北野武監督によるバイオレンス・エンターテイメント作品、暴力団同士の抗争を描いた『アウトレイジ』シリーズの最新作として10月7日に公開された『アウトレイジ 最終章』は、その内容とともに出演者たちの凄味のありすぎる芝居に絶賛の声が多くあがっています。10月30日に観客動員数が100万人を突破したことが明らかになりました。
観た人の度肝を抜き、記憶に残り続けるであろう映画『アウトレイジ 最終章』には愛知県内および名古屋市内で撮影が行われたシーンがあることがわかりました。映画を観ていても全く気がつかなかったのですが、愛知・名古屋ロケが行われたシーンをご紹介します。
Contents
きっかけはエンドロール
映画『アウトレイジ 最終章』のエンドロールで名古屋市内にあるホテルの名前を発見し、もしやビートたけしさん演じる大友と大森南朋さん演じる市川がホテルの宴会場で散弾銃をぶっ放すシーンは名古屋のホテル撮影されたのでは!?と思い、なごや・ロケーション・なびに問い合わせてみたところ「ホテルでの撮影はおこなっていない」との返答がありました。
エンドロールに名前のあったホテルは愛知県内や名古屋市内で撮影をした際のキャストとスタッフの宿泊場所として協力をいただいたホテルとのことでした。しかしこれで、愛知県内や名古屋市内で撮影が行われていたことがわかったので、実際に撮影に使われた場所やシーンついて『アウトレイジ 最終章』の中部地区宣伝担当の方に教えていただきました。
北野武監督3作連続の愛知・名古屋ロケ
映画『アウトレイジ 最終章』で愛知・名古屋で撮影が行われたことがわかり、北野監督は3作品連続で愛知・名古屋でロケを行われたことになります。2012年公開の映画『アウトレイジ ビヨンド』の中で国土交通省という設定で使われていたのが名古屋市役所であることは、かなり有名な話です。そして2015年公開の映画『龍三と七人の子分たち』では多くのシーンが名古屋市内で撮影されました。
映画『龍三と七人の子分たち』の舞台は関東近郊なのですが、映画の撮影は名古屋市内の柳橋市場や久屋大通公園などでも行われ、名古屋の方にとっては馴染み深い風景がたくさん登場します。109シネマズ名古屋で開催された河村たかし名古屋市長と大村秀章愛知県知事も登壇された舞台挨拶で北野監督は「東京では大掛かりな撮影が難しいが、名古屋市は映画に対する協力体制がある」という主旨の発言をされていたので、今回の『アウトレイジ 最終章』でも愛知・名古屋での撮影することを決められたのかもしれないですね!
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映画『アウトレイジ 最終章』愛知県内・名古屋市内での撮影スポット
愛知県自治センター
大友が取り調べを受け、警視庁から出てきて白竜さん演じる李が出迎えるシーンの撮影は、名古屋市中区にある愛知県自治センターで行われました。愛知県自治センターは名古屋の官庁街エリア内にあり、近くには市役所や県庁もあります。建物の外観の雰囲気が警視庁に似ているということで、撮影に使われたそうです。
中部国際空港セントレア・空港島
『アウトレイジ 最終章』では、大友や市川が韓国から日本にやってきたシーンの撮影が中部国際空港セントレアの周辺や周回道路などの空港島で行われました。大友が空港の車寄せで李の車に乗り込むシーンや松重豊さん演じるマル暴の繁田が李の車を止めるシーン、大友と市川が合流するシーンなど映画の中では東京や大阪などの設定だと思われますが、実は愛知県常滑市での撮影だったんですね。
衣浦港臨港道路
愛知県半田市にある衣浦港臨港道路では、映画のクライマックスとも言える大友の重要なシーンの撮影が行われました。あのシーンを愛知県で撮影してくださったとは、北野監督の愛知への思い入れの強さを感じずにはいられませんでした。映画『アウトレイジ 最終章』に登場する海や海沿いの道路のシーンの多くが愛知県で撮影されたものだそうです。
スポンサーリンクご紹介したように、映画『アウトレイジ 最終章』には愛知県内や名古屋市内で撮影されたシーンがありますが、映画の舞台は関東・関西・韓国であり、名古屋感や愛知感は一切出てきません。言われなければ愛知や名古屋で撮影したとは気がつかないと思います。それでも、自分が住んでいる街や知っている場所で撮影が行われたということがわかるとなんだか嬉しくて、もう一度スクリーンで確認したくなりました。
そして今回、改めて感じたのはエンドロールには様々な情報がたくさん隠されているということです。映画館ではエンドロールが始まると席を立たれる方も多くいるようですが、映画の余韻に浸りながら、エンドロールの細かい文字を追っていると、映画制作のあんなことやこんなことに気づくことができるかもしれません。
『アウトレイジ 最終章』をまだ観ていない方はもちろん、一度観た方もぜひ、映画館で名古屋・愛知のあの場所を発見してみてはいかがでしょうか?
作品概要
前作から5年。関東の山王会と 関西の花菱会による巨大抗争の後、ビートたけしさん演じる大友は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサーの下にいました。取引のため韓国滞在中の花菱会幹部がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまったことをきっかけに、国際的フィクサー・張グループと巨大暴力団組織・花菱会が一触即発の状態に。また花菱会の内部でも卑劣な内紛が勃発し、裏社会の男たちの裏切り、駆け引き、騙し合いが連続し、全面戦争へと突入していきます。
ミッドランドスクエア シネマ ほかにて公開中
監督・脚本・編集:北野武
出演:ビートたけし 西田敏行 大森南朋 ピエール瀧 松重 豊 大杉 漣 塩見三省 白竜 名高達男 光石 研 原田泰造 池内博之 津田寛治 金田時男 中村育二 岸部一徳
レーティング:R15+
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
公式サイト:outrage-movie.jp
上映時間:1時間44分 (104分)
©2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会
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