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2018-06-04

映画『羊と鋼の森』ピアニスト姉妹役で出演の上白石萌音さん・萌歌さん姉妹に名古屋でインタビュー


 

6月8日に公開となる映画『羊と鋼の森』は2016年に本屋大賞を受賞した小説が原作でピアノの調律に魅せられた一人の青年の成長物語です。主演は数々の話題作に出演し、絶大な人気を誇る若手俳優の山﨑賢人さん、上白石萌音さんと萌歌さん姉妹は物語の流れを作る重要な役どころであるピアニストの姉の和音と妹の由仁を演じています。姉妹そろっての名古屋キャンペーンはとてもリラックスした様子で、笑顔でインタビューに応じてくれました。(取材日:2018年5月1日)

 

 

姉妹での映画出演は初めての経験

映画『羊と鋼の森』で上白石萌音さんと上白石萌歌さん姉妹はピアノに情熱を注ぐ姉妹を演じています。初めての経験だった映画での共演について感想を聞かれると萌音さんは「今まではそれぞれが違う台本を持って、家で不安なシーンの読み合わせを手伝うことがあったけど、今回は同じ台本を持って、自分の役として一緒にセリフを合わせたりとか、家で自分本来の役として読み合わせができるのが1番大きくて、おもしろくて、楽しくて、1番の違いですね。」と答えてくれました。萌歌さんは「姉は自分に1番近しい存在なので、家を出て仕事現場に姉がいるという感覚が不思議で、緊張感のある現場だけど、一緒にいるので安心感もありました。姉妹の関係を家から持っていけたので、役作りにもなってよかったです。」と撮影中の気持ちを教えてくれました。

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現場にいる萌歌さんを初めて見た萌音さんは「人との関わり方が上手くて、スタッフさんともすぐに打ち解けるし、小さい頃は人見知りで引っ込み思案で、お母さんの後ろに隠れているような子だったので、成長したなと思って。取材とかでも凄く喋っているので、大人になったなぁと思いました。スタートがかかってからの役への入りこみ方、集中力は凄いなと思いました。」と妹の成長を語りました。

また間近でお姉さんがお芝居しているのを見るのは初めての経験だったという萌歌さんは「撮影期間は役のキャラクターがベースになる憑依型というか、取り憑かれる感じで、北海道での撮影の間は姉の中にずっと和音を感じていました。役に飛び込む精神、ピアノも短期間で上達していたので、姉のお芝居する姿が1番、勉強になりました。」とお互いを尊敬し合う姉妹ならではの共演の感想を述べていました。

それぞれが演じた役柄やピアノの練習について

小説を読んだときに似ている部分を感じたという萌音さんは「私たちの話かもしれないと思うほど姉妹像がリアルだったし、私たちも(姉妹で)役者の仕事をやっていて、尊敬と羨ましい気持ちが入り交ざった複雑な感情が本には書かれていて、コレコレっ!っていう風に思ったところはありました。」と興奮気味に語りました。萌歌さんは「(困難の)乗り越え方や感じ方が凄くいい姉妹だなと思いました。人ごとじゃない感じはしました。」と話していました。

萌音さんも萌歌さんも撮影前に二人で家にあった一台のピアノを取り合いながら練習に挑んだそうで、連弾のシーンなどは2人で並んで練習したこともあったとか。萌音さんは「ピアノに向き合っている時間がそのままま役に向き合う時間だったので、ピアノの練習に費やした分、役に近づいたような気がして、ずっとピアノのことを考えていたなと思います。」と撮影前の時間を振り返っていました。

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共演した山﨑賢人さんや鈴木亮平さんとの楽しい時間

萌音さんは「賢人くんと亮平さんがナイスコンビで、映画の中でもそうなのですが、2人の空気感がピッタリで、絶妙な間がありました。」と言い「山﨑さんは天然というか柔らかい雰囲氣で、亮平さんはバンバン突っ込んでいて、私たちはずっと笑っていた印象があります。そうやって、場を和ませてくれたのかな?と思います。」と話してくれました。萌歌さんは「映画は繊細で静かなお話なんですが、撮影の現場は和気藹々としていて、私たちの連弾のシーンで(山﨑さんも交えて)3人で変な曲を弾いて遊んでいたら、スタッフさんに怒られていました。」と撮影現場の雰囲気を教えてくれました。

山﨑さんが演じた戸村と萌音さんが演じた和音はどちらかというと陰な雰囲気で想いを内に秘めている役なので、「カットがかかった瞬間に、2人でふざけていました。声を張って喋りたいというのがありました。」と役と自分とのギャップがあったことを萌音さんが本音を交えて話してくれました。

心に残っている橋本光二郎監督からの言葉

撮影を振り返って萌音さんからクライマックスの姉妹のある決意のシーンについてもお話を聞いたのですが、具体的なことはここでは書けません。そして映画『羊と鋼の森』の監督をつとめた橋本光二郎監督とのエピソードをお聞きすることができました。萌音さんは「(橋本監督が)万人が観て、万人がわかるものじゃなくていい、映画は100人が観て1人に届けばいいものなんだ。映画の中の一つがたった1人に届けばいい(と言っていて)、すごい言葉だなと思いました。」と話してくれました。

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作品概要

映画『羊と鋼の森』

6月8日(金)全国東宝系にてロードショー!!

「羊」の毛で作られたハンマーが、「鋼」の弦をたたく。ピアノの音が生まれる。
生み出された音は、「森」の匂いがした――
将来の夢を持っていなかった外村(とむら)は、高校でピアノ調律師・板(いた)鳥(どり)に出会う。彼が調律したその音に、生まれ故郷と同じ森の匂いを感じた外村は、調律の世界に魅せられ、果てしなく深く遠い森のようなその世界に、足を踏み入れていく。
調律師の先輩たち、高校生姉妹、引きこもりの青年、意地悪なバーのオーナー。ときに迷い、悩みながらも、ピアノ関わる多くの人に支えられ、磨かれて、外村は、調律師として、人として、逞しく成長していく。

キャスト:山﨑賢人 鈴木亮平 上白石萌音 上白石萌歌 堀内敬子 仲里依紗 城田 優 森永悠希 佐野勇斗 光石 研 吉行和子 / 三浦友和

監督:橋本光二郎

脚本:金子ありさ

音楽:世武裕子

原 作:「羊と鋼の森」宮下奈都(文春文庫刊)

製 作:「羊と鋼の森」製作委員会

配 給:東宝

© 2018 映画「羊と鋼の森」製作委員会

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