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2023-12-05

名古屋市出身・寺田心さんスタジオポノック最新作で主人公を熱演!映画『屋根裏のラジャー』名古屋親子試写会で舞台挨拶に登壇!


 

12月15日(金)より公開となる映画『屋根裏のラジャー』は、長編第一作『メアリと魔女の花』が150の国と地域で公開され、世界で鮮烈なデビューを飾ったスタジオポノックの長編アニメーション最新作です。イギリスの詩人・作家のA.Fハロルドによる感動作「The Imaginary」を原作とし、想像から生まれた誰にも見えない少年・ラジャーを主人公に、イマジナリーフレンドたちによる現実と想像が交錯する世界で繰り広げられる大冒険を、スタジオポノックの圧倒的なアニメーションで描いた超大作がいよいよスクリーンに登場します。

名古屋出身の俳優・寺田心さんが、主人公のラジャー役を熱望し長きにわたるオーディションで、その座を勝ち取り今作に参加することでも大きな話題となっています。また、ラジャーを生み出した少女・アマンダ役を鈴木梨央さんが演じ、アマンダの母・リジー役に安藤サクラさん、イマジナリの少女・エミリ役に仲里依紗さん、ラジャー前に現れる怪しげな猫のジンザン役に山田孝之さん、リジーの母・ダウンビートおばあちゃん役に高畑淳子さん、謎の男・ミスターバンティング役にイッセー尾形さん、さらには謎に包まれたオーロラ役を『メアリと魔女の花』(2017年)のヒロイン・メアリを演じた杉咲花さんが演じるなど超豪華俳優陣が集結。更には、イマジナリの老犬役を長い俳優人生で声優初挑戦となる寺尾聰さんが演じているなど、見どころに溢れた作品になっています。

映画の公開に先立ち、ミッドランドスクエアシネマ(名古屋駅前)では親子試写会が開催され、たくさんの子供たちが公開前の作品を鑑賞。また、上映後には主演の寺田さん、百瀬監督、西村義明プロデューサーが舞台挨拶に登壇し、映画を観終わったばかりの子供たちからの質問に答えるティーチインが行われました。作品の見どころに迫る質問から子供らしいかわいい質問まで飛び出したイベントの様子をレポートします。(取材日:2023年12月3日)

「名古屋のみなさん、ただいま!」寺田心さんが名古屋に凱旋舞台挨拶!

映画『屋根裏のラジャー』は、スタジオポノックの長編アニメーション最新作です。映画の公開に先立ち、ミッドランドスクエアシネマ(名古屋駅前)で開催された親子試写会にたくさんの子供たちが集まりました。上映後には寺田さん、百瀬監督、西村義明プロデューサーが舞台挨拶に登壇し、子供たちの質問に答えるティーチインが行われました。

映画の余韻が残る会場のあたたかい拍手に迎えられ登場した寺田さんは「名古屋のみなさん、ただいま!本日はよろしくお願いします!」と元気に挨拶。「名古屋のみなさんに観ていただけることは地元の者として、とてもすごくうれしく思います」と笑顔で話しました。名古屋に住む祖母の家に遊びに来ることがあると話す寺田さん。この日は半年ぶりの名古屋だったそうで、久しぶりの地元を楽しんでいるようでしたが、西村プロデューサーから「さっき舞台袖で寺田くんが“今日は緊張する。名古屋のみなさんに観てもらうのは緊張する“って言ってました。大目に見てやってください(笑)」と舞台裏を明かされると、一層の笑顔で客席を和ませていました。

また、寺田さんは百瀬監督や西村プロデューサーにおススメしたい名古屋メシやスポットを質問され「味噌煮込みうどん、天むすも美味しいですし、手羽先とかいいですね」と答えました。百瀬監督は「寺田くんからおすすめスポットを聞いて、いろいろまわってみたくなった」と答え、話題の名古屋スイーツ“ぴよりん”の話題になると「ぴこりん?」と名前を間違えながらも「“ぴよりん”をいただいたんですけど、美味しい!かわいいでしょ。それを食べるわけだ。ちょっとバンティングになった気分になりました」と映画に登場する謎の男・ミスターバンティングに気持ちを絡め観客の笑いを誘いました。

ラジャー役は「簡単なところは、正直なかったかな(笑)」ティーチインで名古屋の子供たちと交流

舞台挨拶では映画を観終わったばかりの子供たちの質問に答えるティーチインが行われ、作品の見どころに迫る質問や子供らしい可愛い質問に、寺田さん、百瀬監督、西村プロデューサーが答えました。男の子から「ラジャーの声をやって難しかったところ、簡単だったところはありますか?」と質問されると、寺田さんは「中学1年生の頃にオーディションを受けさせていただいて、2年生の夏くらいに収録をさせていただいた。そのときが本当に声変わりの頃だったから喉が不安定だった。声の専門の方に喉を大切にする方法、白湯をのんだり、はちみつを飲んだりとか、大きな声をださないようにしたり気を付けました」と難しかったところを話し、続けて「簡単なところは、正直なかったかな(笑)。ひとつひとつ一生懸命、気持ちを込めてるから。でも、楽しみながら収録することができました」と質問した男の子の方をまっすぐ見ながら丁寧に答えました。

