「ひとつ年下なんですけど本当にしっかりしていて、彰が水上くんで良かった」福原遥さん、水上恒司さんらが映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』名古屋舞台挨拶
12月8日より公開中の映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、愛知県在住の元高校教師・汐見夏衛さんによる同名小説を原作に福原遥さんと水上恒司さんのダブル主演で映画化した作品です。小説はSNSを中心に話題を集め、累計発行部数60万部を突破したベストセラーとなっています。福原さん演じる戦時中の日本にタイムスリップした女子高生・百合と、水上さん演じる特攻隊員の彰を中心に「命の大切さ」や「相手を愛しく思う気持ち」をテーマに、時空を超えた恋を描いた切ないラブストーリーです。
公開から10日、12月18日時点で動員83万人、興行収入10億円を達成し大ヒットスタートとなった本作、公開記念舞台挨拶が大阪を皮切りに、兵庫・博多・愛知・東京の全11館で3日間に渡り実施されました。愛知県名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで開催された舞台挨拶を取材しました。朝一番の上映終了後に主演の福原さん、水上さん、原作者の汐見さんが登壇しました。観客からの質問に答えるなど終始和やかに進んだ舞台挨拶の様子をレポートします。(取材日:2023年12月19日)
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興行収入10億円を突破!御礼舞台挨拶ツアー最終日に名古屋へ!「今日も絶好調ですね、福原さん!」と言われたワケは??
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は愛知県在住の元高校教師・汐見夏衛さんによるベストセラー同名小説が原作で、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」を始め主演作が相次ぐ福原さんとTBSドラマ「中学聖日記」での鮮烈なデビュー後、話題作への出演が続く水上さんがダブル主演しています。12月18日時点で動員83万人、興行収入10億円を達成し大ヒットスタートとなりました。公開を記念した舞台挨拶が大阪、兵庫・博多・愛知・東京の全11館で3日間に渡り実施されました。名古屋の会場のひとつとなったミッドランドスクエアシネマには福原さん、水上さん、汐見さんが朝一番の上映終了後に登壇。集まったファンとともに大ヒットスタートを祝いました。
たくさんの笑顔と大きな拍手に迎えられた福原さんは第一声でマイクのスイッチが入っていないことに気づき、慌ててスイッチを入れると「あ~~~」と発声。大きな笑いが会場中に広がり一気に和やかな雰囲気に包まれました。続けて「みなさん、こんにちは!今日は朝からお集り頂き、ありがとうございます。楽しい時間を過ごしていってください」と挨拶。水上さんは「今日も絶好調ですね、福原さん!」とイジりつつ「短い時間ですが、よろしくお願いいたします」と客席に向かって声をかけました。また、今作の原作者で愛知県在住の汐見さんは「寒い中、こんなにたくさん、すごい!満席ですね!ありがとうございます!」と笑顔で挨拶しました。
この日の朝に名古屋に到着したばかりだったという福原さんと水上さん。名古屋の印象について聞かれた福原さんは「さっき、ひつまぶしをいただきました。めちゃくちゃ美味しかった!今日、衣装が(お腹が)ぜんぜん見えないから、お腹パンパンになっても大丈夫だと思って!食べまくりました(笑)」と、バルーンブラウスをヒラヒラさせながら嬉しそうに話しました。
水上さんも「めちゃくちゃ美味しかった!」と頷き「(その服は)隠す用なんだね。すごい食べたんだね!(マスコミ席に向けて)あまりフラッシュたかないようにしてくださいね」と笑いながら話しました。さらに、司会者から「福原さん、手羽先も好きなんですよね?」と聞かれると、かぶせ気味に「大好きです!」と元気に返答し会場の笑いを誘いました。
また、愛知県在住の汐見さんは、福原さんと水上さんにおススメしたい名古屋のグルメを聞かれると「コーヒーがとても好きで喫茶店によく行くんです」と名古屋名物のモーニングサービスをおススメしていました。「ゆっくりできる、何時間いてもいいですよっていう空気のお店が多くて。よくそこで執筆しているんですけど。気になった喫茶店があったらぜひ行ってみてください」と話す汐見さんに水上さんから「お詳しいですが、お店の名前は出てこない?」と突っ込まれると「コメダ珈琲、よく行きます!」と即答。水上さんは「東京でも行けますよ(笑)」と再びツッコミながらも「東京でも行きます!シロノワール、美味しい」とフォロー。福原さんも「豆!豆も美味しい!」と付け足し、賑やかなトライアングルトークを披露しました。
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静岡県「可睡ゆりの園」で撮影の一面に咲き誇る“ゆり畑”のシーンを振り返る
舞台挨拶ではティーチインの時間が設けられ、3人が観客からの質問に答えました。今日が2回目の鑑賞という女性からは“いちばん印象に残ったシーンは?”という質問が飛び、福原さんは彰と百合がかき氷を食べるシーンをあげ「唯一というか、いちばん幸せな時間だったなーと思っていて。あんなに笑顔で過ごせた時間も少なかったですし、彰とのふたりだけの時間を大切に大切に楽しんでいる、あの空間が忘れられなくて好きです」と答えました。
