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2023-11-07

スタッフからの“世界が待ってる”に感動 映画『ゴジラ-1.0』名古屋舞台挨拶に山崎貴監督が登壇


 

11月3日より公開となった映画『ゴジラ-1.0』はゴジラ70周年記念作品であり、令和初となるゴジラ最新作です。映画『ゴジラ-1.0』の監督・脚本・VFXを務めた山崎貴さんが名古屋のミッドランドスクエア シネマで行われた舞台挨拶に登壇しました。映画上映後に映画を観終えたばかりの観客の前に登壇した山崎監督は子供の頃にゴジラを好きになった際のエピソードや神木隆之介さんや浜辺美波さん、山田裕貴さんなど出演者についての話、映画『ゴジラ-1.0』の制作時の苦労やこだわり、ZOZOマリンスタジアムで録ったゴジラの鳴き声、スタッフからの“世界が待ってる”というメッセージに感動した話などについて語りました。(2023年11月5日)

「いつか怪獣映画を作るスタッフになりたいとは思っていました」少年時代の思い出を語る

映画『ゴジラ-1.0』の公開3日目、名古屋ミッドランドスクエアシネマでの上映後に山崎貴監督が舞台挨拶に登壇しました。ゴジラを好きになったきっかけを聞かれ「僕は長野県松本市出身で松本だけかもしれないですけど、テレビの野球中継が雨で中止になるとテレビ局が映画を流すんですよ」と話し、「夏休み期間は怪獣映画が放送される率が高くて、それで観ていたのが怪獣映画との最初の出会いだったと思います」と振り返りました。

さらに、実家の風呂のトラブルで行くことになった銭湯の壁に貼ってあった“三大怪獣リバイバルのポスター“キングギドラ、松本城に襲来”を見て、「これを観せてください。これさえ連れて行ってくれたら、もう一生映画連れて行ってくれなくていいから」と親に泣きながら頼んだという少年時代の思い出を語り「いつか怪獣映画を作るスタッフになりたいとは思っていました」とも話しました。

映画『ゴジラ-1.0』の人間ドラマやキャスティング『らんまん』コンビに「僕らが先です」

映画『ゴジラ-1.0』では、敷島(神木隆之介さん)と典子さん(浜辺美波さん)などの人間ドラマがしっかり描かれていることが話題になり、山崎監督は「僕は初代のゴジラが大好きなので、あの三角関係がゴジラの物語と拮抗し合って、映画を豊かにしていますよね。だから、今作では人間ドラマの視点から撮りながら、どのようにゴジラを絡めていくかというところはかなり意識していました」と述べました。

また、神木さんと浜辺さんのキャスティングについて「『らんまん』を見て決めたんですか?」とよく聞かれると話し、山﨑監督は「僕らが先です!我々のキャスティングをNHKが真似したんです!と声を大にして答えているのになかなか伝わらないものですね」と笑いながら力説していました。愛知県出身の山田裕貴さんについてはオーディションだったことを明かし「コロナで撮影が伸びたので、その間にあいつ(山田さん)どんどん出世して(笑)。嬉しいんだけど、出演してくれるかちょっとドキドキしましたね」と近年の山田さんの活躍ぶりについても話してくれました。

1947年の銀座が舞台の映画『ゴジラ-1.0』CGの大変さを助けた若い才能

映画『ゴジラ-1.0』の時代設定について「戦争直後なら武器も無くてみんなもうボロボロになっていて、この時代にゴジラが来たらいいよなと思ったんです」と話し、初代より前の時代をやるのはタブーだったらしく、東宝の人に驚かれたエピソードを明かし、結果的に「面白いかもしれないですね」と言ってもらえ、実現したそうです。

1947年の銀座が舞台になっているのですが、オープンセットでの再現が難しかったため、CGでとなり、カメラマンさんが臨場感を出すために揺れている映像を撮っていて、山崎監督はその映像にCGを入れる大変さに頭を抱えていたそうですが「マッチムーブの天才くんがいたんですよ。全部CG合成してくれたんです。最近入ってくる若い子たちがみんな天才すぎて、中堅はみんな驚いていましたね。デジタルネイティブ、とんでもないです」と若い才能に助けられたと話しました。

ZOZOマリンスタジアムで収録したゴジラの声「怪獣が鳴いているんだけど」近隣から苦情も?

多くのこだわりが詰まっている映画『ゴジラ-1.0』の中で、ゴジラの鳴き声が話題になると「ゴジラの声の響き」にこだわっていた音響部から「ZOZOマリンスタジアムを借り切って、でっかいスピーカーから流した音の反響を拾う」というアイディアが出てきたと話しました。ZOZOマリンスタジアムに多くの音響スタッフが集まって「プロの人たちが至るところでマイクを出して、反響音を全部拾っていました」と当時の様子を教えてくれました。山崎監督は「近隣住民の方からすごい苦情がきました。“怪獣が鳴いているんだけど、野球の試合も無いはずなのにどういうこと?”って(笑)」と話していました。

山崎監督は「ある日、僕の机に太い筆で“世界が待ってる”と書いていてありました」とスタッフの熱い気持ちに感動したことと明かし、ZOZOマリンスタジアムでの収音も納得したと話しました。映画の完成に向けてスケジュールも気になる中でスタッフから「まだやりたいんです、世界が待っているんで」という声があったと言い、山﨑監督は「そう言われたらもう何も言えないですよ!」と振り返りました。

アメリカ公開も決まっていることから「世界でどういう反応が来るか、楽しみですね」と話し、ハリウッドから声がかかったら?と聞かれると「やります、やります!やるに決まっているじゃないですか!全ての予定をキャンセルして、単身ハリウッドに飛びます」と即答していました。舞台挨拶の最後に山崎監督は「まずは、生まれた時からゴジラと共に過ごしてきた団塊世代の方たちに観ていただいて、そこから口コミで広めていただけたら嬉しいですね」とメッセージを伝えました。

作品概要

映画『ゴジラ-1.0』

2023年11月3日(金・祝) 全国東宝系にて公開!

監督・脚本・VFX:山崎貴

出演:神木隆之介 浜辺美波 山田裕貴 青木崇高 吉岡秀隆 安藤サクラ 佐々木蔵之介ほか

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