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2018-08-11

映画『ペンギン・ハイウェイ』愛知県知多半島出身の石田祐康監督に名古屋でインタビュー


 

8月17日に公開となるアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』はベストセラー作家・森見登美彦さんの同名小説が原作で、郊外の街に暮らす小学4年生の男の子が主人公の夏にピッタリの作品です。主人公のアオヤマ君は頭が良く、好奇心旺盛で、少し大人びたところのある男の子で、彼が住む郊外の街に突然ペンギンが現れ、彼が憧れている歯科医院のお姉さんやペンギンの謎について研究するうちに、街は異常現象に見舞われてしまいます。監督をつとめた愛知県知多半島出身の石田祐康さんに名古屋でインタビューをすることができました。(取材日:2018年8月2日)

映画『ペンギン・ハイウェイ』試写会に初名古屋の北香那さんと知多半島出身の石田祐康監督が登壇!

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原作を尊重しつつ、やるからには自分の作品にする

映画『ペンギン・ハイウェイ』の監督をつとめた石田祐康さんは30歳になったばかりの若手監督です。学生時代に発表した自主製作短編アニメ『フミコの告白』が話題となり、その後も『rain town』『陽なたのアオシグレ』など発表する作品が文化庁メディア芸術祭で受賞したり推薦作品選ばれるなど新しい才能に注目が集まっていました。これまでオリジナルの短編作品を制作してきた石田監督にとって映画『ペンギン・ハイウェイ』は劇場長編デビュー作品となります。人気のある原作小説のアニメ映画化に初めて挑戦したことについて石田監督は「オリジナルをやっていた時はそれなりの楽しさがあったんですが、まだ経験が浅いので長編の物語(を作る上)で原作に頼りたいなという思いもありました。」と話していました。

原作を読んでいる人にとって印象が変わることなく観られるように配慮したそうで、「7~8割は(原作を)尊重する気持ちで原作にあるエピソードを捻じ曲げることなくちゃんとやる、残りの2~3割はアニメーションとしてのジャンプポイントや原作のエピソードを強化するための新規エピソードやセリフを追加しました。」と原作者である森見さんにお会いした際に「やるからには自分の作品にしたい」と伝えたことも教えてくれました。映画のオープニングには原作や脚本にはなかったけれど監督自身が描きたいと思ったものを取り入れるなどしたそうです。また、ポスターにある通称ペンギンパレードのシーンやその後の世界観などは、原作からかなりアレンジしたことも語っていました。

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小学生のキャラクターは子役の演技や子供時代の思い出から

映画『ペンギン・ハイウェイ』の主人公は小学4年生の男の子です。頭が良く、好奇心旺盛で、少し大人びたところのあるアオヤマ君について「意地を張っている感じとか、同じ男子としてわかります。彼は彼なりに筋の通ったカッコいい少年だなと思いました。」とキャラクターの印象を話しました。


またキャラクターを描くために、子役の男の子に実写さながらにセリフを読み込んでもらって演じてもらったそうです。「(子役の演技を)そのままトレースするんじゃなくて感じるための作業なんですけど、自分が子供だった頃のことが思い起こされました。」とアオヤマ君とお姉さんのやり取りも実際に演じてもらって参考にしたことを教えてくれました。

アオヤマ君が一般的な小学4年生よりも大人びている理由の一つに彼の父親の存在があるように感じます。アオヤマ君にノートを与えて学び方を指南し、彼の研究を程よい距離感で見守っている父親の言葉やアドバイスはとても深く、的確に彼を導きます。映画でも原作でも、父親がどんな仕事をしているのかは全く描かれていません。石田監督は「(父親のキャラクターは)薬関係の研究だったり、医学的な領域までやられている方、という仮の設定を与えて作っていました。」と話し、リビングのテーブルの上に置いてある父親の仕事の資料は、この仮設定を元に描いたこと、また「森見氏と会食」というメモがあることなど、ちょっとした遊びを入れていたことを教えてくれました。

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愛知県知多半島で過ごした少年時代の楽しかった記憶が作品に

愛知県知多郡美浜町出身の石田監督は1年に1度は帰省しているといいながら、夏の名古屋は久しぶりだと言い「めっちゃ暑いですね!やばいですねもう!」と感想を述べていました。南知多ビーチランドの近くに住んでいたそうですが、イルカの印象が強くペンギンを見た印象があまりないと話していました。

石田監督は「(知多半島には)海もあり、山もあり、川もあり、古い街並み、そこを小学生時代は駆け回って遊んでいました。『ペンギン・ハイウェイ』で小学生を描く上で、活きてきたと思います。」と直接的にその場所を舞台にしたわけではないけれど、知多半島で過ごした少年時代の楽しい記憶がこの映画に写っていると語りました。

「(映画のあるシーンに)本当に微かに灯台がでてくるんですけど、地元にあるものを拝借して描いちゃいました。」と詳細は明らかにしませんでしたが、愛知県知多半島の方なら気がつくことができるかもしれません。原作の良さをしっかりと映画にしながら、監督の遊び心も所々に散りばめられていて、アニメーションとしてとても楽しく新しく観られる映画です。

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作品概要

映画『ペンギン・ハイウェイ』

2018年8月17日(金)より全国で公開!

監督:石田祐康

原作:森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)

出演:北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人

キャラクターデザイン:新井陽次郎

脚本:上田 誠(ヨーロッパ企画)

音楽:阿部海太郎

制作:スタジオコロリド

配給:東宝映像事業部

penguin-highway.com

© 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

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