水上さんは、質問した女性がいちばん印象に残ったと話す物語後半の“あるシーン”について触れ「彰の人間味が出ていた。彰の弱点であり魅力でもあるシーンだったなと思いました」と自身の演じた役柄について感じていたことを明かしました。その“あるシーン”は物語が大きく動く重要なシーン。ぜひ映画館で、どのシーンのことなのか?と思いを馳せながらご覧頂きたいです。
一方、汐見さんは「ゆり畑の中で2人で夢の話をするところが何回観ても泣いちゃって。過去形で夢を語るっていうところがとても悲しくって。でも、それは百合のその後の人生を決めるシーンでもあるので、とても大事だと思いました」と話しました。物語の中でも印象深いゆり畑のシーンは、静岡県袋井市にある「可睡(かすい)ゆりの園」で撮影されたそうです。4回目の鑑賞で「可睡ゆりの園」がある静岡県から鑑賞に来たという女性からは汐見さんに「(他にもお花はたくさんある中で)なぜユリだったのか?」と問いかけられ、「百合は真っ直ぐで強くて純粋で凛とした女の子のイメージ。それに合う、戦時中でもあまり違和感がない名前にしたいなと思った」と話し「ちなみに、私のひいばあちゃん(の名前)が“ゆりさん”なんです。そのイメージもあって、ユリのお花のイメージがとても合うなと思って」と質問に答えました。
映画のポスターや公式サイトのトップ画面でも印象的なゆり畑の場面ですが、実は撮影当時は花が十分に咲いていない時期だったそうです。劇中に登場するゆり畑はCGを駆使してつくりあげられたもの、という話題になると福原さんは「私たちも完成(した映画)を観て、こんなにキレイなんだというのをそこで初めて感じた」と話しました。そして、水上さんも「ゆり園で撮った日が全体のクランクアップだったんですね。彰が初めて百合を丘に連れて行くのも、夢を語るシーンも同じ日に撮った。そういう意味で撮影の前から1か月半話し合いしながら積み上げてきたものがそこに結集しているような感覚でした」と話し、続けて「やっと終わるな、終わっちゃうなという 気持ちでいっぱいでした」とゆり園での思い出を語りました。
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水上さん「“戦争ってどういうことなんだろう?”と目を向けるきっかけになったら嬉しい」
ティーチインは続き、横須賀から来たという女性の「次回作で共演するならどんな役、関係性を演じたいか?」質問に水上さんが「殴り合ったりしてみたいですね!」と冗談まじり?に話すと、福原さんは「あーちょっと嫌ですねぇ(笑)」と答え、2人の仲の良さを感じるやり取りもありました。同じ質問に福原さんは「(水上さんは)ひとつ年下なんですけど本当にしっかりしていて、お兄ちゃん役とか。“お兄ちゃーん”ってついて行く感じで」と笑顔で話しました。そんな福原さんは水上さんのことを「いっぱい支えてもらって、ほんと戦友というか、この作品を観終わった後に彰が水上くんで良かったなって思えるくらい支えてもらったので感謝しています」と真剣な表情で話しました。
後に、汐見さんは「観た後に心に余韻が残る、自分の生活を見つめ直すきっかけになる映画だと思う。ご友人、ご家族にも伝えて頂いて劇場に呼んで頂けたら嬉しいです」と挨拶しました。水上さんは「4回観てもらった方もいらっしゃったり、有難い気持ちでいっぱいです。百合と彰のラブストーリーを観たあとに、“戦争ってどういうことなんだろう?”って目を向けるきっかけにこの作品がなったら、今この時代に作品を放出した意味があると思っています。その第一歩として、大切な人に“ごめんね”とか“ありがとう”とか愛ある言葉をかけてあげてください。今日はありがとうございました」とメッセージを届けました。
そして、福原さんは「こんなにもたくさん観て頂けて愛して頂けてることに感謝しています。私はこの作品を観て、普通に生活していることが当たり前じゃなくて、すごく幸せで、自分の大切な人がいて、美味しいごはん食べて、夢があって、好きなことに向かって歩める幸せさ、有り難さをすごく感じた作品でした。みなさんにとっても考える、行動できるきっかけになる作品になればいいなと思っています」と話し、続けて「SNSも見させてもらってるんですけど、感想を書いて頂けたら嬉しいです!」と呼びかけました。
ラストには自撮り棒を使い、客席をバックに集まったファンのみなさんとフォトセッションを楽しむ場面もあり終始和やかな雰囲気の舞台挨拶となりましたが、上映中は会場のあちこちですすり泣く声も多く聞こえました。切ないラブストーリーでありながら、今生きていることの幸せを実感できる作品でもあります。ぜひ、大切な方と一緒に映画館でご覧ください。
作品概要
12月8日(金)全国公開
原作:汐見夏衛『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(スターツ出版文庫)
主演:福原遥、水上恒司
出演:伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希 坪倉由幸、津田寛治、天寿光希、中嶋朋子 / 松坂慶子
主題歌:「想望」福山雅治(アミューズ/Polydor Records)
監督:成田洋一
脚本:山浦雅大 成田洋一
音楽:ノグチリョウ
製作:映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ano-hana-movie/
公式X: @ano_hana_movie
© 2023映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会