次に「好きなシーンは?」という質問に寺田さんは、想像の世界が美しく描かれている映像のキレイさをあげました。そして、オーディジョンの前に1枚の絵とセリフを渡されたことを明かし「“見たこともない鳥、見たこともない花、見たこともない風、見たこともない夜、そんなすてきなもの見たことある?”っていうセリフをもらいました。それが、この映画の一番最初のシーンになっていて、ラジャーの第一声が生まれる瞬間だから気を付けたところです。このシーンはいちばん大事で好きです」と答えました。また、百瀬監督は映像の美しさでこだわったところを聞かれると「イマジナリーフレンドというものは想像した人からは見える、そうでない人からは見えないという存在なので、そのイマジナリーたちを目撃できる映画だとも思っています。イマジナリーたちを見た時にイマジナリーたちが輝いて存在してほしいと最初に思いました。そこを軸にキャラクターの在り方とか背景のしつらえに気を遣いました。キレイな絵で仕上げなければ、この作品はダメだとも思ったんで、そこを軸につくっていきました」と、こだわったところを明かしました。

続いて「好きなアニメは?」と質問された寺田さんがスタジオポノックの長編第一作『メアリと魔女の花』が好きでよく観ていると話すと、西村プロデューサーは「嬉しいです。“メアリ(と魔女の花)”って観たことある人、手をあげてもらっていい?」と客席に向かって問いかけました。連続して「『かぐや姫の物語』は?『思い出のマーニー』は?」と問いかけ、多くの手が上がるたびに「超嬉しい!」と返し「おっちゃんたち、ちゃんと一生懸命つくってきたんだよね(笑)。すごく嬉しいです!」と話しました。また、西村プロデューサーは「もし、この中でラジャーが好きになって、20年後くらいに“アニメーション映画を作りたい”って思ったら、おじさんたちと一緒に映画作りましょう!スタジオポノックにきてください。ちゃんと面接しますから(笑)」と呼びかけ、会場からも大きな拍手が起こりました。目を輝かせて質問する子供や、夢中になって話を聞いている子供たちを見ていると、“本当にそんな未来がやってくるかも”と自然に想像ができて、とてもワクワクするティーチインとなりました。

他にも「どんなきっかけで今のお仕事についたか?」という質問に寺田さんは「お仕事をさせてもらったのは3歳のとき。お芝居をするなかで渡される役を通して、そのストーリーの中の一人の人生を歩ませてもらえる。いつもと違う自分になれる。違う人の人生を体験できるのは貴重なこと。それが楽しくて、今も続けています」と答えました。百瀬監督も「(小さい頃から)絵も映画も好きだったことが、うまく混ざりあって、この職業につきました」と子供らしい可愛い質問に笑顔で答えました。想像力豊かな子供たちの夢に溢れた名古屋での舞台挨拶。最後には客席をバックにフォトセッションが行われ、登壇者のみなさんも観客との時間を楽しんでいる様子でした。

映画『屋根裏のラジャー』には、かつて人間に忘れさられた想像たちが身を寄せ合って暮らす《イマジナリの町》が登場します。長崎の出島や世界中の町や風景がそのモチーフとなり美しく描かれているところは寺田さんや百瀬監督が話す通り今作の見どころのひとつです。愛らしいキャラクターたちもたくさん登場するので、鑑賞後の感想会も盛り上がりそうです。家族や友達、恋人、大切な人とぜひ大きなスクリーンでご覧ください。

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主題歌も超豪華タッグ!グラミー受賞アーティスト“ア・グレイト・ビッグ・ワールド”×レイチェル・プラッテンが書き下ろし!

映画『屋根裏のラジャー』の主題歌は、グラミー受賞アーティスト“ア・グレイト・ビッグ・ワールド”と、「ファイト・ソング」(2015年)が動画再生回数累計6億回以上という“究極の自分応援ソング”としてSNSを中心に世界中でロングラン・ヒットとなっている女性シンガーソングライター“レイチェル・プラッテン”の豪華タッグが書き下ろし。

西村プロデューサーの「ラジャーの人生は、自分たちの人生でもある。人生は歓びに満ち、そして悲しみに満ちていること、自分の人生は意味があること。ラジャーの人生を重ね包み込み、心に寄り添い残る曲。そして、力強く歌い上げる歌声で映画の物語を締めくくる主題歌が欲しい」という熱いラブコールによって実現した楽曲「ナッシングズ・インポッシブル」は奇跡のデュオによる心に染み入る歌声が素晴らしく心地いい楽曲となっています。ラジャーとその仲間たちの人生の物語を紡ぐ、生命力に溢れた主題歌が作品を彩ります。ア・グレイト・ビッグ・ワールドならではの優しいピアノの音色もお聞き逃しなく。

作品概要

映画『屋根裏のラジャー』

12月15日(金) ミッドランドスクエアシネマ他で全国公開

声の出演:寺田心、鈴木梨央、安藤サクラ、仲里依紗、杉咲花、山田孝之、高畑淳子、寺尾聰、イッセー尾形

原作:A.F.ハロルド 「The Imaginary」
(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)

監督:百瀬 義行

プロデューサー:西村義明

制作:スタジオポノック

製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会

© 2023 Ponoc

公式HP:www.ponoc.jp/Rudger


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