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2018-06-07

どえりゃー連発!映画『焼肉ドラゴン』名古屋試写会に真木よう子さん、井上真央さん、桜庭ななみさん、鄭監督登壇


 

6月22日に公開となる映画『焼肉ドラゴン』は鄭義信さんが日本の演劇賞を総なめした戯曲を映画化した作品です。鄭監督は『愛を乞う人』『血と骨』などを手がけた脚本家としても有名で、今作が初監督映画となります。映画『焼肉ドラゴン』は万国博覧会が開催された1970年の大阪を舞台に、小さな焼肉店“焼肉ドラゴン”を営む在日韓国人家族の姿を通して時代の変遷を映し出す物語です。
名古屋で行われた中京テレビ特別試写会に三姉妹を演じた真木よう子さん、井上真央さん、桜庭ななみさん、鄭監督が登壇しました。各々が挨拶で「どえりゃー」という名古屋弁を使うなど和気藹々とした雰囲気で撮影中の様子を話したり、鄭監督が三人の女優さんの隣でそれぞれの印象を話し、映画の魅力を伝えていました。(取材日:2018年6月6日)

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梅雨入りの名古屋に豪華キャストが集結

映画『焼肉ドラゴン』は長女役に真木よう子さん、次女役に井上真央さん、三女役に桜庭ななみさん、次女と結婚する男に大泉洋さんなど日本の映画界を代表するキャスト、韓国映画の名優も参加している家族の物語です。名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで行われた中京テレビ特別試写会の上映前舞台挨拶に真木よう子さん、井上真央さん、桜庭ななみさん、鄭監督が登場すると満員の客席から大きな拍手や掛け声が起こりました。

名古屋はこの日、梅雨入りをしたため雨の中の来場を労いながら、井上さんは「本当にありがとうございます。どえりゃー嬉しいです。どえりゃーって名古屋の方、使わないんですよね。なんだか言いたくなっちゃって。」と会場を沸かせました。鄭監督は「この作品が皆様の心に残る一作となりますよう心から祈っています。三姉妹もがんばっていますので、最後までごゆっくりご覧になってください。」と挨拶をしました。

桜庭さんが真木さんに食べさせた変な味のビーンズ?

撮影中の様子を聞かれた桜庭さんは「本当に楽しかったです。真木さんはクールだけど優しくて、いたずらしたくなる。」と話し「変な味のビーンズを食べさせました。泥の味とか、血の味、ミミズの味をいっぱい食べてもらいました。」と言うと、真木さんは当時ことを思い出した様子で「食べました、食べました、食べさせられました。可愛いから許しちゃうんですよね。顔見てるだけで充分ですよ。」と優しく笑いながら話していました。

井上さんは「私は兄がいるので、お姉ちゃんや妹、弟が欲しい(と思っていて)夢が全部叶ったので、毎日ほんとに楽しかったです。」と撮影期間を振り返っていました。共演した大泉洋さんについて真木さんは「大泉さんはムードメーカーでもあるんですが、物事を広い目で見られる方なので現場で困ったことがあったりすると頼りにしていまいした。」と言い、井上さんは「(キム・サンホさん演じる)アボジ・お父さんと大泉さんが現場を和ませてくださったなという感じですね。」と話しました。

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鄭監督が語る三女優のキャラクターと現場での様子

司会者から三人の女優さんの印象を聞かれた鄭監督は「真木さんは男前です。情に厚い、気持ちが大きく揺れ動く人だなという感じです。(井上)真央ちゃんは自分の立ち位置がわかっている。こちらの要求したことをちゃんと理解して、きちんと自分なりに消化して演技ができる人だなと感心しました。(桜庭)ななみちゃんはとても可愛いです。最初はどうなるかなと不安もあったのですが、どんどん良くなって若いからどんどん吸収していきました。(映画には)三人三様の魅力が詰まっていいると思います。」と三姉妹を演じた女優さんについて話し、鄭監督の隣に並んで恐縮しながら来ている三人の姿が印象的でした。

感情表現のお手本はオモニ役のイ・ジョンウンさん

井上さんは映画『焼肉ドラゴン』でこれまであまり観たことのないほどの気性の激しい女性を演じており、大泉さんが演じる夫を罵ったり、喧嘩をするようなシーンもあります。どのくらいの激しさで演じるのか最初は戸惑いもあったようですが「お母さん役のイ・ジョンウンさんの芝居を見て、このお母さんを見て育って同じ血が流れているだと思って、お母さんのお芝居に影響された感じです。」と話していました。

真木さんは自身の演じた役について「ご覧になればわかるんですが、三姉妹の中で1人だけ我慢をしている役なので、人間我慢していると良くないですね。自然とため込んでいるものが出てきました。」と途中で感情を爆発させるシーンについて語りました。

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桜庭さんが演じた三女はキャバレーで働き、歌手を目指している女の子なので、劇中での歌唱シーンもあります。またベテラン女優である根岸季衣さんのとあるシーンについて「(根岸さんから)大丈夫だから思いっきりやってと声をかけてくださって、やりやすい空気を作ってくださって、女対女のバトルが始まりました。」と話していました。

言葉の壁は翻訳アプリや時間が解決

映画『焼肉ドラゴン』の韓国人キャストの皆さんとのコミュニケーションについて質問が及ぶと井上さんが「翻訳アプリを使っていたり、通訳を介してとか、ななみちゃんに頼んだりもしました。」と話し、翻訳アプリで変な変換がされたことが面白かったと教えてくれました。真木さんは「イ・ジョンウンさんが英語が堪能だったので(私の)つたない英語でコミニケーションを取ったりしていました。1カ月間ずっと同じ場所で撮影をしていると(言葉がなくても)だんだんわかってくるんですよね。気持ちでコミニュケーションというのが自然とできていた感じがします。」と話していました。

また韓国語を勉強していたという桜庭さんは「自分の知っている言葉で色々と話しました。」と現場でのコミュニケーションについて語りました。

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フォトセッションでひょっこり?真木さんも「どえりゃー」発言!

舞台挨拶も終盤になり、マスコミ向けのフォトセッションの時間になると鄭監督が三姉妹を演じいた女優陣に遠慮したのかパネルの裏に隠れるハプニングもありました。井上さんが声をかけ監督がひょっこり顔出してくださり、フォトセッションを無事に行うことができました。

最後の挨拶で真木さんは「映画に出てくる家族はひとつ屋根の下でぶつかり合い、笑い合い、泣き合います。皆さんも私たち家族の中に入っていただき、あたたかい気持ちで劇場を出ていただけたらと思います。どえりゃー楽しんでいただけたら、周りの方に(広めていただけるよう)お願いします。」と気持ちを伝えました。

作品概要

映画『焼肉ドラゴン』

2018年6月22日(金)ミッドランドスクエアシネマ他 全国公開!

ストーリー:
万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花、梨花、美花の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。失くした故郷、戦争で奪われた左腕。
つらい過去は決して消えないけれど、“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる”それが龍吉のいつもの口癖だった。
そして店の中は、静花の幼馴染・哲男など騒がしい常連客たちでいつも賑わい、ささいなことで、泣いたり笑ったり―。そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった―。

出演:真木よう子 井上真央 大泉洋 桜庭ななみ 大谷亮平 ハン・ドンギュ イム・ヒチョル 大江晋平 宇野祥平 根岸季衣 イ・ジョンウン キム・サンホ

原作:戯曲「焼肉ドラゴン」(作:鄭義信)脚本・監督:鄭義信

配給:KADOKAWA ファントム・フィルム

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